- Amazon.co.jp ・電子書籍 (441ページ)
感想・レビュー・書評
-
たしかにシナリオはよく練られているけど、これが6冠か。。。はっきり言って「叙述トリック」のジャンルに関しては、日本製ミステリーの方がはるかにレベルが高いと思う。
本書も、誰が被害者で誰が加害者なのか、最後まで交差させながら作られてはいるものの、物語の転換の前の"タメ"が弱いせいで、「なにー!そーだったのかー!!」というテンションでは驚けない。せいぜい「ふーん、そうだったのか。」という程度の落差。これがフランス人の美学なのかもしれないけど、そして翻訳のせいなのかもしれないけど、物足りなかった。。
さらに、「隣の家の少女」あたりを彷彿とさせるグロテスクな描写にもゲンナリ。。絶望の先に希望や救いはなく、ただただ絶望的な決着にも心が晴れない作品だった。
うーん、これが6冠だというのなら、2014年はミステリー不作の年だったとしか言いようがない。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ええっ!そう来るの?!
少々中だるみしそうな内容かもなと思いつつ、読み進めると、結末がアレレの展開。
まさかそうくるとは…。 -
どんでん返しの鮮やかさて話題になっている本書だが、確かに見事としか言いようがない。どんでん返し、というより、罠の巧妙さと云うべきだろうか。ネタバレになるので多くは書けないが。
ただ、かなりおぞましい描写多く含まれるので、そのあたりに弱い方は避けたほうがよいと思う。 -
なんでもミステリー六冠を取ったとかという鳴り物入りでの宣伝だったので、読んでみた。確かに展開が二転三転し、着地点は思いがけないところに来るのだが、そもそも伏線を張ってあるので意外感はなく、話の流れがスムースなので、場面転換が劇的というわけではない。面白く読めたが、世に騒がれるほどすごいミステリかと言われればそうでもない気がした。
-
いや。面白い。
何処を取ってもネタバレになるので言わないけれど
映画を見ているようだった。
ただ、拉致監禁シーンは相当リアル。グロいとまではいかないけど、苦手人は駄目なんじゃ・・・。
最後になって、なるほどそうかーーー!と
すっきり納得。
海外ならではのストーリだと思うので其れを楽しめて面白かった。