月に囚われた男 コレクターズ・エディション [DVD]
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2010年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4547462069726
感想・レビュー・書評
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英国産の男泣きSF。監督はDavid Bowieの息子らしい。
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韓国系のアメリカ企業ではたらくサム(サム・ロックウェル)は妻子を地球へ置いて、月に単身赴任中。たったひとりで採掘の仕事をこなしながら、月面の基地に暮らしている。話し相手は人工知能を持つコンピュータ(声ケヴィン・スペイシー)だけ。だが、そんな孤独な生活ものこすところあと2週間。まもなくかれは3年の任期を終えようとしていた。しかし、そんなある日、サムはじぶんに瓜二つの男と遭遇する。という近未来SF。監督はダンカン・ジョーンズ(デビット・ボウイの息子)あらすじをよんで、ああサムはクローンなんだな、使い捨ての、とわたしは反射的にかんがえた。のだけれど、たぶんだいたいのひともそのへんは似たり寄ったりなのではないか。でも、いやだからこそ、まさかほんとうにそういうはなしだとは予想もしなかった。なのに、結末を迎えてみればすべてが想像の範囲内で、これにはいささかびっくりしてしまう。予想を裏切ればいいってものでもないが、裏切らなすぎるのはちょっと困りものだし、いくらなんでも限度があるはずだ。とはいえこういう悲劇はきらいじゃない。仮にサムの寿命が3年だとすれば、帰還した新サムも、地下にねむるサムたちも、ぜんぜんむくわれないってことはないにしろ、決してすくわれもしないわけだ。どうころんでもかれらにあかるい未来はない。まあクローンの時点であれなんだけれど。って、すじがきはともかく、旧サムと新サムの容貌のちがいにはびっくりする。おなじにんげんでありながら、片方ぼろぼろ(やがてよぼよぼ)もう一方はまだぴんぴんしていて、ふるいのとあたらしいのが一目でわかるからだ。ふたりがはじめて対面するシーンからしてそうなので、べつに瓜二つじゃないじゃん、ほとんど別人じゃん、とおもったほどだった。メイクなのか演技なのか、きっと両方なのだろうけれど、サム・ロックウェルのひとり二役がとにかくすごい。
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ガーディが男前すぎる。
近未来。次世代のエネルギー「ヘリウム3」採掘のため、月面基地でただ一人働く男、サム。3年の契約期間もあと2週間で終了、あと少しで地球に帰れる。しかし月面の孤独な3年間は彼の心を少しずつ蝕んでいた。幻覚に気をとられ、ビークルの操作を誤った彼は巨大な採掘機と衝突事故を起こしてしまう。
久しぶりに純粋なSF映画を見た気がする。堪能しました。
書き方によっては狂気的な話になりそうなのに、すごく静か。非常に良質な悲しさ。
この映画は、SF好きが一人でひっそりと見るがいいさ。それがおそらく正しい見方。 -
人間味のあるガーティーにキュンときました。
最後までサムを守ろうとしたガーティーが男前で惚れた。
ガーティーに張ってあったメモがなんて書いてあるやら…
兄さんに聞いたらシカトされました。
ガーティーしか見てませんでしたが、ガーティーを除いて感想を言うならば、コスト削減うんぬんで犠牲にされているものってあるんだなぁと感じました。 -
なかなか。
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低予算の映画でありながら、脚本が見事なので素晴らしい作品になっている。大企業VS搾取される労働者という構図を、クローンに置き換えているところが斬新。こういう話が決して想像物語ではないところに、現代科学の怖さがある。遺伝子操作、ロボット工学―その先にあるのはロボット人間やクローン人間でしかない。我々は科学の未来にどんなイメージを持っているのだろうか…。唯一の救いは、人工知能ロボット「ガーティ」が非常に人間的な存在であること。この点は冷酷な「HAL 9000」とはまったく違う。
現代批判を込めた非常に示唆に富む映画。 -
怖い……そして悲しい
でもとても綺麗な作品でした
古典SFが好きな人には是非観てもらいたいです -
古典的ともいえる作品。「2001年宇宙の旅」+「ブレード・ランナー」+「ガタカ」+「俺俺」+・・・。ガーティがもっとバカでもよかった。
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なにこれ怖い
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月にたったひとり…のはずが…
もうひとりいた??
サム。サム・ロックウェル。たまらない。あと、味方になってくれた「彼」もいい。