ブラック・スワン [DVD]

監督 : ダーレン・アロノフスキー 
出演 : ナタリー・ポートマン  ヴァンサン・カッセル  ミラ・クニス  バーバラ・ハーシー  ウィノナ・ライダー 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.62
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  • (51)
  • (15)
本棚登録 : 1323
感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142923820

感想・レビュー・書評

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  • マジックリアリズムを正しく映像化。ささくれを自分で剥がすシーンは数多あるスプラッタ映画よりも痛い。

  • この映画について、今はなき映画ログに書き込んだ時、「バレエ漫画が怖いイメージあるからビビってたけど、この映画はそんなに怖くなかった」という私の感想に対して、他の方から、
    「自分は想像以上に怖い感じでびっくりしました・・・バレエ漫画恐るべし・・・ 」
    というコメントを頂いて、ちょっと笑ってしまった。

    確かに、今思えば、映画はけっこう怖かったし、逆にバレエ漫画はそこまで怖くないかも・・・
    どうしてバレエ漫画に対してそんなに怖いと思ってたのかよく分からない。自分でも謎。

    でも、山岸涼子さんの「テレプシコーラ」はけっこう怖いよね? よね? よね!?(名作です)


    -------------
    2016/2/2 鑑賞

    寝る前にちょっとだけ見ちゃお~と、中断する前提で見始めたのですが、あまりにおもしろくて途中で止めることなんかできず、結局最後まで見てしまった。
    特別おもしろいイベントやセリフがあるわけでもないのに、どうしてこんなに引きこまれてしまうのか。
    映画ってストーリーだけじゃないんだなぁと(当たり前だけど)つくづく思う。

    ところで、私にとっては「バレエもの=怖い」っていう印象がある。
    これはきっと少女漫画によるトラウマのせい。
    バレエ漫画ってやたら名作ぞろいだけれど、濃厚でエロくて美しく、そしてけっこう怖い。
    というわけで、見る前は若干ビビっていたのですが、この映画はそんなに怖くなくてホッとした。
    不思議な満足感あるラストのせいでしょうか。

    ナタリー・ポートマンの首と後頭部が大きく映っているシーンがけっこう続くのだけど、これがなぜか全然退屈じゃなく、むしろ緊迫感を煽って目が離せなくなる。
    表情は見えないのに、彼女の張りつめて切れちゃいそうな心が見えて、こっちまでドキドキ。

    ダンスのシーンでは、踊り子の動きに合わせて画面が激しく動くのだけど、それも映画の半ばと最後とでは、彼女の心を映して全然違う印象。
    衣装も最後はただの衣装じゃなくなってる…

    気づいたら食い入るように画面を見続けている私がおりました。

    「人の心」という目に見えないものを、どうしてこんな風に映像にして見せることができるんだろう、ただただすごい、と思って見てました。

  • ナタリー・ポートマンのことは『レオン』の時から好きだったけど、すごい役者さんだと再確認。
    白鳥を演じるには最高の、繊細で儚くて張り詰めたバレリーナのニナ。しかし、抑圧された彼女に奔放な黒鳥は演じられない。声ひとつ、動きひとつから浮き彫りになる彼女の性格や生い立ちは、ナタリー・ポートマンという見知った役者を感じさせない。
    そして、ニナが大役や過干渉な母親のプレッシャーに追い詰められ、現実が見えなくなっていく様は、おそろしいというよりは痛ましかった。
    もうひとり。ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』でも見事な毒親を演じた母親役のバーバラ・ハーシーもまた、はまり役だった。毒親でありながら、娘の危機を察知する勘の良さもあり、彼女がふっとゆるんだ笑みを浮かべると、思わずほだされてしまうのだが、まさにそれこそが娘を追い詰める母親のこわさを物語っているようで胸が痛んだ。
    クラシックバレエをやめた身としては、「踊れなくなったらどうしよう」「あの役がほしい」「先生は私を認めてくれているだろうか」といった重い負の感情が我がごとのように感じられ、それに引っ張られて、負の感情の上に作られた美しい芸術であるバレエにさらに魅入られた。踊りを知らない人が、踊りに対する切迫感を私ほど感じるものかはわからないが、完璧への切望、母への反抗、ライバルへの疑心暗鬼、師への淡い恋心ともつかない憧憬といった主人公の感情が浮かんでは沈む様に、ただただ息をのむしかなかったのは私だけではないだろう。

  • □ 1243.
    <観た日>
    2012/9/16

  • 混在する現実と幻想。
    と聞いて、観終わった後に思い浮かべたのが『パーフェクト・ブルー』だったのだが、やはりいろいろ言及されてるみたいね。
    現実と幻想の区別がつかなくなり、次第に狂気に堕ちていく。
    「君の道をふさぐ者は君自身だ」という言葉。最後にニナが殺したのはライバルではなく自分自身だった。
    ラストは悲劇でありながら見方によってはハッピーエンドであるという『白鳥の湖』に則った幕の閉じ方であった。
    痛そうなシーンが多かったけど面白かったな。

  • この映画大好きです。

    映像が怖いシーンもあるんだけど、主人公がバレエの主役を踊りきるラストに勇気付けられる。
    私の中で落ち込んだときに見たい映画。

  • ホラーっぽくて怖かった。

  • 『PERFECT BLUE』を観たのでこちらも観ました。
    面白かったです。
    白鳥の湖の主役に抜擢されたニナが、黒鳥の踊りをものにするために闇落ちしていく…ニナ役のナタリー・ポートマンに圧倒されました。
    どれが現実でどれが妄想かわからなくなるのは怖いです…しかし先にPERFECT BLUEを観ているので、思いの外似ていました。今敏監督すごい。
    黒鳥のシーンすごかった…踊っているうちに腕が翼になっていくところが素敵でした。
    終わり方も好きです。ニナはあれからどうなったのか、考えてしまいます。

  • 時間があれば

  • 気になっていたのをようやく見れた。
    白鳥の湖で主役を演じる事になった主人公が、そのプレッシャーからどんどん精神が崩壊していく話。
    何が正解なのか分からなくなる感じが恐ろしい。

    母子家庭の閉鎖された中で、母親が主人公に掛かりきりで子供扱いする感じもまた悪影響なんだろうなぁと思える。
    追いつめられる中で見事に演じ切った彼女だったけど、はたして彼女はどうなったのか。怖さを残したまま終わるのも徹底していると言えるけれど気になる。

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