- Amazon.co.jp ・本 (92ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003420959
感想・レビュー・書評
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今の状況にあてはめてどうかなというところはあるけど、おおむね今でも通用する職業倫理かなとは思ったし、学生側としても耳の痛い話はいくつかあったと思う。
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「こんにちなにか実際に学問上の仕事を完成したという誇りは、ひとり自己の専門に閉じこもることによってのみ得られる」
てのはなるほどな、と思いましたヨ。
ドイツの学者さんのお話だけど、日本の学術界にもいえるんじゃなかろかな。 -
2009年10月3日
学問→客観性の提示。事実的関連の自覚・認識。
それによる人類の合理性の追求の一助となること。
個人に対しては、事象や他者の行為を予測できる。物の考え方の訓練となる。
価値の判断、目的の評価はしない。 -
マックス・ウェーバーが講演にて論じた、学問を職業として行う事、をまとめたもの。
学問を何のためにすべきか、それは学問自身のためである、と説く。そして、学者としての側面とともに教育者としての側面も必要とされてくる。
さらに、教育者としての側面は定量化できるものではない。
学問を職業とするには、並大抵のことではないのだ。 -
研究者必読
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学者になるために必要なのは、情熱と運です。
ということはともかくとして、前提がまっさらな状態では社会学の研究は進められません。
もちろん、自分の価値観をダイレクトに反映させてそれを押すのはどうかと思いますが
たとえ直接的に表現していなくても、研究者は必ず何らかのメッセージを有しているのです。 -
悠
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・経済的職業の意味
・学問に対する心構え
・学問の職分 -
まあそうっすね。
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著者の主張
?経済的意味の職業、生計を立てるための学問の現状。
?学問にたいして教師および研究者がとるべき心構えについて。
?教師の本分や義務。
この本は学問を職業とする教師や研究者についての記述である。僭越であるが大学で学問をしている一学生としてレビューを試みたい。
私がこの本を購入する際に期待していた「大学生として学問にどのように取り組むべきか」との問いへの直接的な見解は述べられていなかった。 しかし間接的ではあるが、学問への取り組み方への重要なヒントが得られた点で☆四つ分の評価をする。
確かに学生の視点から、?にある当時のドイツにおける私講師から教授への昇進方法、ドイツ、アメリカ間の昇進方法の比較などは学生の立場からは役に立つものではなかった。
しかし?での「学問に生きるものは、一人自己の専門に閉じこもることによってのみ、自分はここにのちのちまで残るような仕事を達成したという、おそらく生涯に二度とは味われぬであろうような深い喜びを感じることができる」といった細分化された研究領域における専門性の重要性。「一般に思いつきというものは、人が精出して仕事をしているときにかぎってあらわれる」その専門分野で一流になるために必要な「思いつき」を得る方法。これらの教授や研究者だけでなく学生にも共通する学問の方向性は非常に参考になる。
?での「およそいかなる人生問題についても『指導者』であることを許されていないということ、を忘れておられる」当時のドイツで多くの学生が求めた悪く言うと扇動的な教授への戒め。それに対する「この男は僕に彼の知識や方法を僕のお父さんのお金と引き換えに売っているのだ」という純粋に知識の享受のみを求める当時のアメリカ人学生の考え。これらの記述から現在授業を行っている教授を客観視し、主体的に知識や立場形成をしていく必要性を感じた。
以上学生として現状に活かされた点。
雄一