倒れるときは前のめり

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 2082
感想 : 261
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036433

感想・レビュー・書評

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  • なんと浩さんのエッセイ集はこれが初めてらしい。
    なんかエッセイなんかもあちこちにいっぱい書いててもう何冊も出ているような錯覚があるなぁ。
    それは小説作品がエッセイのようにオモシロ気楽に読める、ということなのかしら。
    デビュー以来のほぼ全期間に渡って書いた内容だから、自虐気味の「わたしラノベですから!」から始まって自衛隊行ったり図書館行ったり、はたまた土佐高知の自嘲のような自慢話のような数々のエピソードまで。
    まあともかく沢山詰まっていておもしろいエッセイ集です。

  • 有川浩、初のエッセイ集。
    過去から現在に至るまで、各所で発表されたエッセイを
    ジャンル別にまとめたもの。ラストの1本及び各エッセイ
    の文末コメントが書き下ろし。

    エッセイというのは非常に厄介なジャンル。好きな小説家
    の書くエッセイはお気に入りになっても良さそうなモノだ
    が、残念ながら全てに当てはまるワケでは無い。この作品
    はその典型で、単体ではかなりグッと来る文章もあるには
    あるのだが、まとめられると少々ハナに付く。

    おそらく、ここ最近の有川作品に少しばかり納得いかない
    感があったので、先入観的なモノが邪魔してるんだろうな
    ぁ、とか思っていたのだが・・・。

    同時掲載されていた未収録作品「彼の本棚」と、久々に
    積読することになった「ゆず、香る」が殊の外良かった。
    「本棚」では短編内で巧妙に計算された甘酸っぱさでニヤ
    ニヤ出来たし、「ゆず」の醸し出す清涼感は最初に
    「ホッと文庫」で読んだ時と全く変わらない。この2本で
    充分に元は取った気がする。

    考えてみれば、僕の恋愛小説に対するアレルギー・・・とい
    うか、小っ恥ずかしさを、見事に抜いてくれたのは有川浩
    その人。出来ることなら、本棚みたいな作品をもっと読み
    たいのだが・・・。

    文中で本人が「あまり望むな!」と言ってるので、ちょっ
    と恐縮しちゃうのだが、出来れば「小説」を年2本くらい
    読みたいです!>有川センセ。
    ・・・ファンはそろそろ禁断症状出ちゃうぞ、マジで。

  • 長年のエッセイをまとめたもの

    書店をテーマパークと同じように見る観点はすごいと思いました。
    たしかに、ゆっくり書店にいる時間を作れれば面白いだろうなと感じましたが、たくさん本を買って、読んでない本が積もっていくだけだろうな…

  •  有川浩さんが、様々な新聞、雑誌にかかれてきたエッセイをまとめたもの。

     「書くこと、読むこと、生きること」「この本大好き!」など、6つの章になっています。
     本を書く立場での伝えたいことがひしひしと分かり、小説家の立場で主張したいことがいろいろとあって興味深いです。
     また、ふるさと高知のエッセイも。高知の面白さや自然の美しさ、土佐弁の強さ、というか激しさ。
     いやぁ、面白かったです。一つ一つのエッセイは短いのでどこから読んでも途中から、再読するのもよし。

  • 図書館より。
    すいません、懐に余裕がなくて。文庫化した暁には絶対購入希望!

    大好きな有川浩先生がこんなにもエッセイを書いていたなんて!
    短い文章ながらも、有川節が感じられてニヤニヤ。やっぱり好きだな~。

    【振り返って一言】【特別収録小説】があることで、ただの再録に終わらせない感が現れてます。お得な気分。
    やっぱり有川浩なんだな~(о´∀`о)

  • けっこう長期間にわたる内容。

    本とゆう物は、作者だけでも、読者だけでも成立しない。
    書き手と読み手が、本を間に対等な立場で真摯に向き合う。
    これが本。
    改めて教えていただいた。

    有川センセ、あえてアニキと呼ばせていただきたい。

  • 想像していたとおり、小説のほうがいいなあ
    でも、その背景とか著者の想いがダイレクトに伝わってきて、これはこれでよかったかな
    でもでも、巻末の短編がやはり秀逸
    「ゆず、香る」は、以前小説読みたさに入浴剤買ったので再読になるけれど、いいなあ
    次作、首を長くしてまっております

    ≪ 竜馬とて 倒れるときは 前のめり ≫

  • 有川さん初のエッセイ!
    好きな作家さんのエッセイを読むのって、凄くワクワクするし、顔がニマニマしてしまう。
    何故かと言えば小説でしか普段は触れることのできない作家さんの素の部分に、本好きな自分が文章でその人と触れ合えるって堪らないから。
    小説とは全く雰囲気が違うなと思うこともあれば、あーこの思いの強さは有川さんだと感じたり。
    有川さんの趣味や体験したことが色々書いてある辺り、
    人の日記をのぞき見るようなドキドキ感もあって好き。
    おまけにエッセイだけではなく最後に短編が2作も!
    お腹いっぱい満足です。

  • 有川先生の作品が大好きで、それらを読むたびに「この人の頭の中はどうなってるんだ……」と思っていましたが、まさにその『頭の中』を読むことが出来て嬉しかった。
    印象的なのは震災についての節。
    あの頃は高校生で、周りの情報や感情に左右されて参ってたので、その頃を思い出しつつ、こういう心持ちでいたらよかったのかなと思いました。
    先生の好きな小説や映画の紹介も良かったです。
    先生の好き!!という気持ちに一緒にドキドキできたし、知らないものは検索してワクワクしました。
    小説2編も良かったです。
    読書好きなら特にキュンとする「彼の本棚」、彼と同郷な私がキュンとした「ゆず、香る」、どちらも最高でした!

  • 読みやすくてタメになるエッセイ!
    有川さんのおすすめの本や映画なども紹介されているので、自分の選書の幅が広がる!
    また、有川さんの出身地である高知への愛が詰まっているので、高知へ行きたくなりました(^^)

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

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