- Amazon.co.jp ・電子書籍 (233ページ)
感想・レビュー・書評
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最近よく耳にする人工知能。しかし、どのメディアもAIを搭載した最新のすごい機械としか云っておらず、何がすごいのかさっぱり分かりませんでした。ディープラーニングなんて聞いてもピンときません。
本書はそんなド素人でも理解できるように丁寧に作られています。AIの歴史から現在、そしてこれからが事細かく書かれていて、AIの基本を学ぶには最適な一冊だと思います。今まで断片的でしかなかった知識が集合したような感覚がして、読んでいて楽しかったです。それと同時に日本の将来に不安も……。出版が2015年ということで、技術も進歩していることでしょうし、また別の本も読んでみようと思いました。 -
人工知能:データの中から特徴量を生成し現象をモデル化するこのできるコンピューター
作ることで理解する⇔分析的
特徴量=データの中のどこに注目するか
ディープラーニング:データをもとに、コンピューターが自ら高次の特徴量を獲得すること。
多層のニューラルネットワークを高い精度で実現
・一層ずつ階層ごとに学習する点
・自己符号化器(オートエンコーダー)という「情報圧縮機」を用いる点=出力と入力が同じにして答え合わせ
真ん中の隠れ層が細くくびれており、復元エラーが最小になるように重みづけが修正される
ディープラーニングのしていることは、その実、
主成分分析を非線形にし多段にしただけ
ちょっと違った過去のデータ(ノイズを加えて)をたくさんつくりそのデータで学習し、精度のよい特徴量を見つけ出す
ニューラルネットワークのニューロンを一部停止させる方法も頑健性の向上に使われる手法
残る仕事:大局的サンプル数の少ない仕事。経営者
人間と接するインターフェースは人間のほうが良い仕事 -
東大の松尾先生の著書。情報系に興味のある高校生・大学初年度の学生にオススメ。知っておくべき内容がわかりやすく解説されている。何気に表紙絵が3Dアニメ作品の"イヴの時間”になっているのもポイント高い。
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人工知能の権威が執筆した書籍。
人工知能のこれまでの経緯から最新の情報、人工知能のフェーズごとの特徴まで紹介されている。
ボリューミーで難しい内容も含まれているが、人工知能の入り口としては良い本だと思いました。 -
第3次ブーム真っ只中の人工知能に関する啓蒙書。今なぜ人工知能なのか、そしてそれがどう社会を変えていくのかをわかりやすく解説してくれる。
表現学習が人工知能研究にとっていかに大きなブレイクスルーであるかがわかると同時に、人工知能研究というのはまだその程度のものであることもよくわかる。人工知能を活用したという各種サービスの内実というのは、そのくらいのものなんだな。
その可能性には部分的に希望を持ちつつ、とはいえブームによくある過度の期待からは距離を置いて、というくらいが人工知能界隈に対するスタンスとしてはいいのかもしれない。 -
AmazonAudibleで。
今まで人工知能に関する予測は大抵、希望的観測に寄りすぎてちょっと早まり続けてきた。
早晩人工知能は社会に浸透するだろうが、シンギュラリティが起きるかどうかはまだ宝くじを買うようなもの。
でも6億当てるのに比べればかなり分がある賭けだよ。と。
この本、紙で読んだのをもう一度音声で聞いたことになるけど、けっこう前回と印象が変わった。
と言うか、今回は「あんまり人工知能に期待するなよ」というメッセージを多く受け取った。
同じ人の同じテーマの本を複数読めばどうしても聞いたことある話ばっかりになるからかも。
そして物語と違ってこういう本は一回流し読みしただけじゃ大して知識になってないなーと反省。
趣味で読むんだからいいんだけど。 -
東大の人工知能の第一人者が書いているが、技術的な話だけでなく世の中の動きなどを交えて人工知能というのを俯瞰している。何ができて、何が幻想なのかをきっちり分けることができる。
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人工知能研究がどんな段階を経て進んできたか、何が課題か、これからどうなるのか。目の前で話しかけられるような、わかりやすい語り口でロジカルに書かれている。基礎の基礎を知りたい人におすすめ。2015年頃の話だけれど普遍的なことが多く今でも十分役立つ。