ペッパー・ルーと死の天使

  • 偕成社
3.18
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本棚登録 : 47
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035405207

作品紹介・あらすじ

聖コンスタンスの予言で14歳までに死ぬといわれたペッパー少年は、14歳の誕生日に家出を決意。死の天使に追われながら、デパートの店員、新聞記者見習い、などさまざまな職業を転々とし、はては外人部隊にあわや入隊!?ペッパーを追っていたのは、死の天使だったのでしょうか?イギリス児童文学の旗手ジェラルディン・マコックランが贈る痛快冒険小説です。小学校高学年から。

感想・レビュー・書評

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  • 頭のおかしなおばさんに14歳で死ぬと吹き込まれたかわいそうな男の子の話。

    主人公のペッパーはひたすらおばさんの言う「死(聖コンスタンスの予言だということ)」から逃れようとしている。
    ただ、育った環境のせいで考えが偏っているので、思い込みが激しく、突飛な行動を取る。
    「本当は自分が死ななきゃいけないのに、逃げてるから周りの人が不幸になる」くらいの思い込みがあるので、読んでいてイライラした。

    死がつきまとっているので、全体のトーンが陰鬱な上に主人公に全く共感出来ず、読んでいてすごく疲れた。

    作者も訳者もイラストも良い組合せなのになぜこんなにもつまらないのか。
    必要にかられていなければ読むのをやめていたところ。

    13章からはそれなりに面白かった。(15章まであります。)

  • ふわふわと夢の中のような雰囲気なので、物語の流れがつかみにくい所もあるけれど、根底にペッパーの優しさとデュシェスの愛があるから、優しく美しいお話になっている。

  • じぇんじぇんも面白くなかった
    早く読み終えたい、その一心で読み終えた本

  • 最初の方の、いろんな仕事をしているところは面白かったけど、だんだんよくわからなくなった。佐竹美保さんの挿絵があっていて好き。

  • おー!
    おもしろかった〜

    14歳までに死ぬって予言を受けて育てられた男の子が誕生日に家出して
    船長になったり
    ハム売る店員になったり
    記者になったり
    メッセンジャーボーイになったり
    外人部隊に入ったりする

    ずっと死の天使に追っかけられる

    船長のお世話係のひとがすてき
    グレミオを思いだした〜

    なんでもできちゃうペッパーすごい

    おばさんひどすぎる

    「不思議を売る男」が面白かったから読んでみたけど面白かったー

    14歳主人公だし、児童書ってよりYAかな

  • 2012.12.28

  • 小学校高学年から中学生

  • 14歳で死ぬと予言されたペッパー・ルーは、14歳の誕生日に家出を決行。船乗りだった父親になり済まし船に乗ったり、惣菜屋の店員になったり、新聞記者、電報の配達人と様々な職業につき、様々な騒動を起こし、死の天使から逃げ回る。そして…。

    テンポよくすすむ筋立てなのだが、なんで14歳の少年がこんな事をしているのに周りの大人が疑問を持たないのか、ちょっとお話の中に入り込めない違和感が最後までつきまとい、楽しめなかった。
    この雰囲気を違和感なく受け入れられる人には、楽しいお話かも。

  • ちょっと途中、息切れしちゃったのだけど。
    ラスト近く、胸の奥の奥のほうから、ほっこり、じんわり、あったかくなって、あー、よかったぁ。と本を閉じることができました。

  • ペッパー・ルーは、生まれた時に信心深い伯母から「14歳で死ぬ」と
    告げられ、家族は皆それを信じて今まで暮らしてきた。

    14歳の誕生日をむかえたペッパーは、せまり来るであろう死の天使を、
    ただ待っているのが耐えられなくなり、外に出かけた。
    船長で、ちょうど帰港していたペッパーの父親は、ペッパーの死から
    逃げるように酒屋で酔いつぶれていた。
    ペッパーは父親の上着と帽子をとって、父親の乗るはずだった
    ロンブラージュ号にもぐりこみ、自分は船長だと言って船を出航させた。

    死の天使から逃れたのも束の間、荒くれ船員のロシュがペッパーを
    追いかけているうちに船倉に転落し、死んでしまった。
    ペッパーは自分が死ぬはずだったのに、と心を痛めた。

    実はロンブラーシュ号は、保険金目当てに船を沈めるための航海をしていて、
    ペッパーは自分が死ぬ番がとうとう来たと考え、船長として
    船と共に沈むことにした。
    世話係のデュシスと最後まで船に残っていたが、やがて気を失い、
    気付いた時には他の船に乗っていた。

    マルセイユの港で船を降りたペッパーはデモ隊にまぎれ、
    昼食に立ち寄ったデパートの惣菜売り場で、どさくさにまぎれ、
    働くことになった。

    デパートでは問題を起こして逃げ、その後ペッパーは新聞記者見習い、
    農場の手伝い、病院に入院、メッセンジャーボーイと、
    次々に問題を起こしながら居場所を変え、死の天使から逃げ続けたのだった。

    大勢の人から追われながら、死の天使からも逃げながら冒険を続ける
    ペッパーの運命は変えられるのか?

    あっちこっちからからみつく人間関係が面白かった。

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著者プロフィール

1951年生まれのイギリスの作家。『不思議を売る男』で88年にカーネギー賞、89年にガーディアン賞を受賞。2004年に『世界はおわらない』でウィットブレッド賞児童書部門受賞。18年には『世界のはての少年』で二度目のカーネギー賞受賞という快挙を成し遂げた。

「2022年 『世界のはての少年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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