「メディア」について再考をしたくて、マクルーハンを読みたかったのだが、なかなか身近にいいものがなく、小林さんの新書を読んだ。
今のメディアってすごく狭義な意味合いで使われてるけど、やっぱりこれだな。
あくまでも媒体。中間。こういう抽象化された中で情報が巡るものであるということを再認識。
ちょこちょこ時事ネタが入って来てしまう点が、ちょっと旬をすぎた頃に読むとうーんな感じがする。
まあ、それは仕方の無い事か。
■目次
はじめに
第1章 メディアと社会はどのような関係にあるのか―「メディアはメッセージ」
・「メディアはメッセージ」の重要性
・メディアを軽視するリスク
・マクルーハンの言う「メディア」と「メッセージ」
・メディアが社会変化を引き起こす
・「メディアの本質」を見抜く難しさ
・メディアの潜在力
第2章 マクルーハンの言うメディアとは何か―「車輪は足の延長である」
・マクルーハンにとっての「メディア」
・身体の拡張としてのメディア
・身体の拡張と感覚
・身体に近づくテクノロジー
・ドローンパイロットのPTSD
・どこまで「拡張」できる?
第3章 メディアが人間に与える影響とは何か―「感覚比率」
・マクルーハンが提唱した「感覚比率」
・感覚比率が行動を左右する
・マクルーハンと「会話」
・「聴覚的空間」の時代
・環世界とアフォーダンス
・「視覚的空間」の時代
・「視覚的」なブログと「聴覚的」なLINE
・新しいテクノロジーへの拒否反応
・不安とノスタルジーを越えて
第4章 メディアの「温度」とは何か―「ホットとクール」
・私の研究のこと、何もわかっちゃいない!
・「ホット」なメディアと「クール」なメディア
・メディアをホットにする人々
・人々をホットにするメディア
・「クール」なツイッターと、「ホット」なトゥギャッター
・加熱するメディアの究極型
・ホットなメディアとプライバシー侵害
第5章 マクルーハンはなぜ難解な文章を書いたのか―「私は説明しない」
・「地球は青かった」
・「フィルター」の時代
・フィルターの危険性
・プローブという手法
・歴史を変えたプローブ
・アフォリズムの価値
・アートとサイエンス
第6章 メディアの機能はどう整理できるのか―「自動車は交通渋滞に反転する」
・「カメラ付き携帯電話」というメディア
・衰退するマスメディア
・マクルーハンの「テトラッド」
・回復と反転
・ソーシャルカメラの「回復」と「反転」
・テトラッドで未来を予測する
第7章 デジタルメディアは人間をどこに導くのか―「地球村」
・アラブの春と誕生日パーティー
・マクルーハンの「地球村」
・地球村はパラダイスなのか
・監視社会への「反転」
・操作される「地球村」
・神話の時代
おわりに