- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041800089
感想・レビュー・書評
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衝撃的な本を読んだ時、すごい本を読んだなぁと思う。
一つ一つの言葉を読み進めていくことが勿体無くて、言葉を丁寧になぞっていくような気持ちになる。
ときどき自分にはまだわからない感情が表現されていて、いつかこの感情を覚えて、またこの本を読んだ時、書かれた表現そのままに痛感することがあるのかなと希望になったりする。
この本を読んでそう感じた
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この小説に出会ったことで、僕の生活に読書が根付いた。
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ずっーと読みたいと思っていた吉本ばななさんのキッチン。
結構前の本だから時代背景とかで入り込めないかもと思ったけど、全くそんな事無かった。
文庫版あとがきの『そののちのこと』は吉本ばななさんの気持ちが書かれていて、この本が売れ過ぎて息苦しくなってしまった事。当時は色々思うことがあって苦悩したんだろうなぁと思った。 -
思春期と大人、少女と大人の狭間
変わってると言われたことのある子の心理がとても繊細だけどわかりやすく描かれていて共感できる気がした。
飾ってない言葉にする前の感覚のようなものが、丁寧というか形にならないふわっとしたものとして表せられているような、でもそんなに力んで表現されていないナチュラルな伝え方で書かれている。
読んでいてしんどくならない。
むしろ読み急いでしまうほど。
この著者のことをどこかで指している気がして、書いている人のことも知りたくなるし、他の作品の書かれ方も見てみたくなった。
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実は一度も読んだことなかった。
これがデビュー作とはおそろしい。
ムーンライト・シャドウは、胸がキュッとなった。
大切な人や物を失い、それを乗り越えていく姿がとても美しかった。 -
ひとりぼっちではあるがひとりではない あたたかな場所はきっとどこでもつくれる そんな気がした
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ずっと積読だったけど、今が読む時だったと思う。身近な人を亡くしてから読んだ本の中で1番刺さった。涙が止まらなかった。救われた。読んで本当に良かった。
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人生で1番、大好きな本です。
星100個。 -
自分の感受性の強さは嫌いだったし、今でも好きではない。大切な人、大切なもの、大切な時間が増えるたびにそれらを失ってしまう悲しみを想像して、いっそのこと大切、だなんていらないと思ってしまう。でも、少しだけ、ほんの少しだけ工夫して、自分の思うように生きていくこともできるのかもしれない。また読みに来よう
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これ読んでたら夜の1時なのにとんかつ食べたくなってファミマに駆け込んだ。
文章の一つ一つの言い回しが美しいです。 -
私はばななさんがだ〜いすきで、本屋さん・古本屋さん・図書館に行くとダッシュで「や・ゆ・よ」のよ!を探し出して本を眺めます。
そんな私ですが、キッチン、中学生の時に読んだぶりで内容が思い出せないくらいになっていました、ついに悔しくて本屋さんで購入、読み進めていくと記憶が蘇り「次はこう!次はこのシーン!」としゃぼん玉のように思い出していきました、初めての体験でとってもおもしろかった〜。
読了後は、こんなに重たくずしずしと胸に残る作品なんだと、代表作なのも頷けると感じ いままで内容を忘れかけていた自分を叱責したくなる、そんな気分でした。 -
再読。時を経て色あせるどころか、昔はピンとこなかった良さにあらためて気づく。それが名作というものなんだろうなぁ。
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大切な人を亡くしたとき、悲しみを共に分かち合える人がいたらいいなと思った。恋愛感情とはっきり言える関係ではなくて、手を伸ばせば、そこにいて、静かに見守ってくれる関係が心地いいなと思った。
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死と生との向き合い方を考えさせられました。
こんなにも悲しくて温かく、ゆっくりと心に染み渡る物語は初めてでした。
読後に今まで感じたことのない気持ちになったのも印象的です。心の拠り所にしたい一冊です。
きっと年齢や状況によって、感想は変わってくるのだろうなと思います。
ただ、人生の折にカツ丼を食べたくなることは変わらないと思いました。 -
すごく素直で、経験したことは無いけど分かりそうな気がして……引き込まれた。
○phrase
・言葉はいつでもあからさますぎて、そういうかすかな光の大切さを全て消してしまう。
・私は彼女の早とちりも、恋にだらしないことも、昔は営業マンで、仕事についていけなかったことも、みんな知っているけれども……今の涙の美しさはちょっと忘がたい。人の心には宝石があると思わせる。
・ああ、月がとてもきれい。
・本当のいい思い出はいつも生きて光る。時間がたつ事に切なく息づく
・人との間にとったスタンスを決して崩さないくせに、反射的に新設が口をついて出るこの冷たさと、素直さに私はいつでも透明な気持ちになった。
・彼女は私の心に虹を見せた。 -
兄に借りて読んだけど好みだった
なんだか心が浄化される感じだった