キッチン (角川文庫 よ 11-8)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800089

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の処女作だと知って、驚いた。浄化された

  • 私はばななさんがだ〜いすきで、本屋さん・古本屋さん・図書館に行くとダッシュで「や・ゆ・よ」のよ!を探し出して本を眺めます。

    そんな私ですが、キッチン、中学生の時に読んだぶりで内容が思い出せないくらいになっていました、ついに悔しくて本屋さんで購入、読み進めていくと記憶が蘇り「次はこう!次はこのシーン!」としゃぼん玉のように思い出していきました、初めての体験でとってもおもしろかった〜。

    読了後は、こんなに重たくずしずしと胸に残る作品なんだと、代表作なのも頷けると感じ いままで内容を忘れかけていた自分を叱責したくなる、そんな気分でした。


  • 誰にでも訪れるその瞬間や感情を
    超えて進んでいける術を教えてくれる
    初バナナさんの人生本でした
    まだまだ失いたくないものがたくさんあるから
    歳をとったときにまた再読しよう


  • 以前読了したのですが内容をあまり覚えていなかったので再読しました。とても良かったです。切ない気持ちとあたたかい気持ちが一気に押し寄せてくる表現、文体が素晴らしいと思いました。

  • 遅ればせながら、初吉本ばなな
    よかった

  • 世の中にはいろんな人生があって、
    今こうしてるあいだにも
    どこかで誰かが喜んだり悲しんだりしながら
    人生を歩んでいる。

    読み終わったら、
    キッチンをピカピカに磨こう。


  • 再読。時を経て色あせるどころか、昔はピンとこなかった良さにあらためて気づく。それが名作というものなんだろうなぁ。

  • 家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる。

    愛されて育ったのに、いつも淋しかった。

    少しずつ、心に光や風が入ってくることがとても、嬉しい。

    本当にひとり立ちしたい人は、なにかを育てるといいのよね。子供とか、鉢植えとかね。そうすると、自分の限界がわかるのよ。そこからがはじまりなのよ。

    人生は本当にいっぺん絶望しないと、そこで本当に捨てらんないのは自分のどこなのかをわかんないと、本当に楽しいことがなにかわかんないうちに大っきくなっちゃうと思うの。

    幸福とは、自分が実はひとりだということを、なるべく感じなくていい人生だ。

    本当のいい思い出はいつも生きて光る。時間がたつごとに切なく息づく。

  • しんなり?ひんやり?じんわり?
    心を掬っていく、救われていく感じ

    言葉に出来ない
    誰かと共有することのない
    誰にでも訪れるその瞬間と感情を
    超えていく、過ごしていく
    すべての人を守ってくれるあたたかいおはなし

  • 【キッチン】
    場所と感情は密接なものなんだということを強く感じる。

    雄一とみかげの関係が好き。心地よい。
    本当に絶望したり傷付いた人って、他人にも優しいんだなと。2人は人の気持ちがわかって、思いやりのある人間なんだなって思う。それが素敵。

    夜中にカツ丼を持って行ってあげるシーンがとても好き。暖かくて優しい。

    【ムーンライト・シャドウ】
    ばななさんの文章は一行一行ほんとに綺麗。それがこのムーンライト・シャドウという短いお話の中に凝縮されている気がする。丁寧に自分の中で情景を想いながら読んだ。
    辛くて苦しいことも時が立てば風化するし、和らいでくる。それすらも少し悲しいなと思う。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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