別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)

著者 : 有川浩
制作 : 徒花 スクモ 
  • KADOKAWA/角川書店 (2011年8月25日発売)
4.34
  • (2012)
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  • (8)
  • 本棚登録 :12823
  • レビュー :848
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898107

作品紹介・あらすじ

"タイムマシンがあったらいつに戻りたい?"という話題で盛り上がる休憩中の堂上班。黙々と仕事をしている副隊長の緒形に、郁が無邪気に訊くと、緒形は手を休め、遠くを見つめるように静かに答えた-「…大学の頃、かな」。未来が真っ白だった無垢な時代。年をとるごとに鮮やかさを増す、愛しき日々。平凡な大学生であった緒形は、なぜ本を守る図書隊員となったのか!?過去と未来の恋を鮮やかに描く、シリーズ番外編第2弾。

別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 別冊1を読んだ時点で唯一の懸案事項だったふたりが
    想像していた以上にきっちり綺麗にまとまっていて
    驚きもあり嬉しくもあり。

    前作までに布石のようにちらっと出てきた
    緒方副隊長のエピソードが読めるとは思っていなかったので
    それも嬉しい驚きだった。
    緒方さんの図書隊入隊の経緯が思っていたより相当波乱含みだったものの
    加代子さんとの関係は読む前に想像していたより修復できる余白があって
    尚且つ折口さんのインタビューのくだりで
    更に希望を見い出せる終わり方になったのでよかったと思う。
    このふたりはどの組み合わせよりも穏やかな感じがした。

    『昔の話~』は堂上夫妻のデレッぷりを補完するのに加えて
    堂上さんと小牧さんの青い部分が垣間見られたのが面白かった。

    そして本命、『背中合わせのふたり』。
    このシリーズの中でいちばん始末に負えない奴ら(坂上と水島)が出てきた。
    言い換えると理解することを頭が拒否する奴ら。
    ストーカーの正体は途中でなんとなく気が付いた。動機までは判んなかったけど。
    最初は純粋に恋心だったのかもしれないけど
    次第に自分に都合のいいように物事を捻じ曲げて捉えるようになっていく
    水島の存在は怖いのを通り越して薄気味悪い。
    一歩間違うと誰でもこうなれるんだよ、というサンプルを見せつけられた気がする。
    情報屋と異名をとり、人間観察眼に絶対的な自信を持ってるはずの柴崎をして
    水島の本性を見抜けなかったというのは少々意外だった。
    水島がそれほどに上手く隠していたのか、或いは柴崎の側に変化があったのか。
    もし、柴崎に変化があったとしたら郁と手塚の影響なんだと思う。
    柴崎が手塚に救出されたときのふたりの遣り取りは読んでて泣きそうになった。
    美人なうえに頭が切れる、と自覚している柴崎が
    無防備なところを初めて晒したところがどうしようもなく可愛かったし、
    晒した相手が手塚だったところも、お互い報われた感じがして嬉しい。
    そして、その無防備な部分を受け止める度量を手に入れた
    手塚の成長振りも眩しかった。
    このふたりに関してはようやくまとまった感がハンパない。
    というか、このふたりを纏めないでシリーズを締めるのは無しだと思ってた。
    なので読み終えて最初に思ったのは『柴崎、よかったね』だった(手塚は?/笑)。

    玄田さんと折口さん、緒方さんと加代子さんなど
    気になってた部分はショートストーリーまで入れるとすべてフォローされていたと思う。
    個人的には小牧さんと毬江ちゃんの結婚式だとか
    ベタ甘は関係ないところでは進藤さん目線の話なんかも読んでみたかった。

    それはそうと『後味が悪い』と進言してくれた有川さんの旦那さんは
    大ファインプレーだと思う(笑)。
    そのおかげであのシーンが読めたんだし。

  • ストーカーって、怖いですね…。
    映画化されてこの別冊も入るかが凄い気になる。

  • 素敵なサイドストーリーがぎゅっと詰め合わせ。

    主人公に続いて純情遠回り組さんの恋たちに
    こんなに泣かされることになるなんて。

    なんだかんだとかわいい兄弟の雪解けも
    たまらなくうれしい♡

    不可抗力である「美人」に生まれたゆえの
    苦しさ、苦労、辛い気持ちを
    たくさん呑み込み、超えてきた柴崎の
    全部をくるんであまりある手塚の不器用ながらも
    大きな愛情と、その中に素直さを
    見出していく柴崎の光景が見れたことが
    郁ちゃんと手をとって号泣したいほど感慨深くうれしい。

    父のようにあったかい稲嶺指令の大きく広げた
    腕の中で幸せに微笑んでいるような
    大団円極まれりで大満足な最終章。

  • 図書館戦争1を読んだのがだいぶ前やから結構色々記憶が薄いんやけど

    前より面白く感じる。1も再読しなくては。

    ストーカーの話は心底気持ち悪くてゾッとしたけど、こんなことでもないと意地っ張りな強がり女は自分の気持ちに正直になれないんよね。

    じれったい分最高にキュンキュンします。

  • 終わった恋に望むとすればー君に幸あれ。ただそれだけを。
    そしてどうか俺がここて君の本も守ることを許してくれますように。

    メディア良化法によって図書が狩られる時代、それに対抗する図書隊での、図書に対する思いや人間関係や憧れや恋愛やらがたくさん詰 、全六巻の最終巻、別冊second。

    結婚後の堂上夫妻、副隊長の入隊経緯、なかなか進展しなかった「背中合わせのふたり」の歩みだし。
    教官ふたりの新人抗争時代なんかもあったりして。

    物語は終わっても彼らは生き続けているのだ。
    図書が狩られる時代が終わった訳じゃない、結婚がゴールじゃない。
    どんな物語を読んでも、彼らもまた続いていくんだ、ってことを思う。

    いつになっても特別な本です。
    シリーズは長いんだよな、買い始めると最後まで読みたくなるだろうし、ハードカバー何冊買えば…図書館戦争を買う前、そのタイトルとあらすじに惹かれて、有川さんの本を読んだこともなかったのに、そんなことを思ってしばらく悩んだ自分が懐かしい。
    買ってよかった。読んでよかった。
    そう思える本です。
    ハードカバーと文庫版と、どちらも買ってしまうほどに(文庫版はpresentだけど)(笑)
    これからも繰り返し読みたい、いつか子供にも読ませてあげたい本です。

  • 全ての登場人物がおさまるべくところに収まったという感じ。意外性は全くなしだけど、シリーズ通しての読者にはお望み通りの結果であり大円弾(*^_^*)

  • 柴崎と手塚のお話。

    とてもいいカップルになってくれて、
    私としては嬉しい。

    うっかり返却してしまったので
    引用が正確にできませんが

    (私を)「大事にして大事にして!
    私も(あなたを)大事にしたい!」

    という柴崎の叫びは、
    痛いほど分かるだけに刺さりました。

    人の幸せを妬んだり横目で見ているのは嫌。
    でも、幸せになれない自分も分かっているから、
    自分を一番突き放すしかない…。

    そんな気持ちが素直に愛し合うことでほどけたら
    本当に幸せですよね。

    それと、ここで柴崎が巻き込まれた事件。

    愛することと、欲求の対象になることは
    重なっているようで、女にとっては違うのだということも
    気がついてもらえたらいいのだけどなあ。

    それと、緒方の淡彩画のような恋も
    芯が強くて私は大好きになりました。

    玄田と折口もそうですけれど、
    大人には大人なりの恋があって、
    こちらも決着がついて良かったです。

    愛する、という心の動きには
    あまり年齢は関係なくて、
    あるところで心の芯ができると
    それはいくつになっても変わらないのかな、とか。

  • コレはいいなぁ。ハッピーエンド、大団円!最近結婚式を見たせいもあるかな?
    6冊一気読みで大満足の価値あるシリーズでした。強いて言えば、若い時に読んでおきたかったかなぁ、文庫版でね。
    結婚が近い人にお奨め?!(笑)

  • 図書館戦争シリーズの別冊第2段。手塚と柴崎を中心とした、時間軸としては堂上と郁の結婚後の物語。
    第一段は甘々だったけど、今回は自分の恋愛は苦手な柴崎の話で、糖分控えめで読みやすい。相手を大事にしたい、支えたいって素敵だなぁって思う本。

  • あーついに終わってしまった。。
    別冊といいつつも相変わらず読みごたえのあるストーリー展開。
    特に手塚と柴崎にスポットを当てられた作品なので柴崎好きとしては嬉しい限り。
    どっかでまたリターンズやってくれることを期待したい!

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