- Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003102732
感想・レビュー・書評
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どちらも一幕物で、それほど長くない。過去に映画化もされたことがある。二作とも世界観がつながっており、他の関連作も読んでおいたほうがいいかもしれない。どちらも主人公にあまり感情移入できず、わたしはあまり感動できなかった。
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描写がものすごく綺麗。桃六がデウス・エクス・マキナの役なんだそうです。
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『天守物語』の舞台を観たことがきっかけで読みました。
天守閣に住む妖怪、富姫と人間の男性である図書之介との恋の物語。
鏡花が織りなす美しい言葉の数々によって、幻想世界に引き込まれます。 -
帰省中に久々の再読。鏡花の幻想的な戯曲2編。どっちもいいなあ。好きだなあ。両者の共通点は義理人情のわかる美しい妖怪の存在だけれど、若いころに読んだときは彼女らの「恋心」に強く反応したように思う。この二編は恋愛ものとしても傑作じゃなかろうか。解説は澁澤龍彦。
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秋雨に、しっとり濡れたような読後感。いやこれは、夜叉ヶ池の水に濡れたのだろうか。
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泉鏡花の文がとても美しい。
天守閣に住む異界の姫と、人間である図書之介の純愛物語。
凛々しく堂々とした富姫が、どんどん図書之介に惹かれていく様子が可愛い。 -
幻想的で美しく、文字を追うだけでも美しい情景や美しい女性たちの凛とした声が聞こえてくるよう。
最終的には恋する者たちが結ばれてハッピーエンドかと思いきや、傲慢な人間たちは大勢死んでいる。
純愛の勝利を妖怪側に負わせるということに、真の純愛、落命も辞さない美しい愛は、幻想の・彼岸の世界において達成されるという気持を感じた。 -
教科書や授業以外で古典を読むのははじめてかも。
きっかけはラノベの文学少女シリーズです(苦笑)。
そこでどのように記述されていたのかはすでにおぼろげなのですが図書館で見かけて、「あ、これあったなぁ…」くらいの感じで借りてみました。
薄いから早く読めるかなぁ…と思ったけど、やっぱり古典(?)を読むのは今の小説より時間がかかりますね。
ちゃんと振り仮名も振ってあるから、読みやすいハズなんですが。
泉鏡花ってもっと怖い感じなのかな、と思っていましたが、全然ですね。
妖怪達もとても人間的。
まぁ、行動が巻き起こすスケールは全然違いますが。
たまにはこーゆー古典作品を読むのも良いかなと思いました。