人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫 え 1-1 江戸川乱歩ベストセレクション 1)
- 角川グループパブリッシング (2008年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041053287
作品紹介・あらすじ
貧しい椅子職人は、世にも醜い容貌のせいで、常に孤独だった。惨めな日々の中で思いつめた男は、納品前の大きな肘掛椅子の中に身を潜める。その椅子は、若く美しい夫人の住む立派な屋敷に運び込まれ…。椅子の皮一枚を隔てた、女体の感触に溺れる男の偏執的な愛を描く表題作ほか、乱歩自身が代表作と認める怪奇浪漫文学の作品「押絵と旅する男」など、傑作中の傑作を収録するベストセレクション第1弾。
感想・レビュー・書評
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初江戸川乱歩でございます。
ベストセレクション!
素敵な装丁のこちらを選びました♪
短編八つ
「人間椅子」
「目羅博士の不思議な犯罪」
「断崖」
「妻に失恋した男」
「お勢登場」
「ニ癈人」
「鏡地獄」
「押絵と旅する男」
「人間椅子」いいですね〜♪
不気味さが際立ってます。
ある男が椅子の中に入って女性を感じる…くらいの知識で読み始めましたけど…このエスカレートしていく欲情…大好きです…わからんでもない(〃ω〃)笑
ラストが秀逸。不気味な笑いが思い浮かびます。
どの話も人間の狂気的な欲望…読みやすくて気味悪くて淫靡だ(●︎´艸`)ムフフ
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小川洋子さんが愛読書を紹介する本で、押し絵と旅する男を読んで気に入り、他の作品も読んでみようと思って買った本です。
押し絵ってどんなものだろうと調べたり、12階のタワーの想像をしたりして楽しみました。
乳色のフィルムの表面に墨汁をたらして、という所の蜃気楼の描写がすごいと思いました。何度読んでも良いなぁと思います。
私はテレビドラマの古畑任三郎が好きですが、面白い語り口や謎解きのような雰囲気が少し似ていると感じ、コーヒーを飲みながらゆっくり読みたいと思いきや、結構怖い雰囲気もあり、夜より昼に読みたいと思っています。
昔の東京のレトロな雰囲気が感じられるのも好きなポイントです。
他のシリーズも読んでみたいと思いました。 -
めちゃくちゃ面白かった。
江戸川乱歩の作品の中では1番好き。
ゾッとするような気持ち悪さに吸い込まれ、あたかも自分が実際に手紙を読んでいるような気持ちになった。
読み終わった後、思わず自分の座っている椅子を確認してしまうほど。
2通目の手紙の内容は本当なのか、嘘なのか。
わざわざ2通に分けて出しているあたり、怪しすぎる…… -
人間椅子
昔の作品でありながら現代でも読みやすく、面白い作品だと思う。
タネは割とすぐ分かるように物語が構成されていたが、そうするに至った背景や最後の不穏な空気感に引き込まれた。 -
念願の「押絵と旅する男」を読めた。
ビブリア古書堂の事件手帖で紹介されているのを読んでから、ずった気になっていた乱歩の一作。
気味の悪さはないが、奇妙で独特の雰囲気の漂う恋物語。
最後に、恋人二人が恥じらいながら挨拶をしたシーンがなんとも可愛らしい。二人の感情表現は、この一文しかないが、それだけで二人が幸せだと十分伝わってくる。 -
記憶を消してからもう一度読みたい本です。
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江戸川乱歩の怪奇短編小説集。『人間椅子』『二廃人』『鏡地獄』は再読だが、新鮮な感覚で読むことができた。江戸川乱歩作品は何度読んでも面白い。初めて読む作品では『目羅博士の不思議な犯罪』『押絵と旅する男』の二作品が面白かった。両作品ともに怪奇描写に満ちていた。
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叙情的ホラーの短編集。
端的に言えば“狂ってる”人がたくさん出てくるし、よくよく考えてみれば有り得ない話ばかりなのに、どうしてか納得してしまうのは、その心情がなんとなく理解できてしまうせいなのか。
実際…自分のことは“まとも”だと思い込んでいるけれど、他人から見たらそうじゃないのかもしれないし、私自身この人ぶっ飛んでるなー何か境目にいるような人だな、と思うような人と知り合ったこともあるから、人間はどんなきっかけで一線を超えるかなんてわからないと思う。
想いが哀しい。そういう物語が多い。
奇妙な悲恋だったり、現実的に交わらない想いだったり。
最初は唯の恋、であったものが、偏って偏って哀しい結末を迎える様は、私も目にしたことがある。
表題作のほか、「断崖」「鏡地獄」「押絵と旅する男」が好き。でも全部おもしろかったです。 -
青空文庫にて読破。
最後まで読み終えると、手紙を受け取った夫人のように怖いを通り越して嫌な鳥肌が… -
初めての江戸川乱歩。
人間椅子、気持ち悪いというのが素直な感想。
他はサクサク読めた。
今川⁇マチコ!
絡新婦の川島が魍魎に出てるみたいだけど…
わからない(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
今川⁇マチコ!
絡新婦の川島が魍魎に出てるみたいだけど…
わからない(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
「魍魎の匣」には映画つながりで木場と会ってたかな?
うろおぼえだわ。
「魍魎の匣」には映画つながりで木場と会ってたかな?
うろおぼえだわ。
で、何やら読めない字が多そう〜w
で、何やら読めない字が多そう〜w