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摩擦のしわざ (ワンダー・ラボラトリ 3)
- 田中幸
- 太郎次郎社エディタス / 2015年1月23日発売
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ほんとに「かるーい」理科系書籍.
子供向けのこういう本の需要はどれくらいあるのかな.
2016年1月
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南極ってどんなところ? (朝日選書 773)
- 国立極地研究所
- 朝日新聞出版 / 2005年4月1日発売
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各章で南極観測隊経験者たちによるそれぞれの専門が語られる.専門知識だけでなく,南極観測隊の過ごし方等の日常についても興味深い.
2016年1月
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江戸の妖怪絵巻 (光文社新書)
- 湯本豪一
- 光文社 / 2003年7月17日発売
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この手の資料はいつ見ても楽しい.人間の想像力は昔からたくましい.
2015年12月
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自然のパターン 新装版: 形の生成原理
- ピーター・S.スティーヴンズ
- 白揚社 / 1994年3月1日発売
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自然に発生するさまざまな形がいかに生まれるか,よくここまで,と言えるくらいに注意深く観察し考察している.日本語訳がいまいちなのが残念.
2016年1月7日
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冬虫夏草ハンドブック
- 盛口満
- 文一総合出版 / 2009年6月6日発売
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意外に身近にいるらしい。一度自分で探してみたくなる。是非見つけたい。
2015年12月6日
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戦う動物園: 旭山動物園と到津の森公園の物語 (中公新書 1855)
- 小菅正夫
- 中央公論新社 / 2006年7月1日発売
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さすがは『安田講堂』の島先生。感情を揺さぶる熱い文章である。
2015年12月5日
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日本語と外国語 (岩波新書 新赤版 101)
- 鈴木孝夫
- 岩波書店 / 1990年1月22日発売
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「外国語を学ぶとはどういうことか」というテーマ,それと「日本語における漢字の重要性」というテーマのふたつが語られ,両者ともにインパクトのある内容となっている.
以前,日本語ローマ字論者への反論したかったことがあるが,論破が難しかったことがあったが,この本を読んで,日本語に言語として漢字が組み込まれている点が明快に理解でき,個人的にすっきりすることができた.
2015年11月
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子どもと本 (岩波新書)
- 松岡享子
- 岩波書店 / 2015年2月21日発売
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子どもと本の接し方や,昔話の分析等,目から鱗が落ちるような内容.著者の子どもと本との両方の愛が伝わる.
2015年11月
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本居宣長 (中公新書)
- 田中康二
- 中央公論新社 / 2014年7月24日発売
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分かりやすい.少しわかったところで小林秀雄の「本居宣長」を再読するべきな気がしてきた.
2015年12月2日
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人間って何ですか? (集英社新書)
- 夢枕獏
- 集英社 / 2014年4月17日発売
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夢枕縛がよく勉強していると思った.
個別の話の中では,池谷氏の混沌からの秩序形成の話と生命活動を結びつけた話が印象深い.そのとおりだと思う.
2015年11月
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知っておきたい国旗・旗の基礎知識
- 竹内敬明
- 岐阜新聞情報センター / -
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国歌・国旗アレルギー問題は置いておいても,自国と他国を含めた国旗の扱い方については知っておきたいことがたくさんある.
2015年10月
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青銅の騎士: 小さな悲劇 (ロシア名作ライブラリー 3)
- アレクサンドル・セルゲーエヴィチプーシキン
- 群像社 / 2002年11月1日発売
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お話としては普通に面白い.
プーシキンなのでロシア語で読めばとても美しいのだろう.言語の壁は厚い.
2015年10月
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日本語の教室 (岩波新書 新赤版 800)
- 大野晋
- 岩波書店 / 2002年9月20日発売
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言語の研究は,特に日本語の起源といった問題は情況証拠は挙げられても証明ができないのがつらそうである.タミル語起源を主張する著者であるが,タミル語との共通起源の言語なんてものを考えてみるのも面白そうだ.
2015年10月
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海と毒薬 (角川文庫)
- 遠藤周作
- 角川書店 / 2004年6月25日発売
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心をえぐっていくのがうまい.登場人物の心の中身には,遠藤周作が過去に触れた感覚が宿っているのだろう.
ただこの本は精神的に余裕のあるときに読みたい.陰鬱な力が強く疲弊してしまう.
2015年8月30日
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目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)
- 伊藤亜紗
- 光文社 / 2015年4月16日発売
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視覚情報を利用しない人がどのように世界を把握するか,また,そういう人とのコミュニケーションについて書かれている.当たり前のように使っている視覚情報がない場合,人はどのように状況をとらえるか.実際に想像しながら読むと面白い.
2015年8月28日
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マクベス (ワイド版岩波文庫 237)
- シェイクスピア
- 岩波書店 / 2004年2月17日発売
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「シェイクスピアのひとつも読んでいないようでは」ということで手に取る.さすが,お話の作りが良い.こういうスタイルを一から作り上げることができるのは,まさに才能のなせるわざなのだろう.
訳も読みやすくて良い.最後の訳者の解説を読んでも,一語一語まで丁寧に考えた訳だということが伝わり好印象である.
2015年8月25日
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へんな生きもの へんな生きざま
- 早川いくを
- エクスナレッジ / 2015年8月3日発売
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こういうネタは好きなので知っている動物ばかりなんだけど,それでも,ここまで美しい写真を集めてくれればそれだけで満足せざるを得ない.思わず購入.暇なときに何度も眺めたい.
2015年8月23日
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これも数学だった!?: カーナビ、路線図、SNS (丸善ライブラリー)
- 河原林健一
- 丸善出版 / 2013年3月27日発売
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内容が集まっていないうちに無理してなんとか薄い本を出したという感じ.ERATOの責任者とか本人忙しいということなので,しょうがないのでしょう.
2015年8月21日
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科学の罠 美と快楽と誘惑
- 長谷川英祐
- 青志社 / 2014年4月17日発売
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内容のわりに長い文章で主張も繰り返されるだけでうんざりしてくる.内容に鋭さを感じないところもあり,まとまりも悪い.
また,他人の傲慢さを取り上げる以上,自らを省みることも重要であろう.
2015年8月19日
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99.996%はスルー 進化と脳の情報学 (ブルーバックス)
- 竹内薫
- 講談社 / 2015年2月20日発売
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ネットの情報に「動画」が含まれている以上,昔の文章だけの情報量と容量だけでの単純比較はできそうにない.文章のエッセンスしか流通しなかった時代は,冗長なものはすでにスルーされているわけでもあり,比較する際にどう考えるかは難しそうだ.
この本は面白い箇所もあるが,ちょっと内容が薄すぎかと.無理やりページ数を増やそうとしているような様子もいまいち.
2015年8月12日
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「多動性障害」児-「落ち着きのない子」は病気か? (講談社+α新書)
- 榊原洋一
- 講談社 / 2000年8月21日発売
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まず「多動」の子供が増えているのか,ということを考えてみたい.著者は医学的に見ると増加は説明できず,社会学的に取扱うことにより増大が説明できるというスタンスだ.社会の動きがより「はやく」なり,このような社会に対応できない子供があぶり出されているということだ.
実際には専門家の議論がまだまだ必要なレベルなのであろう.ただ,米国では既に結論を出しており,どんどんと薬物治療に向かっている.真の解答はどこにあるのだろうか.
2015年8月9日
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座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)
- 齋藤孝
- 光文社 / 2004年5月15日発売
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久々に斎藤孝のものを読む.相変わらず知識は広いが内容に表層的なものを感じる.もちろん,彼が見渡したせわしない思考は,深くないものの面積がありボリュームとしてはそれなりである.ただ,やはり深い思考に触れられるものではない.
本書で役立ったことは「ゲーテとの対話」の存在自体を知ったことである.自分で原書を読む必要があるということがわかったことが一番の大きな収穫である.
2015年8月9日
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結婚~2幕のまったくありそうにない出来事 (ロシア名作ライブラリー)
- ニコライ・ワシークエヴィチゴーゴリ
- 群像社 / 2019年6月20日発売
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落語みたいな雰囲気.
登場人物の名前が楽しい.
2015年8月6日
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ペトロス伯父とゴールドバッハの予想
- アポストロス・ドキアディス
- 早川書房 / 2001年3月1日発売
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たまたま図書館の小説コーナーで見かけたので手に取る.「ゴールドバッハの予想」がタイトルについている小説とは.
内容については,まあまあ面白いくらい.数学が好きな人ならば素数やリーマン予想についてのノンフィクションを読んだほうが絶対に迫力を感じると思う.敢えて作り上げられた演劇的なキャラを見る必要はない.
とはいえ,数学に疎遠な一般の読者を取り込めたとしたら,この本はその役割を果たしたといえるだろう.
2015年8月4日