内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ (角川oneテーマ21)
- 角川書店 (2013年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041104897
作品紹介・あらすじ
尖閣諸島や竹島をめぐる領土問題が深刻さを益すにつれ、武力に訴えることを煽る政治家やメディアが相次いで現れている。しかし安易な国威高揚は本当に日本の国益たりうるのか? 政治やメディアのあり方を問う!
感想・レビュー・書評
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※第二次安倍内閣発足当初2013年(10年以上前)の言論である。
本タイトルを見て期待した内容は「日本でもし戦争が起こるとしたらどのようなケースがあるか。また戦争が開始されると、どのような被害がシュミレーションできるか」だったが、実際は「日本で戦争が起こることはどれほどマイナスなのか」をテーマにした書だった。
各章評価(5点満点)
保坂正康2.4
東郷和彦1.5
富坂聡3.8
宇野常寛3.1
江田憲司2.7
鈴木邦男2.7
金平茂紀2.5
松元剛3.3
2012年尖閣諸島のニュースが話題になり、「毅然とした姿勢で」とか「戦争やむ無し」などの世論が興った。しかし尖閣諸島は沖縄県の圏域ということを忘れている。そして当然、この場所での有事の際は、最も沖縄県が危険にさらされる。日本(本土)は沖縄県そっちのけで尖閣問題を議論している174
GDPで日本を越えた中国はしかし、人口比からして日本の10倍の人口に対する行政サービスをしなくてはならない国。中国という国は、国民が先進国並みの権利を国に対して求めないことでようやく成り立っているフィクション71詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鈴木邦夫の文体が好きだった。
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戦争はある日突然起こるのではない。社会的空気や雰囲気が次第に平時のもつバランスを欠く事態になり、為政者はこれ幸いとその空気を巧みに利用しながら、戦争への道を歩むということになる。戦争とは勝ち負け関係なく国家が壊滅的な打撃を受ける政治的選択(保坂正康)
自衛隊を曖昧な存在にする憲法九条は改正。過去の侵略戦争は反省。国益追求のための武力行使はしないと約束。靖国公式参拝は禁止(宇野常寛)
戦争は人と人との殺し合い。外交的手段を尽くした後の最終最後の手段。自衛戦争か国連決議による場合のみ許される(江田憲司) -
陸軍士官学校に入れば戦死することは少ない。結局命令によって前線で苛酷な戦いを要求される兵士と広報で戦争を指揮する参謀の2つの構図が生まれる。
抑止と対話は国際政治の教科書で、国家間の緊張が高まった時に撮られるべき2つの政策。
抑止に必要な力を持つための金は国民から出るが臥薪嘗胆を必要する。
国連が万能だなんて誰も思っていない。
橋本首相は歴史や伝統に対する深い洞察力に基づく雑談能力があった。 -
1年前でも危機を感じるべきなのに、何もせずに1年過ぎて、さらに戦争に向かう国にさせてしまったことを知らしめる内容。
後輩・宇野常寛君も名を連ねていますが、琉球新報・松元剛さんの書く現実に向き合って考えてほしいです。 -
内容は残っていない
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8名の著名人が、国防、外交を論じている。
改憲賛成の立場で書かれているものが多い。
メディアというフィルターを通して情報を得る僕らは、気をつけて情報を読みとらなければならないと思った。 -
宇野常寛さん。わかりやすい。