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- / ISBN・EAN: 4988135805799
感想・レビュー・書評
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「レッド、希望って いいもんだろ」
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10年以上ぶりに観る。今の映画と比べても全く色褪せていない。
希望を持って自分にできることを地道に行うことの大切さ。過去の積み重ねで今があって無駄なことはないんだと思える。
今だから理解できることがあってまた時間が経ったら観たい映画。 -
『ショーシャンクの空に』がBSで放映されてたので観た。
たぶん、観てない人の方が少ない映画だと思います。日本では95年公開で、僕が初めて観たのは高校生の頃だったので、ビデオ化されてすぐの頃に観たんじゃないかなと思う。前回観たのは5〜6年前。
で、これも実存についての話。
『タクシードライバー』も『ブレードランナー』もそうだったけど、「人間はなぜ生きているのか、生きる意味とは何か」「どのように生きるか」という映画。
これはなぜかと言うと、現代社会(アメリカや日本ほか先進国)は基本的に「自由」だからです。神様に決められてないから、自分でどう生きるかを決めなければならない。
今を生きる人間全員に共通することで、だから誰が観ても面白い。感動する。
人間について、生き方についてだから、色んなジャンルの作品に結びつきやすい。
一番わかりやすいのは青春映画。「これからどう生きるか」という話。
例えば『桐島、部活やめるってよ』とか。『魔女の宅急便』とかも色々考えると、キキが再び空を飛べた理由って「意志」しかない。自分の意志で選びとる、決意する。これは『ブレードランナー』にも共通する。
刑務所ものとしてみると、『戦場にかける橋』や『サウルの息子』なんかもそうです。このふたつはショーシャンク刑務所よりも厳しい収容所ものなので、死が隣り合わせにある。
そういう場所だと、希望をもつことが非常に困難になる。だから橋を作る。遺体を埋葬しようと奮闘する。
人間は、なにかしていないと生きられないから。そして、主人公アンディ(ティムロビンス)が初めて満足そうにしたのは、人の役にたった時。受刑者仲間がビールを飲んで幸せそうな顔を見た時。
ブルックスっていう図書室のおじいちゃんがいますが、彼のエピソードでみると『西部戦線異状なし』や『ハートロッカー』。
実存主義が生まれた背景には世界大戦があります。戦争で人がガンガン死んでいく、じゃあ人間ってなんで生きてるのか?なんのために生まれたのか?となる。
どちらの映画も、主人公は戦場から一度帰るけど、また再び戦場に戻ります。
前者は平和な内地に帰ってきても居場所がない。理解者もいない。後者は、自分が生きてる意味=ミッション(使命)=爆発物処理のために戦場に戻る。あと、『ブレードランナー』の原型にもなってる『決闘者』とかも。
戦争だと命が奪われますが、ブルックスおじいちゃんやレッド(モーガンフリーマン)の場合は人生の時間や可能性が奪われる。それはもう、死ぬことに等しいですよね。
アンディが刑務所に入る前の過去はほとんど語られませんが、ちょっとだけ語ってるシーンがあって。自分のせいで奥さんが浮気したんだと。自分はつまらない男だったんだと。
でも、刑務所に入ってからの方が生き生きするんですよね。刑務所の外で死んだように生きているのではなく、自由ではなくなってからの方がより人間らしく生きている。
所長や刑務官は腐敗しているのに、受刑者の方が実は純粋に生きている。
あともうひとつ今回思ったのは、アンディってキリストで、レッドって福音書記者(エヴァンジェリスト)のような感じ。レッドは我々観客の立場でもあるけど。
刑務所という世界では所長が神だけど、神の座を争ったり、神を殺したりしますね。所長=ユダヤ教と考えると陰謀論みたいになるからやめときます。そもそもアンディの方が銀行員だしね。 -
その昔誰かが良い作品だと教えてくれて、
その後他の人にもう一度良い作品だと教えてもらい、
ついに見ることが出来ました。
20年もクサらずに、希望を持ちながらあの場所に居られるだろうか、と思いながら見ていました。彼をクサらせることなく生きながらえさせた「希望」とは、具体的に何だったのか。
それを考えると同時に、「果たして自分ならば20年も『いつか必ず外に出る』と希望を捨てずにやっていけるだろうか。」ということを思うと、自分には到底できやしない、と思う。
いつしか仮釈放が叶うその日まで、日々実直に、それなりの楽しみを見つけながら、私は生きていくのだろう、と思う。レッドのように。
その彼と、私の違いは何なのか、そこを考えることが、彼の行動の行動を理解するカギになるんじゃないか。
自分はこうあるべきだという明確さと自信か、
あぁ、そもそも彼は冤罪なのだものな。そこだな。
自分は、自分の妻に対し謝った選択をしたかもしれない、でも自分は殺していない、
という確固たる信念が、彼をそこまで強く駆り立てたのだろうな。なおかつそこに「俺がやったんだ」っていう別の人間が現れたとしたら、それは確固たるものになるだろうな。
私はそこから何かを読み取るべきだろうか。
何か確固たる指針を得たときに、人は強くなることが出来る。それは、何だろうな。自分のことを信じられる強さだけじゃなくって、その自分をサポートしてくれるものや人の確かさだとか、根拠のようなものが重要なんじゃないかと思う。自分自身だけに負わせられる責任だけでは、人は無敵にはなり切れないというか。「ほかの何か」が介在するときのみ、その強度が飛躍的に増す、という気がする。
眠い。何考えてんだかよくわかんなくなってきた。もし機会があったらまた書きます。 -
人生は何だろう、と考えさせられた。
もし冤罪で逮捕されなかった場合
妻に不倫されながらもバリバリ銀行マンとして働き財を貯えるのが幸せだったか
もしくはストーリー中のように
刑務所の中で才能を認められ活躍し過ごすのが幸せだったか
もしくは結末のように
自分の人生を生きようと脱獄し、人目を気にしながらもやりたい事をやり抜くのが幸せだったか
もしかしたら刑務所で過ごす人生も、普通に生きる人生も、変わらないかもしれない。
もしくは、普通に生きる人生の方が過酷かもしれない。 -
ネットで視聴(英語字幕)
誰もが知っている有名な映画。
事前の期待が大きすぎたせいだろう、世評ほどの感動はなかった。
有名な映画を見るときによくあることですね。
●映画の英語
・redemption ①罪の償い ②(金融用語)償還
そういえば、ボブマーレーの有名な曲にredemption songというのがあります。
・convenient 都合のよい、便利な
冒頭の裁判のシーン、検察官の セリフとして印象的に使われています。
That's very convenient.(それはとても都合のいい話ですねえ)。
・reject 認めない。不採用とする。却下する。
・con ペテン師ほか、いくつかの意味があるが、ここでは囚人の意味。 -
Amazonプライムビデオで観た。静かで抑えたた展開で落ち着いて観れて最後にあっと驚く場面も。評判通りの良い作品。
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希望は永遠の命だ
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とっても良かった