月の満ち欠け

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 3150
感想 : 477
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000014083

感想・レビュー・書評

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  • 展開と伏線回収がすごかった
    もう圧巻だし、これがこういう場面のために伏せられていたのね!って一つ一つのパズルがパチパチと組み合わさっていくような感覚だった
    言葉にならないくらいヤバい

  • お勧めされた上に映画化されると聞き、その前に読んでおこうと思いました。

  • 佐藤正午さん、初めて読みましたがとてもよかったです。とても読みやすくサクサク読めました。
    月の満ち欠けのように生まれ変わる。。美しい表現ですね。。一途というよりちょっと怖いくらいの執着心ですが。。登場人物一人一人の感情がよく分かってとても楽しく読ませて頂きました。

  • 物語の時系列や視点がよく変わり、登場人物も多いので、少し難解。一気読みをおすすめしたい。
    今年の冬、好きな俳優さんが主演で映画化すると聞いて読んでみたのだけど、あまり好みではなかった。純愛、泣けるという謳い文句にも疑問あり。映画見るともっと分かりやすいのかなあ。
    生まれ変わり、というファンタジー設定が作品の肝となっているが、わたしは瑠璃さんは怖いなと思ってしまう。それほど三角くんのことが好きだったんだな、って。あとなぜ正木竜之介と結婚したのか本当に腑に落ちなかった。
    瑠璃も玻璃も照らせば光るっていうことわざを知った。語感がきれいで好き。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 相手への執着から少々薄気味悪い執念を感じる。月というモチーフからも連想する粛々とした静かで強い気持ち。
    ラスト13時の章はどきどきさせてもらいました。映画化も楽しみ。

  • 瑠璃の想いがそうさせるのか、出会った人々の念か…輪廻転生が実際にあり得るような気がしてくる。
    読んでいくうちに早く先が知りたくなって、いつもよりハイペースで読み進めた。
    元の瑠璃がどんな人だったのか、記憶を持ったまま次の人生を生きるってどんなだろう。。
    一度読み終えたあと伏線の答え合わせをしたくなり、再読開始。

  • 妻と娘を事故で亡くした小山内堅
    突然目の前に現れた少女が、亡くなった娘の生まれ変わりだと聞かさられる
    月のように、月の満ち欠けのように、もう一度生まれ変わる。
    3代にわたり引き継がれる前世の記憶が、周りを巻き込んでいく。

    登場人物が次々に出てくるが、終盤までだれがだれでどんな関係なのかが描かれず、もやもやしながら話を進める感じだった
    不思議な感覚の本
    純愛なんだろうかな、と思う設定だったけど、読み進めるのが面白かった

  • 大泉洋さんで映画化と聞いて読んだ。
    生まれ変わり、愛しの人に会いに来る話。
    「神様がね、この世に誕生した最初の男女に、二種類の死に方を選ばせたの。ひとつは樹木のように、死んで種子を残す、自分は死んでも、子孫を残す道。もうひとつは、月のように、死んでも何回も生まれ変わる道。」月が満ち欠けするように命も生まれ変わる。この文章が印象に残った。

  • 時系列が行き来する仕組みの中で徐々に物語が繋がっていくので、続きが気になってどんどん読んでしまった。初代瑠璃と三角の短くも深い時間が美しく、せつなかったからこそ、その後の長い年月に重みを感じ、物語の最後にはぎゅっと胸を掴まれた。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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