とても面白い。建築家としての、人間としてのスタンスにまで話は及んでいる。批評とはそういうものだと改めて思った。
2009年1月18日
- 孤独の発明 (新潮文庫)
- ポール・オースター
- 新潮社 / 1996年3月28日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
これは誰が読んでもおもしろいはず。むずかしいことをよくわかっている人なら、それなりにつながってくる。単にエンターテイメントとして読もうとしても引っ張られるはず。あとあと思い出すこともあって、終わりがない。小説の構成に飽き飽きしてしまった人はどうぞ
2007年10月16日
- 斜めから見る: 大衆文化を通してラカン理論へ
- スラヴォイジジェク
- 青土社 / 1995年6月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
硬いけど、ポップ。
ラカンの理論はねー解るとどうしようもなくなっちゃう。困った。
2007年10月3日
内田先生は話がうまい。わかりやすいとはちょっと違う。解った、と思わせるのがうまい、ということ。その辺がねーあとあと
2007年10月3日
- ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
- 山田詠美
- 新潮社 / 1996年3月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
山田詠美はまずこれ、だと僕は思う。そしてこれだけ読んで終わってしまうのも違う、と思う。こんなことかいても意味ないなー
2007年10月3日
- シティ・オヴ・グラス (角川文庫 赤 オ 4-1)
- ポール・オースター
- KADOKAWA / 1993年11月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
表面的には探偵小説。だけど事件はなかなか起こらない。主人公は起こるって思い込んでる(起きたらどうしようともいえる)んだけど、そのつどそのつどの主人公を面白いって思えるなら面白いかも。
2007年10月3日
- 車輪の下 (新潮文庫)
- ヘルマン・ヘッセ
- 新潮社 / 1951年12月4日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
これを面白いって思う人はあんまり多くないと思う。ただ、読めば読むほど面白くなるタイプの本。ま、あんまり感情移入しにくいけど。できたと思うとすぐあれって思う事多。そのつど考える。
2007年10月3日
- 定本 柄谷行人集〈2〉隠喩としての建築
- 柄谷行人
- 岩波書店 / 2004年1月28日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
難しいけど、がんばって読んでみればそんなに複雑じゃない。それがわかってくるとおもしろい。そして、柄谷氏の他のを読むともっと面白くなる。
2007年10月3日
最初の小説を読んでみて村上春樹を想像した人は僕だけじゃないはず。読みやすいし、ひっくりがえしぐあいもいい。そして建築的にもおもしろい。すごいね、この建築家。
2007年10月3日
- イデオロギーの崇高な対象
- スラヴォイジジェク
- 河出書房新社 / 2001年1月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
主体の問題に興味のある方、どうぞ。
2007年8月23日
- 反オブジェクト: 建築を溶かし、砕く
- 隈研吾
- 筑摩書房 / 2000年7月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
うまくできているように思えるけれど、どこか釈然としない。そんな印象。引用、理論の展開、それはわかる。でもそれに比べて結論がどうしてもありきたりに、弱いものに、思えてしまう。まだ勉強不足なんでしょう。私。
2007年8月23日
- 風の歌を聴け (講談社文庫)
- 村上春樹
- 講談社 / 2004年9月15日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
すべてのはじまり、というようなことをレビューで書いていた人がいたけれど、なんかその通りだと思う。
なんだかよく分らないけれど、とにかく表現しようといろいろ考える人、それは学問的であってもアート的であってもなんだかよく分らないようなことであっても変わらなくて、人の生活、生きるということについて何かを考え始め、何かを見いだし、表現しようという人、そんな人の、結局はいつもある枠組みに縛られているんだ、というどこかブルーな感覚
2007年8月23日
- 村上朝日堂の逆襲 (新潮文庫)
- 村上春樹
- 新潮社 / 1989年10月25日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
小説と比べるとギャップがあってなんとも。もちろん意識的にやってるんだろうけど、たまにつながるところもみえる。つかれた時に読もう。まじめに読むと続かない。4、5ページしかないエッセイがたくさん入っています。
2007年7月30日
- ワルツを踊れ Tanz Walzer
- くるり
- Viictor Entertainment,Inc.(V)(M) / -
- Amazon.co.jp / 音楽
- 購入する
くるりの曲はどこがよいのか言葉になかなかできないのだけれど、聴いていることは多い。無意識に口ずさんでしまう。
今回のもわるくない。いい!ってなかなかいえないんだけど、これはずきです。
2007年7月30日
- 西洋建築史 (建築学入門シリーズ)
- 吉田鋼市
- 森北出版 / 2007年7月7日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
書いてある通り、建築’’入門’’シリーズである。あの灰汁はどこへいったのやら。もちろん、ちゃんと考えればすこしづつ見えてはくるのだけれど。
2007年7月30日
- 九つの物語 (集英社文庫)
- サリンジャー
- 集英社 / 1977年5月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
わたしのサリンジャーはこれです。内面と風景、その書き方がどうにも好ましい。なるんだったらこんな書き方をしたい。
2007年7月30日
- カフカ短篇集 (岩波文庫 赤 438-3)
- フランツ・カフカ
- 岩波書店 / 1987年1月16日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
おそらく現代の小説を読んでいる人が読んだら、単に謎本でしかないだろう。でもこの本がすごいところは、ちゃんと引き込ませてくれる、というところ。ここでの謎は、昔浦島太郎を読んだときに、なんで玉手箱をあけたらおじいさんになっちゃうの?と幼心にいだいた心境と似ている。そう、論理的にはにはわからない、でも感覚的にはどこかつながっている。内面への入り口。
2007年7月30日
- 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫 A 188)
- 村上春樹
- 中央公論新社 / 1986年1月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
村上春樹の初期の空気を最もよく伝えているように思う。個人的には、短編の方が空気感が直に伝わってきて好き。結果はいらないと思う時もあるでしょう。
2007年7月30日
- 熱帯魚 (文春文庫 よ 19-2)
- 吉田修一
- 文藝春秋 / 2003年6月10日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
描かれているのは日常的で生々しい風景。この生々しさは、会話のやり取り、人間関係などを通してすばらしいほどリアルに描かれている。今の都会生活ではなかなか感じられない生々しさだ。でもときたまきわめて客観的な視点が現れる。たぶんここが、おとしどころ。 物語の構成はあってないようなもの。読者を加速させるのは、もっと別のところにある。
2007年7月30日
- L'Etranger (Collection Folio, 2)
- AlbertCamus
- Gallimard / 1990年10月1日発売
- Amazon.co.jp / 洋書
- 購入する
Ce n'est pas de ma faute.
ーそれは私のせいではないー
2007年7月30日
入門というのは建築史を専門で(職として)研究していない、という意味でとるのがいいと思う。アート、建築の起源をつかみとるには最適。そう、起源。
2007年7月30日
建築の本。ただ、この本は建築の中でも珍しい位置にある。ただ歴史を語ったわけでもなければ、既にあるものを批評したわけでもない。基本的に建築がものである限り、建築について書こうとすると、既にそこにある建物を分析するか、時代の言語的な流れを論ずるかのどちらかにならざるを得ないのだけれど、この文章にはどこか人間一般の内面に迫ってくるものがある。おそらくその感覚の半分は序の部分から来ているのだと思うけれど、それでも全体的にそういった雰囲気がある。
建築でない人も読んでみてはいかがでしょうか。
2007年7月30日