LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT [Kindle]
- 東洋経済新報社 (2016年10月21日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (407ページ)
感想・レビュー・書評
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<2021年度男女共同参画推進センター推薦図書>
『いまさら聞けない"人生100年時代"』
「長い老後のために資産運用しよう」ではなく、
「マルチステージの人生を生きる」ために。
◎電子ブック・信大の方のみ利用可◎
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000079132
学外からの接続手順
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https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/library/docs/howtouseMeL.pdf -
■日本は世界における人口減少・少子高齢化の最先端例。ここで結果を残せれば、その技術をいずれ同じ状況に陥る世界各国に展開できる。
■今8歳の子は、107歳まで生きる確率が50%ある。
■ベストプラクティス平均寿命(毎年の世界1位の国の平均寿命)は、19世紀半ばから一直線で上昇している
■自分の年代が65歳で引退して、最終所得の50%の資金を確保するには、勤労期間に毎年所得の25%を貯金しなければならない。(公的年金で賄えるのは最終所得の10%の額に過ぎず、残りの40%を貯金で賄う必要があるため。)
この25%というのは「就労期間を通して」なので、不可能に近い。(ライフステージが進めば、ローンや教育資金が発生するため)
妥当な貯金率である10%にすると、80歳まで働く必要がある
今の高齢者よりも30年長く生きられるが、20年長く働く必要がある。果たしてこれは恩恵か?それとも厄災か?
■これから注目される産業は?
①医学研究、医療・高齢者向けサービス(高齢化社会により)
②エネルギー生産、資源保存(エネルギー不足・価格上昇により)
③食糧生産に関する遺伝子工学と健康増進(食糧不足により)
④水道事業の効率化、水のリサイクル(水不足により)
⑤脱炭素、温室効果ガスの排出削減、大気中の温室効果ガスの回収(地球温暖化、炭素税の導入により)
■今後、大企業の周辺に多くの中小企業や新興企業が集まるという新しいビジネスのエコシステムが実現する
■ムーアの法則…パソコンの処理能力は、2年で2倍に増え続ける
■職種を低スキル、中スキル、高スキルに分けた時、中スキルが一番なくなっている。また今後この中央の空洞が進むとともに、高スキルの仕事すら奪っていくようになる。
■人間にしかできないこととは?
①複雑な問題解決に関わる能力(専門知識、機能的推論の能力、コミュニケーションスキル、創造性)
②対人関係と状況適応の能力
■テクノロジーは雇用を奪うだけでなく、それによって補完される雇用も新たに生むし、経済生産を増やして雇用を増加させる効果もある。
■余暇をレクリエーション(娯楽)ではなく、リ・クリエーション(キャリアの再創造)のために使う。
■有形資産と無形資産を整え、そして様々な実験とサイドプロジェクトを通じて自分自身と市場について十分に理解を深め、変身資産(人生の途中で変化を成功させる意思とスキル)を充実させることが大事。これが起業の前にできていると、最悪自分の起こした会社が失敗してしまっても、他でも転用できるスキルがあるので働ける。 -
人生100年時代。これからは、学校⇒労働⇒引退の一直線のキャリアではなく、行きつ戻りつ複層的なキャリアが必要になってきます。引退後に再び学ぶ、働きながら学ぶ、学んだことを活かして働く…柔軟な生き方や働き方のヒントが詰まった1冊です。
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自分はぼーっとしたまま過ごしそう…
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これまでは学習→労働→引退(20年間教育を受け、45年間働き、リタイアして老後15年間を過ごす)ですんでいたけど、これからは無理だということを認識するだけでも、20代や30代は生き方が変わってくると思いますし、一度読んでおいて損はないと思います。
この本に書かれている1971年生まれのジミーと1998年生まれのジェーンの対処策として上げられているものは、現在20代30代の人間は少なくともこういう生き方をしてお金を稼ぐことを頭の片隅でも置いておけば、日々の過ごし方等も変わってくるんじゃないないでしょうか。 -
長寿化社会をどう生きるかについて、
未来予想図を示し、有形資産と無形資産の観点から考える興味深い本でした。
如何せんハイスキル層がメインターゲットなので知らんがな感はありましたが、それを差っ引いても面白かったです。
章ごとの感想は以下に
https://twitter.com/72gashi/status/1387423839114567680?s=20 -
自分の人生をどう設計していくのか。
今までの固定観念(昭和や平成時代に常識と思われていたサラリーマンの王道の人生の歩み方)に縛られているようでは豊かな人生はおくれないという事を改めて認識。
100年時代となるなかで、入社から定年まで1社で勤めあげるということは本当に良い事なのか?
もっと違う人生の歩み方があるのではないか。
立ち止まって自分の人生を見つめ直す機会をもつ事の必要性を教えてくれた1冊となった。
しかし、100年時代になるという事は、
自分で自分の人生を設計し、良い人生を送っている人にとっては楽しみが増えることになるが、
流されて生きているような主体性のない生き方をしてしまい、人生に生きがいを感じない人にとっては
生き地獄でしかないなと思う。
主体的に生きるという事は、責任も伴うことであり、リスクも今までよりは上がると思うが、だからこそ挑戦し続ける人生でありたいと思う。 -
自分の人生の転機に先達者に推奨されてこの本を読んだ。現代社会では寿命がだんだん長くなるにつれて、これでまでの世代とは違う人生設計をプランニングすることが必要だ。とても興味深い内容である。1950年生まれのジャック、70年代馬でのジミー、2000年代に生まれたジェーンの世代の社会構造、生き方が例となり提示される。仕事のキャリア、結婚、出産と子育て、リタイアとそれぞれの世代により異なる。分厚い本にも関わらず科学的論拠と例を上げることでどんどん読みすすめることができた。人生の行き方についてよく考え、今後に活かすことができる思う。本当に良いタイミングで本書を手にすることができて幸運であった。
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スキル、健康、人間関係といった見えない資産をどう育んでいくか
画一的な生き方にとらわれず、生涯変身を続ける
生産性資産:スキルや知識
活力資産:健康、良好な関係:幸福感、やる気
変身資産:意思と能力:自己理解、多様性に富んだ人的ネットワーク、新しい経験に対して開かれた姿勢