- 菜の花食堂のささやかな事件簿 (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 313-1)
- 碧野圭
- 大和書房 / 2016年2月12日発売
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ゆるーい感じのミステリーだった。
カフェオーナーでありお料理教室の先生でもある靖子先生のお料理に対する愛が素敵だった。
p.110
「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」
「おいしいものを食べるって、それだけでしあわせな気持ちになれるでしょう?」
「誰かが困るからとかそんなことじゃなく、自分がしあわせな気持ちになれればそれでいいと思わない?」
素敵な考え方だなと思った場面。
2024年5月3日
- 透き通った風が吹いて (文春文庫 あ 43-20)
- あさのあつこ
- 文藝春秋 / 2018年11月9日発売
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全体的に疾走感のある爽やかな一冊だった。
自分の希望を一番大切にするからこそ、
好きだけではやっていけない関係もある。
そんな現実にもがきながら成長する主人公の姿に
若いなぁーと思いながら読んだ。
2024年5月3日
原作が気になっていたもの。
自分は何も悪くなくても、戸籍を変えないと普通に生活ができない人もいる。
他の方のレビューにある通り、考えさせられる作品だった。
ラストシーンがゾクゾクした。
2024年3月30日
- これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方
- マキ
- 文藝春秋 / 2023年10月20日発売
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時間を
生産時間、休息時間、消費時間の3種類に分ける。
時産して休息時間を増やすと余裕が生まれ毎日が豊かになる。
素敵な考え方だと思う。
タイパが重視される時代だけど、
それで生み出された時間を消費時間に使ってしまっては豊かになれない気がする。
生産時間に使ってしまっては、味気なくなってしまう気がする。
この3種類は意識して
身につくまで読み返して
自分の時間の使い方を見つめ直そうと思う。
2024年3月25日
- ひとり暮らし月15万円以下で 毎日楽しく暮らす
- すばる舎編集部
- すばる舎 / 2021年4月21日発売
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15万円以下で暮らす方たちが紹介された本。
生活費がミニマルでも、
自分の好きを大切にしていて
豊かだなと思った。
どの方も節約を楽しんでいるのが伝わってきた。
生活するためにいくら必要か、
それは人それぞれ違うけれど、
自分は何にお金を遣いたいか、
改めて考えるきっかけになった。
2024年3月25日
- 90歳、ひとり暮らしの知恵袋 お金をかけない素敵な毎日の過ごし方
- 大崎博子
- 宝島社 / 2023年1月18日発売
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さーーーっと読んだだけで、
今の自分には印象に残る部分はなかった。
ただ、「おわりに」の
もし今悩んでいたり、不安に思うことがあったりするなら「10年後、20年後に自分はどうありたいのか、どう生きたいか」を考えてみてください。
友だちに囲まれる日々を過ごしたいのか、好きなことや趣味に没頭したいのか、自分の方向性を決めておくと、毎日にハリが出てくると思うからです。
というところを読んでハッとさせられた。
今週は、今月は、と短期的な視点で考えることがほとんどで、
せいぜい今年は、1年後は、くらいしか見通していなかったから。
10年後や20年後に思いを馳せて、
自分の人生について考える。
そこから日々の暮らしや習慣づくりに落とし込んでいく。
月に1回、そういうことを考える時間を作ろうと思った。
2024年3月20日
- HSPだけど500万円貯めた! 手取り16万円OLのゆる貯金ライフ
- もけけ
- KADOKAWA / 2022年10月28日発売
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目新しいことは書かれていなかったけど、
低収入やHSPを理由に資産形成できない人に
勇気を与えられる本だなと思った。
2024年3月18日
- 54歳おひとりさま。 古い団地で見つけた私らしい暮らし
- きんの
- 扶桑社 / 2023年10月28日発売
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リノベーションとDIYにより
自分好みのお家を作り上げているのが素敵。
お弁当は300円以内で
休日は3000円以内で、というように
あえて制限を設けることで
ゲーム感覚で工夫しながら楽しんでいるのが
真似したいなと思った。
月1回の「じぶん会議」は
私も同じように1ヶ月の振り返りをしているので、
参考にしたいと思った。
2024年3月16日
- ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す
- 山口周
- プレジデント社 / 2020年12月21日発売
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答えのない未来に対する考え方だから
難しくて、ちゃんと理解できていない部分も多いと思う。
でも論理的に、噛み砕きながら著者の考えを一冊にまとめてくれていて面白かった。
読まないと知ることのできなかった考え方だろうなと思った。
今の世の中のおかしくない?という部分を変えていって、
みんなが豊かに幸せに生きていける世界になってほしい。
それは大きな存在ではなく、私たち一人ひとりが自分ごととして、変えていこうと行動することが必要、ということが印象的だった。
まずは気づき、意識するところから。
考えて、行動する。
それがやがて大きな変化に繋がると信じて。
自分が応援したいものにお金を使う。
好きなことをして生きていけるように、
なんでもやってみる。
人新世の資本論と重なる部分もあるなと思った。
2024年3月16日
- 60代からの暮らしはコンパクトがいい: 「食」からととのう身の丈サイズのシンプル生活 (知的生きかた文庫 ほ 23-1)
- 本多京子
- 三笠書房 / 2023年9月20日発売
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シンプルに生きるために
自分が大切にしたいことを考えたい。
他の人が大切にしていることを参考にして
自分はどうしたいのかを考えたい。
そんな気持ちで本を探している中で出会った一冊。
暮らし方に関する本だと思っていたら
食を中心に据えた本だった。
ただ、食は生き方に直結するので、
これはこれで勉強になる一冊だと思った。
特に著者が60代でたくさんの経験を積んでこられているので、
何十年か先には確実に今よりも普段の生活で負担に感じることが増える、ということを
さまざまな角度から教えてもらうことができた。
未来のことばかりに焦点を当てて暮らすのは、
今を蔑ろにしてしまいうるので危険だが、
ふわっとでもイメージしておくことは、
逆に少し背筋が伸びるというか、緊張感というか、
そういったものが加わっていいなと思った。
2024年3月2日
今回もまたやられた〜
予想しながら読むのだが、
絶対予想を超える驚きを与えてくれる。
一気読みだった!
2024年2月21日
- 捨てる贅沢 モノを減らすと、心はもっと豊かになる
- ドミニック・ローホー
- 幻冬舎 / 2019年11月27日発売
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どこまでモノを減らすのか、
モノとどう向き合えば、自分は満たされるのか、
人生は豊かだと感じられるのか。
そういった答えのない問いへの
ひとつの考え方に触れることができた。
静かで間接照明のような優しい灯りのような本だった。
p.217
「多くの画用紙と時間を無駄遣いして、
ある日美しい絵画が完成するのです。
従って、どの日の買い物、(何かをするために費やした時間にしても)どの時間が必要であったのか否かを見極めることなどできないのです。それは時の流れと共におのずと理解することになるのです。
何もしない時間さえも必要なのです。それはまさに生きている瞬間を味わうため。従って何事も後悔してはなりません。不必要なことでさえ人生を歩んでいく上では必要になるからです。」
この部分を読んだとき、心が軽くなった。
有意義にお金や時間をつかいたい!と
力んでしまっていた自分に気がつけた。
2024年2月11日
- 万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫 ま 26-311)
- 松岡圭祐
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2010年4月24日発売
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真相に辿り着きそうで見当違い…が何回か続き、
なかなか真相が見えてこなかった。
それでも、最後には全ての疑問が解消され、
全てが繋がっていたことがわかった。
でもあんまりスッキリしなかったなぁ。
犯人があの人で動機があれだからなんだろな。
てっきり1巻目で映画化のエピソードが出てくると思っていたので、全然違う!と驚いたが、
知識が身につくミステリーで面白かった。
2024年1月19日
- 万能鑑定士Qの事件簿 I 「万能鑑定士Q」シリーズ (角川文庫)
- 松岡圭祐
- KADOKAWA / 2011年7月1日発売
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もう1冊終わるけれど、どうやって結末を迎えるんだろう…と思っていたら2巻に続いていたのかぁ。
1巻目を読み終えた現時点では、力士シールと不動産と謎の男とハイパーインフレがどう繋がっているのか、全く予想できない。
ころころと場面は変わるが、
イメージしやすいので、映像を観ているかのように楽しめた。
2024年1月16日
- 特等添乗員αの難事件I (角川文庫)
- 松岡圭祐
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2012年2月25日発売
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このシリーズも面白い!
探偵の探偵のように痛々しいシーンがないのも良き。
松岡さんの本は
主要な登場人物が皆美男美女だなぁ…笑
2023年12月29日
- いつもの毎日。 衣食住と仕事 (集英社文庫)
- 松浦弥太郎
- 集英社 / 2013年2月20日発売
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資産形成のためと生活コスト下げることばかり考えていたが、
上質なものを長く愛用する生活は豊かで素敵だなと思った。
お金のかけ方、少し見直したくなった。
2023年12月24日
- しあわせのねだん (新潮文庫)
- 角田光代
- 新潮社 / 2009年3月2日発売
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終盤、ドキッとした。
p.177
「私がもっとも恐怖するのが、なんにもお金を使わなくって、貯金額だけが異様に高い、ということだ。」
「映画も見ず、酒も飲まず、外食もせず、旅行もせず、貯めたお金なんだなあとすぐにわかった。だってその人、中身がなんにもなかったのだ。」
私は決して貯金がたくさんあるわけでもなく、
全くお金を使わないわけでもない。
ただ、大人になりたての頃よりは、
稼いだ分ほとんど使うことはなくなって、
貯金額もいくらかは増えた。
でも、それで私は豊かになれているのだろうか。
と自問したときに、イエスと即答できない自分がいることも確かで。
歳を取れば取るほど自分が何を好きなのか、
何にお金をかけたいのか、よく分からなくなっているような気がする。
角田さんが恐怖を感じるような人にはなりたくないな。その気持ちは迷わず出てきたので、やはり今のお金の使い方はベストではないのだろうな、と振り返ることができた。
2023年12月24日
- 神様の棲む診療所 : 2 (双葉文庫)
- 竹村優希
- 双葉社 / 2017年12月14日発売
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2巻目もふわりと温かいお話ばかりで、
1話ごとに何とも言えない気持ちで
涙が出そうになった。
少し切なくて、でも温かい、そんな一冊だった。
2023年12月21日
- 探偵の鑑定2 (講談社文庫)
- 松岡圭祐
- 講談社 / 2016年4月15日発売
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途中読み進めるのが辛い場面もあったけれど、
綺麗な形で完結していた。
探偵の探偵4のときより終わった感がすごくあるなぁと思ったら、探偵の探偵と万能鑑定士Qの2大シリーズの完結巻だったとは。
これは万能鑑定士Qシリーズ読まなきゃ!
他のシリーズのキャラクターも登場して、
魅力的だなと思ったので、こちらも読まなきゃ!
2023年12月19日
- 探偵の探偵 桐嶋颯太の鍵 (角川文庫)
- 松岡圭祐
- KADOKAWA / 2022年11月22日発売
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探偵の鑑定2を読んだ後のほうがよかったかな⁈
一部他のシリーズも読んでいたほうがより楽しいだろうなと思う部分もあったけれど、充分楽しめた。
タイトルの意味も説明してくれたし!
探偵の鑑定1に続き、いや、より一層
桐嶋さんのかっこよさが際立っていた。
松岡圭祐さんの他シリーズも
読んでいきたいなと思った。
2023年12月15日
- 探偵の鑑定1 (講談社文庫)
- 松岡圭祐
- 講談社 / 2016年3月15日発売
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探偵の探偵シリーズよりも好きかもしれない。
玲奈さんと莉子さんが対照的ながら、それぞれに強みを活かして謎を解き明かしていくのが面白い。
須磨さんと桐嶋さんが
探偵の探偵シリーズより活躍シーンが多かったのもよかった。
早く2を読みたい!
2023年12月13日
- 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 岡崎琢磨
- 宝島社 / 2012年8月4日発売
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登場人物のやりとりにクスッとさせられる場面もあり、さらっと楽しめた一冊。
自宅近くにこんな理想的なコーヒーを出してくれる喫茶店があると素敵だなと思った。
2023年12月10日
- 神様の棲む診療所 (双葉文庫)
- 竹村優希
- 双葉社 / 2017年3月16日発売
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ほろっとくる優しい物語だった。
神様は人間が作り出したものというのは驚きだったけれど、必要とされなくなると神様は小さくなっていくなら、私は信じる側の人間でありたいと思った。
2023年12月6日
- イノセント・デイズ (新潮文庫)
- 早見和真
- 新潮社 / 2017年3月1日発売
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何だろう、この気持ちは。
こんなに相反する感情が共存するのは初めて。
自分がどんな感情を抱いているのか分からない。
感情を言葉として表現できないことはあるけれど
自分の感情が分からなくて言葉にできないなんて。
どの登場人物の立場から考えるかで気持ちが変わるのだろうか…。
どの登場人物にも共感できなくいから自分の感情が分からないのか…。
日常において、その人の見た目から、発する言葉から、今までの行いから、「こんな人なんだろうな」「今こう思っているだろうな」と想像することは多い。
そうやって想像することで相手の気持ちを察することができるし、円滑な人間関係を築く上で大切なことだと思っていた。
心ない言葉を発するのは想像力の欠如だ、という誰かの言葉に共感し、想像することの危うさなんて考えたことがなかった。
この本を読んだ今は、想像することの怖さを知った気がする。
分かったつもりになっているだけなのでは?
想像から勝手に決めつけて、
それは無実の人を死刑執行に追い込むことにだって繋がるのではないか、と。
これから死ぬために
必死に生きようとする姿を初めて見た。
そのラストシーンが何より印象的だった。
2023年12月3日