- 深い河 新装版 (講談社文庫)
- 遠藤周作
- 講談社 / 2021年5月14日発売
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たまたま知って流れで読んだ本。ヒンズー教もキリスト教も仏教もゆるやかに流していく深い河。自分にとっては何ら違和感なく読めてしまった「宗教多元主義」は著者にとっては決定的なもの、今のカトリックの価値観でも当然に異端なのだろうか。
2022年7月5日
- ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
- 太宰治
- 新潮社 / 1950年12月22日発売
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久しぶりの太宰。「おさん」よかった。無残な夫に心底がっかりするおさんを描いた、その夫になぐさめられてしまっている。
2022年6月28日
- 高丘親王航海記 (文春文庫 し 21-7)
- 澁澤龍彥
- 文藝春秋 / 2017年9月5日発売
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うつらうつら寝ながら読んでいたので夢が三重構造になっていたらしい。
2022年6月28日
- idea アイデア 310 2005.5 (idea アイデア)
- 世界のデザイン誌
- 誠文堂新光社 / -
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デザインという領域にまったく無自覚で生きてきた自分の感覚界に急激な変化をおこしたのは、この雑誌の表紙。必要な本なのかわけもわからぬまま買ってしまったことがなつかしい。今見ると、アーティスティックではあるかもしれない。
2017年3月11日
- ふるあめりかに袖はぬらさじ (1982年) (中公文庫)
- -
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「ふるあめりか」歌舞伎はこの本にかなり忠実に演じられているようだ。観たときの情景と相俟って、面白く読めた。
「華岡青洲の妻」戯曲。そもそも初めて読んだ。なんとなく想像していた物語とは異なる力強さ。物悲しさは、ない。
2009年6月9日
- 東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫 き 30-1)
- 菊地成孔
- 文藝春秋 / 2009年3月10日発売
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たぶん全容の3割くらいしか理解できていない。それでもこれからジャズに(少しは)ちゃんと対峙できそうな気がしてしまう。
語りのいやらしさもうまく抑えられてて読みやすいです。
2009年5月6日
- 文章読本 (新潮文庫 な 8-3)
- 中村真一郎
- 新潮社 / 1982年3月1日発売
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“口語文”という概念を意識する必要もない現在、そこに至るまでの近代日本文学史。物心ついたときから口語≒文語だった人間として、単純に好き嫌いで判断していた純文学を見る目が大きく変わりそうです。
2006年3月26日
- Home Ground
- 堀込高樹
- 日本コロムビア / 2005年11月22日発売
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五感泣き笑いです。さすが大人ポップ!
2006年3月19日
- 江戸川乱歩全短篇 3 怪奇幻想 (ちくま文庫 え 7-4)
- 江戸川乱歩
- 筑摩書房 / 1998年7月1日発売
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急に「押絵と旅する男」が読みたくなったので…煙みたいにくゆる映像が好き。ただ、やはり古い本・古い文字で読むのとは立ち昇るものが違いますね。
2006年2月18日
- 宝石泥棒 (ハルキ文庫 や 2-3)
- 山田正紀
- 角川春樹事務所 / 1998年10月1日発売
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この結末、そしてこの題名か!『自己の意志に殉じる』ということについて。多分それ以上の粗筋はいらない。
2006年2月14日
- 太陽黒点―山田風太郎傑作大全〈24〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 や 7-24 山田風太郎傑作大全 24)
- 山田風太郎
- 廣済堂出版 / 1998年6月1日発売
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あれ、思ったより吃驚しない。と思ったら裏表紙がネタバレか… しかし最終章の独白は何度も読んでしまった。ミステリとしての要請をはっきり超えてるようにも思える、独白者=作者の意志。
2006年1月22日
- キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫 M や 1-3)
- 山口雅也
- 東京創元社 / 2000年4月1日発売
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あまりにも整然と陳列された妄想的論理。
2006年1月22日
- 神曲法廷 (講談社文庫 や 8-10)
- 山田正紀
- 講談社 / 2001年1月1日発売
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自分の注意力不足とはいえ、不意にいろんな観念の入り混じった肉塊を投げつけられた気分。それはいまだに飲みこめず、読後に感じた寂しさとともに喉にひっかかったまま。
2006年1月11日
- 連舞 (集英社文庫 97-A)
- 有吉佐和子
- 集英社 / 1979年10月1日発売
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ちょっと昼ドラ的、しかしリアルな日舞家元の世界。とりあえず一観客として、知ったような批評をうって必要以上に演者と自分を貶めるのはやめようと思った…
2005年12月30日
- 葉桜の季節に君を想うということ (HONKAKU mystery masters)
- 歌野晶午
- 文藝春秋 / 2003年3月28日発売
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ある意味社会に貢献しうるミステリ、かも?
2005年12月27日
- 遠きに目ありて (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) (創元推理文庫 M て 1-1)
- 天藤真
- 東京創元社 / 1992年12月10日発売
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氏の本を読むのは2冊目ですが、少年を始めとする清廉・実直な人々の描写を自分のようなひねくれ者でも素直に受け入れられるところが稀有です。なぜかはうまく言えませんが…
2005年12月25日
"FLASH"もいいけど意外とこっちの方が好きだったりして。
2005年12月22日
- 痾 (講談社ノベルス マC- 3)
- 麻耶雄嵩
- 講談社 / 1995年5月1日発売
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もはやいかなる種類の期待も許されないようで、そこはさすが。ただ、巨大なお伽噺の後日譚が本当に必要なのか、今のところは疑問です。
2005年12月20日
あっという間に読めた。10年前の自分がこの本の何にそんなに惹かれたのか、よくわからなくなっていた。あの頃は確信があったのに。これも生きてきたが故の「悲しみ」?
2005年12月14日
- しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)
- 泡坂妻夫
- 新潮社 / 1987年7月31日発売
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やってくれるぜ!!と心のなかで叫びつつ、にやついてしまいました。
2005年12月13日
- モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)
- 小林秀雄
- 新潮社 / 1961年5月17日発売
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高校生の頃愛してしまった日本語。そして再燃。
2005年12月11日
- 邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫) (創元推理文庫 M く 3-1)
- 鯨統一郎
- 東京創元社 / 1998年5月24日発売
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堂々たる奇説の数々…もはや多少の論理の飛躍は許せる気分。どんな業界でも完全なる常識にしておく必要のない常識はあるなあと思った。
2005年12月10日