- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044271046
感想・レビュー・書評
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遠回りする雛、特に謎という謎はなかったけれど短編の中で一番よかった。千反田の地元に対する思いで泣きそうになった。最後のもう春という言い回しは上手いなぁと思った。
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短編集のためか、一つ一つ区切りながら読んでしまって思いのほか読み終わるまでに時間がかかってしまった。アニメにも登場したエピソードがほとんどですが、「手作りチョコレート事件」では、まさに青春群像劇の名のとおりのほろ苦さを感じながら、最後の「遠回りする雛」で見せる千反田さんの凛とした決意に胸を打たれます。いつか奉太郎が言えなかった台詞を言えるときは来るのだろうか。
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一大イベントが終わって、幕間的な要素を含んだ短編集かと思っていましたが、そうじゃなかった。今までは事件が軸だったのに対して、この短編集は4人の距離や心情の移り変わりが軸として描かれていました。この短編集を4巻目に持ってきたのはお見事。粋な演出でした。
先を行く女の子に戸惑う男の子。頑張れというか、見守りたくなります。 -
九マイルは遠すぎるゲームの「心あたりのあるものは」など、ミステリ愛にあふれた短編集。氷菓事件、女帝事件、十文字事件の合間やその後の話を描いており、古典部の関係性の変化を堪能できる。表題作は謎解きは淡泊だが、美しい話だった。恋愛要素が絡むのは青春という感じで嬉しい。折木自身もまた変化の中にあり、薔薇色に近づいている印象がある。
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ああ、アニメでちょこちょこ入ってくる細かいネタはコレ由来だったのかと納得。というよりも、全体として一貫した時間軸にエピソードを並べてアニメ化しているってことね。
朴念仁が恋心みたいなものを自覚するまでのお話、というか何というか。
どこまでも薄味にね。高校生の心情なんて、もっと極端から極端に振れるものだと思うのだが、それやってるのは4人のうち一人だけ、ってのは、むしろリアリティがあるのかないのか、サンプルが少なすぎてなんとも分からないね。まあ、神ならぬ身が感じるリアリティなんてそんなモノですか。 -
古典部シリーズの短編集。
すでにアニメで放送されたものもあったり、クドリャフカの順番後の話もあったり・・・
表題作の遠回りする雛おもしろかったです。