悪医 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648426

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ考えさせられました。
    現時点で健康な自分は医者側目線というか、森川の考えに頷きながら読んでた。
    でも自分が患者になった時、小仲のような気持ちや思いになるんだろうか……
    なってみないと分からないけど、いやいや絶対になりたくないし、もしそうなってしまった時、この本のことを思い出そう。

  • 向こう側とこちら側の隔たりを埋めるのは難しい

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50254131

  • 医療小説は好きでたくさん読んだけど、私にとって1番の衝撃作。

    医者の立場の言い分もわかる。
    患者の立場の言い分もものすごくわかる。

    ウチの息子には医学部に進んで欲しい反面、医者になるのは可哀想な気もする。。。

  • 癌に興味があったから読んだ。癌患者の苦しみは良くかけているな、おそらくこんな感じなんだろうなと思ったけど、医者の書き方が、ステロタイプで深みが感じられなかった。著者が医者だから現実に近いんだろうけど、おそらくだからこそ、手心が加えられているんじゃないか。総じて、もっともっとどろどろした感情を抱えているんじゃないか。そこんところを深く掘り下げて書いてほしかった。

  • 末期の癌患者と外科医が交互に心情を語るのを読んで「あれっ?どこかで聞いたような…(-.-)」と思ったのは、うちんとこが癌家系だから!?(>_<)治る見込みが無くても、人は必ず死ぬと分かっていても、最後まで足掻きたくなるんだねぇ(T-T)でも苦しいのは嫌だなぁ(--;)

  • 現役の医師が描くだけあって、真実味がある。
    末期がンの患者に対する医師の本心と思いと現実。
    しかし、患者はもう治療法がないなんて受け入れられない。
    それでもと泣きつく患者に、正直に向き合うか適当に受け流すか…
    医師が考える残りの人生と患者が希望を捨てずにと向かう残りの人生にも大きな壁がある。
    おそらく、ずっと平行なのだろう。
    でも、医者も人間。自分も患者の立場になれば同じようになるのかもしれない。
    とても興味深い話だった。

    2020.1.28

  • 末期がん医療

  • 早期の胃がんを手術し、十一か月後に再発、転移が見つかり、抗がん剤などの治療を続けたが、担当医師から「残念ですが、もうこれ以上、治療の余地がありません」と告げられる。
    52歳男性のがん患者の小仲と、医療センター外科医の森川。
    それぞれの思いと、その後の日々が、描かれていく。

    俺を見放すのかと怒りに震える小仲と、希望のない抗がん剤治療によって逆に命を削ることを悪と考える森川。
    どちらも、自分の考えを分かってくれない相手を理解できないのだが…。
    そんな二人の、どちらか一方への共感に偏らずに読み進むことができ、
    そして終わりが来る。ほんの少しの救いがあってよかった。
    何が正しいか、答えなど言えないけれど。

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著者プロフィール

医師・作家・大阪人間科学大学教授

「2016年 『とまどう男たち―死に方編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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