星の子 (朝日文庫) [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 宗教家族に生まれた子供の話。学校などでひかれたり友達ができなかったりするけど、多少の疑問を感じつつ、自分自身は普通に幸せで、的な話
    納得出来たりできなかったり、ちょっと文章とか心情表現が好きじゃなかったりした。あと最後の著者対談みたいなのがいらない

  • 不思議な小説。
    気づけば終わっていた。

  • 初めて読んだ今村さんの本だけど、後からすごい表彰歴でびっくり。
    自分の病気がきっかけで宗教に入った両親。ときどき不穏な空気が漂うものの、宗教の世界ではっきり悪いことが描かれないまま進んで、どんどん読めて、まだ残ってるなあと油断してたらすっと終わって、本文の後の対談の部分がけっこう長かった。
    河童かと思ったは本当に笑っちゃった。

  • 幼い頃からだが弱く、それがきっかけ両親が新興宗教にのめりこんでいった、宗教2世を描いた小説。ただ、事前に思っていたのと違って、両親の信仰から生じる不自由や葛藤というのは前面には出ていなくて、むしろそういった葛藤がなく端々に出てくる情報に、客観的に見れば望ましくはない状況というのがにじみ出ている、ということが、この小説をどうとらえてよいのか惑わされるところだと思う。ラストシーンも、え、これで終わり?と思ってしまったが、読後しばらくたつと、妙に印象に残っている。このラストシーンをめぐる考察も盛んなようだ。個人的には、不穏なラストのように感じられたけれども。

  • 宗教に入っている家族の一面を垣間見た感じ。ラストが色んな捉え方ができて、作者の意図が気になった。

  • 少し怖くて不思議なお話。

  • 不思議な小説。宗教に傾倒している両親が、常識とは違うと分かっていても、自分には加害しないし穏やかだしなんの問題も感じていない主人公。ここから出ることの必要性はないけど、いつか出ていくことになる…それについて親は切なく思っている…というラストなのかなぁ。

  • (2022/276)身体の弱い主人公(ちひろ)の為にと会社の同僚から勧められた水で娘の体調が良くなったことから、どっぷり新興宗教にハマっていく両親。そんな両親が嫌で家を出て行った姉。宗教自体は信じているわけではないちひろの小学生あるいは中学生の視点で綴られる家族小説。うーん、何だかな。ちひろの今後は気になるけれど、終わり方も「は?」って感じだし、僕には合わなかったということか。

  • 「星の子」(今村 夏子)を読んだ。
    なんだこのゾワゾワする終わり方は。
    このあと何かが起こるとしか読み取れないのだが。
    この人は乾いた筆致でヒトの善意も悪意も描き出すのだな。
    四年前に「あひる」を読んだ時、『今村夏子という名前だけは覚えておかねば。』と自分に言い聞かせた覚えがある。

  • 宗教2世のちーちゃん。

    自分が当たり前だと思っていた行動やイベント。

    学校で成長するにつれて、
    自分の両親の行動に疑問を持つ姿が印象的。

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著者プロフィール

1980年広島県生まれ。2010年『あたらしい娘』で「太宰治賞」を受賞。『こちらあみ子』と改題し、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で、11年に「三島由紀夫賞」受賞する。17年『あひる』で「河合隼雄物語賞」、『星の子』で「野間文芸新人賞」、19年『むらさきのスカートの女』で「芥川賞」を受賞する。

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