イノセンス スタンダード版 [DVD]

監督 : 押井守 
出演 : 大塚明夫  田中敦子  山寺宏一  大木民夫  沖浦啓之  竹内敦志  士郎正宗 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.69
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本棚登録 : 1743
感想 : 271
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241991027

感想・レビュー・書評

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  • すごく描写が綺麗。難しいセリフが多くて、日本語版でも字幕ありの方がストーリーが理解しやすかったです。観れば観るほど気づくことが多い作品なのかな、と思いました。

  • もちろん原作は士郎正宗の「攻殻機動隊」なんですが、やはりこれは完璧に押井守の世界ですなぁ。CGを使いすぎっていう感じもなきにしもあらずですが、やはり物語の構成がヨーロッパ映画っぽく渋くっていいんですよね。あ、それで私といたしましては、きっちりホラー要素もあってなかなかよかったですよ。人形ものっていうのはホラーの一ジャンルですからね。
    でも、球体関節人形っていうのがねぇ、本当にいいです。ツボった! 怖いし!
    あと、伊藤君子の「Follow Me」がよいですねぇ~^^

  • テレビアニメ版も押井かと思っていたら、監督は違うらしい。押井はパトレイバーにしかり、映画メインみたいね。しかし、これ実際に映画館で観たのだけれど、そのときの映像美の衝撃はすごかったね。圧倒的すぎた。そして、それは今観てもまるで色あせていない。無理に3Dにすることなかったのにという描写がいくらか散見されるものの、これがもう七年も前につくられた映画とは到底思えないくらいのクオリティが高い作品となっている。いや、映像ばかりほめていては失礼かもしれない。音楽にしかり、登場人物にしかりで、どれもこれもが群を抜いている。映像美にごまかされまいとして本作を批判する人もいるだろうし、逆に映像美にばかり目がいってその他に注目しない人もいるだろうけれども、どちらももったいないと言える。まあ、デカルトやら何やら、どことなく哲学的な匂いを出せるところはどうかと思うけれど、電脳と義体だらけの世界になってしまったところで、自分を自分と言えるその精神=ゴーストが本当に実在するのかどうかすらも、全てが疑われる。高校生の頃かな?はまるでその意味が理解できなかったけれど、今ならその意味がある種の実感を伴って理解できる。まあ、逆に中途半端に哲学的な要素を入れているように感じられる気もするけれども。もちろん作り手もそれを意識して本編を濁さない程度に、潜めてはいるのだけれども。しかし、ヒロインであり、本作の影の主人公とも言える、少佐こと草薙素子を思い浮かべていたら、森博嗣のスカイクロラのヒロインとも言える、草薙水素を思い出した。どことなくこの二人似ているんだよね。まあ、性格とか結構違うと思うんだけれども、実体というか本質みたいなのが曖昧に似ているんだよね。まあ、森博嗣が意識してそういう人物をつくりあげたのかもしれないけどさ、そしてどちらも映画化の監督は押井守なんだから、出来すぎているよね。とりあえず、犬がかわいかった。犬がね。しかし、バトーと少佐の絆はいいね。守護天使と、いつだってそばにいる、ね。なんともはや……。

  • 記憶の外部化済ませた人達が、格言めいたコトばかり呟いても痛々しいだけ。中学生かよ。ちょっと背伸びしてカッコつけ過ぎたね。

  • 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編です。
    車のパスワードが「2501」だったり、ガイノイドをハッキングした素子にベストを羽織らせるバトーへ「変わらないわね」と声を掛けたり、前作のエピソードがちょこちょこ出てきますので、順番に見たほうがわかりやすいと思います。

  • バトー、忘れないで。 貴方がネットにアクセスするとき、 私は必ず貴方の傍にいる。

  • 映像と音楽、五感のそれぞれの敏感なところへ届くような刺激が続く作品です。緻密で繊細、ヒトコマの緩みもない映像が、軽く疲労を誘います。スゴカッター、とため息がでました。

  • AKIRAにしてもそうなのだが、アニメ映画は現実と幻想が混在している。見終わったあとの焦燥感と困惑感は未だに脳裏に残っているのだ。

  • わたしとあなたのきょうかいは。

    リアルとリアルはいりまじりあやふやになるわたし。
    せかいはどこにある。
    かしこに。
    あるいは
    どこにも。

    映像はさらに。

  • 69点。人間(ヒト)を描くために人形(モノ)を描く。限りある命を描くために永遠の命をテーマにしたり、人間社会を描くため動物社会をテーマにしたりといった手塚作品的なアプローチなのかと理解した。この主題そのものはスタイルは違えど、哲学的にも社会科学的にも議論されてきたとても面白いと主題だと思う。しかしながら今作はその主題を物語として絡め、そして深めるに到ってない。途中ちょっと飽きた。作中では聖書をはじめとしたさまざまな箴言が台詞に引用されているがそれが、エヴァや春樹小説のような、記号としての意味みたいなものとしては機能してるかっっていうと、いないように思う。もちろん僕が思うだけで、実際は違うのかもしれないけど。でもほんと、映像と音楽はすごいね。劇場もしくは大画面のブルーレイで観るのがいいんじゃないかな。

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著者プロフィール

映画監督、作家。1951年、東京都大田区生まれ。
竜の子プロダクション、スタジオぴえろを経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)『天使のたまご』(85)『機動警察パトレイバー the Movie』(89)『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)。『イノセンス』(04)がカンヌ国際映画祭、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。実写映画も多数監督し、著書多数。2016年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。

「2024年 『鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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