ジェシカとオリバーは、双子で二人でアパートに住んで居た。
母親は、早くに無くなっていた。
夜、突然ドンドンと扉を叩く音が・・・。
扉の向こうは、警察が扉を開けろと怒鳴っていた。
扉を開けると、父親が窃盗の疑いで指名手配されていて、捜査令状を突き出された。
警察の捜査が終った時、二人は愕然とする。
父親との記憶が残ってなかったのだ。
ショックを受けた二人は、父親の痕跡を探す。
屋根裏に登り、母親の形見と一緒に見つけたのは、父親の日記だった。
博物館の警備員だった父親は、昔考古学の学者だった。
その日記には、イシュタル門の謎が書かれていた。
その門を潜ると失われた記憶の世界が広がってるという。
オリバーは、ジェシカが見守る中、父親を探すためにイシュタル門をくぐる。
青い光に包まれて門をくぐたオリバーを見た、ジェシカは気を失う。
そして、目覚めた時、オリバーの記憶が無くなっていた。
門をくぐったオリバーの前には、ブロンズの一角獣が立っていた・・・・。

記憶の国「クワシニア」。
オリバーは、ガーゴイル、一角獣、ガラスの小鳥、ペガサス・・さまざまな記憶と出会い冒険をしていく。
現世にいるジェシカは、父親とオリバーを助けるために母親に似た考古学者の女性とともに二人を現世に戻すために、そして秘文書の謎を解くために奔走する。
現世で父親とオリバーを向かえ無事に再会ができるのか?
しかし、そこには両方の世界を支配しようとする者のす姿が・・・。


と、言う事でエンデの再来?と目されてる、ドイツ人作家の冒険ファンタジーです。
これは、面白かったですよ~。
冒険しているオリバーに色々な仲間や敵が現れるのですよ。
椅子や、鞄もしゃべるし、どっぷりファンタジーしてます。
見つけたら、ちょっと気にしてみてください!
ただ、ドイツファンタジーだとちょっと出回ってないかな?

2010年1月5日

読書状況 読み終わった [2010年1月5日]
カテゴリ ファンタジー

ジェシカとオリバーは、双子で二人でアパートに住んで居た。
母親は、早くに無くなっていた。
夜、突然ドンドンと扉を叩く音が・・・。
扉の向こうは、警察が扉を開けろと怒鳴っていた。
扉を開けると、父親が窃盗の疑いで指名手配されていて、捜査令状を突き出された。
警察の捜査が終った時、二人は愕然とする。
父親との記憶が残ってなかったのだ。
ショックを受けた二人は、父親の痕跡を探す。
屋根裏に登り、母親の形見と一緒に見つけたのは、父親の日記だった。
博物館の警備員だった父親は、昔考古学の学者だった。
その日記には、イシュタル門の謎が書かれていた。
その門を潜ると失われた記憶の世界が広がってるという。
オリバーは、ジェシカが見守る中、父親を探すためにイシュタル門をくぐる。
青い光に包まれて門をくぐたオリバーを見た、ジェシカは気を失う。
そして、目覚めた時、オリバーの記憶が無くなっていた。
門をくぐったオリバーの前には、ブロンズの一角獣が立っていた・・・・。

記憶の国「クワシニア」。
オリバーは、ガーゴイル、一角獣、ガラスの小鳥、ペガサス・・さまざまな記憶と出会い冒険をしていく。
現世にいるジェシカは、父親とオリバーを助けるために母親に似た考古学者の女性とともに二人を現世に戻すために、そして秘文書の謎を解くために奔走する。
現世で父親とオリバーを向かえ無事に再会ができるのか?
しかし、そこには両方の世界を支配しようとする者のす姿が・・・。


と、言う事でエンデの再来?と目されてる、ドイツ人作家の冒険ファンタジーです。
これは、面白かったですよ~。
冒険しているオリバーに色々な仲間や敵が現れるのですよ。
椅子や、鞄もしゃべるし、どっぷりファンタジーしてます。
見つけたら、ちょっと気にしてみてください!
ただ、ドイツファンタジーだとちょっと出回ってないかな?

2010年12月31日

読書状況 読み終わった [2010年12月31日]
カテゴリ ファンタジー

高い崖の上に、ガラスの家が建っている。
三角のとんがり屋根に雪が降りつもりとっても寒い。
周りには、海。
その家が早くおいでと呼んでいる。
そんな夢を見る。
四歳の千波。
千波は、森の中で迷子になり青年学者の吹原に出合う・・・。
吹原の家に住むようになり、そこで吹原に思いを寄せる女性が一人・一人と千波が成長する中で死んでいく・・・。

二人の前世からの縁と、吹原の一族に潜む愛憎がもたらす過去の悲劇。
千波は、その中で成長し前世の思い出を映す未来に導かれ、崖の館を目指していく。
千波に待つものとは・・・。


少女と館を巡る三つの物語は、ここで完結です。
どこか、詩のような文章のミステリーです。
昔の作品なので、活字の数が多いですね。
乙女の心を描く・・・繊細な文章になってます。
今の小説になれてると、ちょっと読みずらいかな?

2009年12月22日

読書状況 読み終わった [2009年12月22日]
カテゴリ 青春ミステリー

最新防犯装置を駆使したIT企業の研究所に潜入し、ミッションをクリアーすれば1億円が手に入る一大イベントが開催される事になった。
潜入されるIT企業に勤めていた門脇は、学生の頃親友だった丹羽に、このイベントの一緒のチームになろうと誘われた。
門脇は、了承して退職をしてこのイベントに参加する。
元同僚をチームに入れて、策を練る。
ひょんな事で紛れ込んだダイヤモンド強奪犯など他のチームと同じ日に潜入となった。
研究所には、番犬や生体認証や警備ロボットなどなどセキュリティーがあり、門脇たちを迎える。
果たして、門脇たちはミッションをクリアーできるのか?

と言う事で、え~と・・・ジャンルは何だ?
ミステリーじゃないしサスペンスじゃないし冒険じゃないし・・・ん・・・何だ?
構想は、非常に面白いのだけど、もう少し深みが絡みがあるといいな~と思う作品でした。
それなりに楽しめたかな?

2009年12月22日

読書状況 読み終わった [2009年12月22日]
カテゴリ 本格ミステリー

「モノレール猫」「パズルの中の犬」「マイ・フーリッシュ・アンクル」「シンデレラのお城」「セイムタイム・ネクストイヤー」「ちょうちょう」「ポトスの樹」「バルタン最後の日」以上8編の短編をまとめた本です。
帯には「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」とあります。
ん~どんな話なんでしょう?気になりますか?
では、さわりだけ・・・。

「バルタン最後の日」
俺は、公園の池に住む一匹のザリガニ。
まだ、生を受けて一年もたたない。
冬眠から目覚めた、春。
エサの多い夏場に向かって池の気温が上昇していく。
浮かれた気分だったのがいけないのか、美味しそうな匂いに誘われ釣られてしまた。
憎き釣った子供に捕まり、その子の家に連れて行かれる・・・。
そこで、バルタンと名づけられ一家と暮らすようになるのだが・・・。

ま~あらすじは、こんなものかな?

加納朋子には、珍しく連作短編のミステリーではなく独立した物語になってます。
日常にさりげなく現れる、大切な人との絆を切なく優しく温かく書かれてます。
ミステリーがなくても加納さんの物語りは、いいですね~。
読んで欲しい本ですね!

2009年12月24日

読書状況 読み終わった [2009年12月24日]
カテゴリ 青春小説

この日新宿署では、連続殺人事件の打ち上げが催された。
しかしイマイチ盛り上がりにかける。
本日の主役である担当刑事の雪平夏見が姿がなかったからだった。
検挙率ナンバー1だが今回の事件で被疑者射殺=2の不名誉な記録を作った雪平だった。
雪平は、「特殊班の応援に行って欲しい」と命令されて、誘拐事件の捜査に出かけたのだった。
誘拐事件は、生後三ヶ月の子供が何者かに誘拐された事だった。
雪平は、精神が錯乱状態の母親から事情聴取するために呼ばれた。
具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯に翻弄される捜査本部。
独自に捜査を進める雪平。
そんな中、遺留品が山の中から掘り出されたのは・・・・。

バツイチ・子持ち・大酒飲みの刑事雪平夏見の第二段の作品です。
これは、読みやすい部類のミステリーです。
でも、謎解きのヒントが解りにくい・・・。
過程がちょっと足りないような気がするのだけど、どう思います?
でも、そこそこ面白いのでよしとするか

2009年12月25日

読書状況 読み終わった [2009年12月25日]
カテゴリ 警察小説

運動も勉強も出来なくて、落ち込みがちな高校生・川入勝。
自殺できたら・・・などと思ってる事もあり、家で一人の時に「じさ・・・じさ・・・」と言う事がある。
本当は、「自殺」と言いたいのだけど「時差・時差」とつぶやく日が多い。
クラスからは、運動音痴から「うんちゃん」と呼ばれ、ついでに音痴でもある。
同じ高校に美しい妹が入学してからは、変に目だってますます死にたいと思う毎日だった。
そんな中、いつも体育の授業で対戦相手となることが多い宇佐田春夫と友達になる。
宇佐田君は、柔道部員で体躯の授業ではいつも投げられてばかりだが、彼の詩を読ませてもらたり仲良くなっていく。
さらに、勝は宇佐田君の幼なじみである、髪の長い女子柔道部員のエースに恋をしてしまう。
そんな日々が続く中、なぜか人数が少なくて大会に出られそうになかった水泳部に入部するハメになる。
学校生活は、思わぬ方向に動き始める・・・。

笑えて元気が出る?青春小説です。
希望を持たない高校生の男の子の青春物語りかな?
少づつ変っていく姿を描いてます。
作者は、「ショートソング」で短歌をたくさん書いてた作家さんなので、今回も詩があります。
この現代ぽい詩が面白いかな?
たまには、こういうのも面白いですよ。

2009年11月30日

読書状況 読み終わった [2009年11月30日]
カテゴリ 青春小説

大学の同窓会で七人の旧友が成城にある館に集まった。
夕方、それぞれの客室にちり夕食を準備するために再び集まる約束をする。

伏見亮輔は、旧友の新山の客室に忍び込み眠り込む新山を浴槽で溺死させた。
事故を装い外部から入室出来ないように現場を閉ざした。

約束の時間、伏見を含めた6人が集まり新山は寝坊していると決め込み夕飯の準備を進める。
なかなか起きない新山を呼びに扉越しに呼びかけるが起きてこない。
6人は、新山どうして起きてこないか議論する。
そこに伏見の、誘導も入り犯罪は成功したかかにみえた。
しかし、碓井優佳だけは疑問を持ち続ける・・・。

伏見の犯罪が成功するのか?それとも優佳に看破されるのか?
開かない扉を前に息詰まる頭脳の攻防が始まる・・。


刑事コロンボ・古畑任三朗のように始めに犯行が行われた犯人が解っているミステリーです。
中盤から後半にかけての攻防は、非常に面白いです。
石持ロジックは、やはり面白いですね。
しかし、終り方がちょっと・・・・。
ん~この碓井優佳は、シリーズ化されるらしいので、その前振りでしょうか?
「倒叙三部作」一作目は、「扉は閉ざされたまま」二作目は「君の望む死に方」らしいです。
次回作に期待かな?

2005年「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」をともに二位に受賞した作品でした。

2009年12月30日

読書状況 読み終わった [2009年12月30日]
カテゴリ 本格ミステリー

相馬は、五年前脳死臨調でリーダー的であった帝都大学医学部教授の吉井の部下として働いていた。
今は、医療ライターとして暮らしていた。
ある日、その吉井が新宿の公園で殺された。
新聞でも取り出されたこの事件に興味を持ち、相馬は帝都大学を訪れる。
裏門を潜りそこで、かつての同僚であった、九条の影を見かける。
相馬は、調べ物をし九条の捜索をする。
そして、九条はホームレスになり新宿のホームレス街に住んでいた。
九条のそばには、不思議な能力を持つ少女トウトと一緒に暮らしていた・・・・。
吉井の殺人事件と九条の関係は?
九条が行った禁断の実験とは?
人の死を題材にした医療ミステリーです。

と言う事で、北森鴻が描く医療ミステリー。
なかなか面白かったです。
でも、やっぱり内容的にちょっと暗い話になります。
ま~医療どっぷりって訳でないので読みやすいかな?

2009年12月7日

読書状況 読み終わった [2009年12月7日]

表参道を颯爽と歩く女・麻生陶子。
ETSの女社長で事務所もマンションもこの近くにあり、誰もが羨むような存在の女だった。
羨むような美貌の持ち主の陶子だったが、完璧な人生を理想の女像を手に入れるためには、恋も仕事も計算してるそんな女だった。
彼女は、自宅のマンションで妹の久恵と一緒に住んでいた。
久恵は、容姿も性格も陶子と違い何処か暗く生真面目な性格をしている。
前は、薬剤の会社で仕事をしていたが、同僚との失恋で精神がまいってしまい今は引きこもる事が多くなっていた。
陶子を崇拝していて養ってもらっている引け目もあり、陶子の奴隷のような生活をしていた。
ある日は、機嫌のいい陶子を見て自分も幸せになり、ある日は機嫌を損ねてる陶子に虐待されて・・・。

そんな生活が続いてるある日、陶子は仕事の帰り道に腕をつかまれる。
みすぼらしくやせ細れた女に突然つかまれたのだった・・・。
この日から徐々に二人の関係が崩れ始める。
そして二人の真実が浮き彫りに出され、そして変化が訪る・・・。

と言う事でホラーサスペンスです。
明野照葉は、三冊目ですけど今回の作品は一押しですね。
読みやすくなり、引き込まれるようなそんな作品になってます。
「女は怖い・・・。怖いけど、読むのをやめられない・・。」
ま~そこまでは、怖くなかったですが面白いですよ~。
女性だとより怖さが増幅するのかな?

2009年12月1日

読書状況 読み終わった [2009年12月1日]
カテゴリ サスペンス

吾妻達臣の招待を受けて、三人は亀村家に来ていた。
大企業グループを率いる亀村家は、旧家で九星気学という古代の魔方陣を受け継いでいたのだった。
晩餐会では、ヘリコプターで直接空輸された食材が並び豪勢な料理が出され始めた。
その途中で、突然幹部で達臣の義父忠一が殺された。
死因は、即効性の毒。
届いた手紙の中に犯行予告が書かれていた。
衆人環視の中でどうやって毒を入れたのか?
誰が殺したのか?
この不可解犯罪に天才・天地龍之介が挑む。
しかし、また第二の毒殺が・・・。
龍之介の頭脳は、殺人連鎖を止められるのか?
そして魔方陣に潜む殺意とは?

天才・天地龍之介シリーズ第7弾がこの作品です。
短編が多いこのシリーズの中では、珍しく長編です。
天才・無垢・純粋の天才龍之介は、「犯人はお前だ!」などとは言わないで、自信なさげにオドオドと事件を解決していきます。
今回は、毒殺。
しかも、人々の前で行われた不可能のような殺人。
トリックも凄いですよ~。

2009年11月29日

読書状況 読み終わった [2009年11月29日]
カテゴリ 本格ミステリー

全米中に反日感情が渦巻く第二次世界大戦前のアメリカ・ニューヨーク。
「僧正殺人事件」が名探偵ファイロ・ヴァンスによって解決されて数年たった。
マーカム地方検事は、ある事件の意見を聞くために、ノーベル賞受賞者の科学者アーネッソン教授の家に訪れた。
約束の時間になっても、家の扉が閉まったまま。
そこに給士人の橋本が現れ家に入ると、爆殺されたアーネッソンと思われる死体があった。
爆風で体に穴が空き頭部も判別できないほど無残な死体だった。
警察は、すぐに調べ始める。
現場に残されていたメモには、アインシュタインのエネルギーの公式の他に解らない公式が書かれていた。
さらに冷蔵庫に頭部が切断され入っていてそこには、「僧正」の署名入りのメモが見つかる。
封筒には、橋本の指紋があり、以前の事件でも被害者の給士人をやってた橋本は、警察に連行される。
反日感情もあり、橋本は犯人と決め付けられたのだ。
在米日本人の比奈博士の息子は、久保銀造の紹介を受けて橋本の無実を晴らすためにある人物を呼び寄せる。
サンフランシスコの一室で麻薬中毒だった若き日の金田一耕助だった。
「僧正殺人事件2」と言われたこの事件をアメリカに居た金田一耕助が挑む。

S・S・ヴァン・ダインの名作「僧正殺人事件」と横溝正史の金田一耕助シリーズをダブル・トリビュートした作品がこの作品です。
読むの疲れたけど(活字が多いのね)なかなか面白かった作品でした。
「本陣殺人事件」で若き日の金田一耕助がアメリカに居たって事が書かれてたんですね~。
ちょっと驚きでした。
ん~チャレンジする人いますか?

2009年11月28日

読書状況 読み終わった [2009年11月28日]
カテゴリ 本格ミステリー

沖縄にある、不良を更正する吉野ダイビングスクールに麓麗(ふもとうらら)は、来ていた。
女子高生であるうららは、前回の明治維新のタイムスリップの出来事が家出とまちがいられてここに入れられたのだ。(親は娘がいないことを理由に海外旅行)
経営者であり教官の吉野は、スクール生を連れて、海外ダイビングを行う。
インド洋でダイビング中にうららと吉野は、古代インドへタイムスリップしてしまう。
熱心な仏教徒である吉野は、そこでオカマの僧侶に出会う。
そして、オカマが「ゴーダマ・シッタルタ」と名乗る。
このオカマが「ブッタ」「御釈迦様」なのか・・・。
うららのタイムスリップの経験から、現代に帰るには、歴史を変えてはならない事を聞かされた。
オカマ言葉を妖しげに使う「ゴーダマ・シッダルタ」を覚醒させ教義(仏教)を世界三大宗教の一つにまで育てないといけない。
歴史どおりに弟子を集めて、やがてうららとシーちゃんは仏教による世界制服を企てる。
中国の周の老子・ギリシャのソクラテスがシーちゃんの前に立ちはだかる。
吉野とうららの二人は、無事に現代に帰れるのか?

と言う事で、タイムスリップシリーズの第三弾がこの作品です。
御釈迦様の生い立ちや仏教を知るには、いい本なのか?
ん~笑いすぎて内容が頭に入ってこないです。
だってさ~いかりや長介に似たソクラテス・・って反則じゃない?
仏教と関係ないし・・・。
これは、面白いです。
歴史をちょっと覚えてれば(学校で習ったのをかすかに)とって面白く読めるはずです。

2009年11月26日

読書状況 読み終わった [2009年11月26日]
カテゴリ 歴史人物

高校入試、真っ只中の「アイダ・ナオ」。
次々と入試に失敗していた。
普段の成績は、良いのだが本番の試験はからっきし駄目。
女の子に見とれて出した願書は、女子高のものだった。
試験の練習のために?冗談で女装して受けた女子高には、合格したのだが他はすべて落ちてしまう・・・。
高校浪人・・・暗くて男だらけのそんな生活は、嫌だ!
女子高に入れば周りはみ~んな女の子。
おっかなびっくりで入学式・・・。
誰も気付く人がいない・・ここは、俺にとって花園なのかも・・・。
十五歳の体と心の成長を描いた小説です。

ん~ボチボチかな?
女装して女子高に入るとこうなるのかな?
あまり現実的でないところがいいのかな?
ま~洒落で読むならいいかもです。

2009年11月22日

読書状況 読み終わった [2009年11月22日]
カテゴリ 青春小説

入り口だけ地上にあり、他のすべての物が地下にある奇怪な迷路館。
館の名の通り、通路が迷路になっている。
この迷路館の持ち主は、推理小説界の老大家・宮垣葉太郎。
4月1日。
宮垣は、還暦パーティーを行うために、人々を招待した。
目をかけていた四人の推理作家・評論家・編集者・編集者の妻・推理小説マニアを招待したのだった。
一同は、迷路館に集まりパーティーが始まると思われたのだが、開始時間が過ぎても主人の宮垣が現れない。
そして宮垣の秘書が現れ宮垣が多量の睡眠薬を飲んで自殺した事を告げる。
遺書には、四人の推理作家にこの迷路館を舞台に自分が殺される小説を書き、他の招待客に審査してもらいその中で一番の作品を書いた人に遺産を半分分け与えるというものだった。
四人の推理作家は、小説を書き始める。
しかし、その中の一人が書き始めの小説と同じように殺される。
この館の出入り口の鍵を持った、秘書が忽然と消えてしまった。
館に閉じ込められた人々は、この事件を解決しようと推理するのだが・・・。
悲劇は、まだ続くのだった・・・。

と言う事で、綾辻行人の館シリーズ第三弾の作品です。
これは、面白かったです~♪
最後まで、楽しめる作品でした。
ミステリー好きにはたまらない作品ですね。

2009年11月20日

読書状況 読み終わった [2009年11月20日]
カテゴリ 本格ミステリー

さまざまな職業・年齢・経歴の持ち主がU・N・オーエンと名乗る富豪からさまざまな理由で、招待状が届いた。
集まった10人の男女は、インディアン島へ向かう。
港から遠く離れたこの島の館に着くと、肝心の招待主は姿を見せずにいた。
そして、客たちが立派な食卓に着いた時、どこからか客たちの過去の犯罪を告白してゆく声が聞こえてきた。
テーブルの上には、10体のインディアンの人形が・・・。
部屋には、インディアンに伝わる童謡が・・・。
そして、童謡と同じように一人また一人と死んでいく・・・。
島には、嵐が来て海は荒れ助けが来ない・・・。
犯人は、誰なのか?残された人々の運命は・・・?

と言う事で、ミステリーの女王アガサ・クリスティーの作品です。
やっぱり~面白いんですよ~。
この緊張感は、いいですよ~。
時代を超える名作ではないでしょうか?

2009年11月20日

読書状況 読み終わった [2009年11月20日]
カテゴリ 本格ミステリー

「邪馬台国はどこですか?」
高校生一年生の諸星比夏留は、バケツ一杯分もありそうな大盛りの海鮮丼を食べてた時にまた聞かれた。
おやつ代わりにこの海鮮丼の店で大盛りを6杯食べるのが日課になっていた。
邪馬台国の通説さえ知らな比夏留は、もちろん知らないと答えたのだが・・・。
私立伝奇学園高等学校民俗研究会に所属する比夏留は、部室でこの話をすると邪馬台国の論争が巻き起こる。
そしてその研究会にヤクザに追われた留学生が逃げ込んで来た。
先輩の白壁の相撲技でヤクザを退けた。
ヤクザは、留学生の伯父さんがこの伝奇学園の敷地にある広大な「常世の森」の森の中の邪馬台洞の中にあるお宝が目当てで留学生を襲ったのだった。
比夏留は、留学生の話を聞き邪馬台国の謎を解きたくなり、留学生と共に邪馬台洞を目指すのだが・・・。

と言うのが表題作の「邪馬台洞の研究」の話です。
他に「死霊洞の研究」「人食い洞の研究」などがある連作短編集です。
私立伝奇学園高等学校民俗学研究会の第二弾のこの作品は、非常に駄洒落が多いです。
主人公・比夏留は、古武道のために太りたいけど太れない!食べても食べても細いまま。一見軽そうな感じだけど体重は、200kg。胸は、ペチャパイの女の子。
主人公がこんな設定なので登場人物は、とっても個性的です。
二巻は、面白かったよ~!

2009年11月20日

読書状況 読み終わった [2009年11月20日]
カテゴリ 青春小説

今でも忘れられない追憶の中で、密やかな調べを奏でる四つの恋愛短編小説です。

「キャトルセブタンブル」
恋を失っていくときの恐怖感がこんなに激しいものであるとは想像できなかった。
まるで一個の小さな石ころとなって、一万メートルもある海溝に落ちていくような感覚だった。光の届かない暗闇に囲まれて、音もなく落ちつづけてゆく恐怖。落ちてゆく底が見えない恐怖。胸が押し潰されるような水圧による苦しみ。深くなればなるほど、加速してゆくどうしようもない後悔の思い。

・・・・・・・・・・冒頭より。

東京の街をあても無く徘徊していた一人の女性の物語りです。

他の短編のタイトルは、「容認できない海に、やがて君は沈む」「ドイツイエロー」「いつかマヨール広場で」です。
この冒頭の文でぐっと引き寄せられる人がいますか?
たまには、こういうのも読んでみてはどうですか?

2009年11月13日

読書状況 読み終わった [2009年11月13日]
カテゴリ 恋愛小説

ジョーンズ少将は、国防長官に呼ばれてある依頼をされた。
超常現象研究チーム「セクションO」の研究を秘密を守るための人材が欲しいと頼まれたのだ。
彼は、そこで宇宙人の解剖とかの映像を見せられ渋々ある軍人を付けたのだった。
それから数年後、ジョーンズは「セクションO」の存在が気になり調べたのだが忽然と消失していた・・・。

日本では・・・。
警察を辞めて探偵になった石神の元に若い美女が仕事を依頼しに来た。
男を捜して欲しいと・・・。
行方不明の男は、ホームページが何者かに書き換えられ、その次の日に行方が解らなくなっていた。
ホームページに書かれていたのは、「オーパーツ」と呼ばれる太古の文明の足跡だった・・。
石神が調べ始めると、行方不明の彼とメールでやりとりしていた著名なUFOライターが殺された・・・。

宇宙、宗教、古代遺跡・宇宙人と人類の歴史を紐解いていくと、そこにはある出来事が隠されていたのだった。

と言うことで、警察小説を多く書く今野敏の作品です。
今回は、元警察の設定になってます。
そして、ミステリーと古代文明の謎を描いてます。
ま~ぼちぼちでしょうか?
もう少し詳しいと面白いのだけど・・・。

2009年11月13日

読書状況 読み終わった [2009年11月13日]

四つの中篇?短編?が入った作品です。
厳選された、歌野晶午の過去の作品からの本です。

「そして名探偵は生まれた」
警察が解けない難事件をアドバイザーとして次々と解いていく探偵の影浦。
彼は、警察から謝礼を貰いそのお金で生活していた。
今は助手を連れて、事件解決のご褒美として中伊豆に来ていた。
そこで、宴会場で密室殺人が起きる。
オーナーである新興企業の社長が殺された。
雪の降る夜に外には足跡もなく不可能のように見えたのだが・・・。

この表題作の他に「生存者、一名」「館という名の楽園で」「夏の雪、サバンナ」などがあります。
雪の山荘に絶海の孤島、曰くつきの館・・・の密室。
ミステリーの王道ではないでしょうか?

2009年11月13日

読書状況 読み終わった [2009年11月13日]
カテゴリ 本格ミステリー

歴史学の専門家・古代史の世界的権威のジョセフ・ハートマンは、日本にやってきた。
歴史学者の早乙女静香と明日から京都へ旅行に行く予定を建ててた。
旅行の前日の日の夜。ジョセフは、静香に誘われて東京の寂れたバーを訪れた。
客は、くたびれたスーツを着た男が一人。
バーテンダーもぱっとしない。
しかし出されたカクテルを飲むと「美味い」。
静香は、バーテンダーの松永を紹介する。
三人で話していると「アトランティス大陸の話になった。
そこに客の男が「アトランティスって何だい?」と割って入ってきた。
客の男も静香の知り合いで宮田と言う男だと知る。
宮田は、外国の古代史はまったく知らないと言う・・・。

ジョセフは、静香の都合により一日また一日と旅行が延期されていく。
そして、毎日この寂れたバーに通っていく。
そこで語られるのは、静香と宮田の歴史バトル。
バーテンダー松永が、美味いカクテルに料理にそして歴史バトルに花を添える店に仕掛けが・・・。
相手から得たばかりの知識で宮田は、本職の静香の説を打ち砕く。
ジョセフは、歴史に興味を持ち始めた若い頃のようにワクワクするのだった・・。

「邪馬台国はどこですか?」の姉妹作がこの作品です。
今回は、世界古代史。
アトランティス大陸・ストーンヘンジ・ピラミッド・ノアの方舟・始皇帝・ナスカの地上絵・モアイ像と七つの不思議を語る歴史バトルです。
この七つの不思議の常識を覆す解釈は、やはり面白いです。
始皇帝の話は、思わず納得してしましたね。
話題の種にも面白いかもです。

2009年10月2日

読書状況 読み終わった [2009年10月2日]
カテゴリ 考古学

生物分子学の教授が書いた現代新書。
63万部突破のベストセラー「生物と無生物のあいだ」は、面白かったですよね。
今回の作品も顕微鏡でしか見ることの出来ない世界の話です。
人の細胞が織り成す光景を普通の人々にも解る様に優しく身近なものを比喩して書いてあります。
たんぱく質やアミノ酸などなどのサプリメントでよく見る品々が出てきます。
そして、治すすべがない病・ガンのを研究した科学者の話。
ガンの細胞のメカニズムも事細かく書かれています。

現代の最先端の生物分子学の世界を味わってみませんか?

2009年10月31日

読書状況 読み終わった [2009年10月31日]
カテゴリ サイエンス

八雲の目の前でめった刺しで倒れていた死体は、寺の住職の誠道だった。
何故ここに居たのか記憶の無い八雲は、ふらつく足取りで鍾乳洞を出ようと歩き始めた。
しかし、鍾乳洞の出口近くで警察官と出くわす。
八雲は、逃げ出した・・・。

鍾乳洞での事件は、警察官の後藤・石井と晴香にも知られる。
八雲は、容疑者として追われ始めたのだ。
八雲を助けるために三人は、事件を調べ始める。
後藤と晴香は、八雲の実家の寺に行くと一心の師匠である栄心が訪れていた。
栄心は、八雲が母親の名前を名乗る少女に会いに行った事を知る。
その少女が住んで居たのが、誠道が住職を務める寺だった・・・。

次々とめった刺しで殺される事件が起きる。
そこには、昔起こった事件が隠されていた。
八雲の赤い目で見た女の幽霊は、怨念でいまだ沼に漂っていた。
逃走する八雲は、後藤達の力を得て事件の真相に迫る。
果たして事件の真相とは?
八雲は、警察に捕まらずに無事に事件を解決するのか?

と言う事で、心霊探偵八雲第8巻です。
八雲シリーズは、これで9冊目ですね。
今回は、ん~ちょっと・・・かな?
ちょっと分厚くなったのですが、なんかちょっと足りない。
やっぱ、畠さんの出番が多いほうが・・・。
でも、ま~真琴も出てくるし内容は、それなりに面白いのでよしとしますか!

2009年10月28日

読書状況 読み終わった [2009年10月28日]
カテゴリ 青春ミステリー

新婚七ヶ月。
墨田茜は、夫から貰ったクレジットカードで買い物をしていた。
専業主婦である彼女は、店員さんに押し切られ9万円もするワンピースを買ってしまった。
着る事がほとんど無いと知りながら、その買ったものをそのまま押入れに・・。
ストレスを感じる毎日によって昔と同じ過ちを犯そうとしている・・。

新聞記者の小松崎は、その日寝方が悪かったのか首が回らないほど痛かった。
新しい仕事をその日に貰い、外に取材に出かけると道端で人にぶつかり首に激痛が走った。
ぶつかった女の子は、驚きそして自分の勤めている合田接骨院に連れて行く。
そこにいたのは、無愛想の整体師の合田だった。
小松崎は、痛かった首が治った。
合田は、「身体の声を聞く」事に長けていたのだ。
小松崎は、合田の腕前の凄さに驚き、そして体に無理をさせている事に気付かされ、私生活で体をいたわるようになる。

ある日、合田の接骨院に茜が訪れる。
茜の体に触って、身体の声を聞いた時合田は底知れぬ黒い影を感じた。
やがて、不安が現実に茜を襲う・・。


心の現代病理を描く、ミステリーです。
と、言ってもちょっとミステリー色が弱いです。
依存症の人々が立ち直って行く姿がいい作品です。

2009年10月27日

読書状況 読み終わった [2009年10月27日]
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