今日も町の隅で

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 593
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041083031

感想・レビュー・書評

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  • ある町の片隅でおきるちょっとしたドラマが描かれた短編集。
    登場人物の離婚率が高い。
    十キロ空走る 以外はフフッと微笑みがもれる読後感。
    個人的には 君を待つ が愛に溢れていて好き。

  • 男女をテーマに何気ない日常をえがいた短編集。

  • ある町に住む人たちの日常を描いた短編集。住んでいる町が同じなだけで、各ストーリーの登場人物たちは関わりがない。
    ミステリーもロマンスものアドベンチャーもない、普通の日常。でも、登場人物たちにとっては、人生の節目となるような、いつまでも記憶に残るような出来事。それも、誰にでも起こるような出来事。
    ほんわか温かい気持ちになったり、ほろ苦くて切ない気持ちになったりするストーリーだった。

  • みつば市に住む人々の「日常」の人間関係を掬い上げ、相手を想い少し視点を変えて、ハッピーに導く10短編集

    高校野球の応援で煩いヤジオだと思っていた人が実は…?
    妻の元カレから泊めてほしいとメールが来たり?!

    ラストのお話はキビしく感じました
    人生の選択には色々と惑うこともありますね…

  • なんてことない日常を描いた短編集。

    でもひとつひとつの読後感がいい。

  • 同じ街に暮らす人々の人生がどこかで交錯することを楽しみにしていたけど、最終話含めて嬉しい終わり方ではなかった。
    でも悪くはないと思う。

  • 大人になったらスーパーのレジ打ちだけにはなりたなくないと思っていたのに、レジ打ちしているといったタイトルどおり、市井の普通の人の普通の生活を点描する感じの短編集。

    文章が平易で読みやすい。読みやすすぎて、これで短編で、あっさりした話だと物足りないのではと思ったが、文章がうまいし、人間観察は鋭くて、楽しめる。

    いろんな人の話であるがどれも離婚が絡むのかな。よくまぁこれだけシュチエーションを考えつくものだ。少しほろ苦い感じになっている。

    『靴を見れば人が分かる。人を知りたいならは履いてる靴を見ればいい。できる人は靴の手入れを怠らない。

    って、うるせえよ。

    靴が見えてるなら、履いてる人のことも見えてるだろ。なのにわざわざ靴を見てんじゃねえよ。靴一つで人の価値を決めようとしてるんじゃねえよ。』



    本2020上半期9位

    ・梅雨明けヤジオ
    ・逆にタワー
    ・冬の女子部長
    ・チャリクラッシュ・アフタヌーン
    ・君を待つ
    ・リトル・トリマー・ガール
    ・ハグは十五秒
    ・ハナダソフ
    ・カートおじさん
    ・十キロ空走る

  • 今日も町の隅で、タイトル通りのフツーの人のフツーな日常のちょっとした出来事や気持ちや考えが綴られている。でも、なんだかホッコリした。
    サラっとしていてなかなか良かったですよ。

  • 軽やかに読んで心軽やかに。
    どの物語も軽くてすっきりしている。こんな読書も悪くない。食事でいえば箸休めかな。このスタイルは継続しつつもさらなる新境地も切り開いていってほしいとも思う。
     2年後、はて?どんな内容だったかな?と思って再読。浅~いところで浮遊していて深くないんだけど、いいなぁ。「チャリクラッシュ・アフタヌーン」がお気に入り。「ハナダソフ」もいい。誰かが発した一言が誰かの人生をそっと違う方向にもっていってしまうことがあるんだろう。“腐っても鯛、太ってもクレオパトラ”なんて面白いセリフだ。同窓会も悪くないなって思う。
     2回目は令和4年12月8日読了しました。本の内容を本当にまったく1ミリも覚えていないことに軽い衝撃を覚えています。

  • 蜜葉市に住む人々を主人公にした短篇集。10篇が収録されているが、連作というわけではないし、年齢や性別、職業も様々だ。本当に“蜜葉市に住む人々”以外に共通点がなく、さほどドラマチックな展開があるわけでもない。いつもの小野寺さんの作品ではあるのだけれど、さすがにこれはちょっときつかった。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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