GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281069

作品紹介・あらすじ

20世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。東洋の島国から留学してきた久城一弥と、超頭脳の美少女ヴィクトリカのコンビが不思議な事件に挑む――キュートでダークなミステリ・シリーズ!!

感想・レビュー・書評

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  • アニメから入りだいぶ昔に原作も読んだGOSICKを久しぶりに再読。
    他の話がうろ覚えなせいもあるけど野兎走りの話がなんだかんだ1番好きだった記憶。
    またアニメ1話から見返したいなぁ。

  • 1924年、第一次大戦後。
    ヨーロッパの小国ソヴュールの聖マルグリット学園に極東の島国から留学してきた、久城一弥。
    外見によりたてられた噂に、肩身の狭い学校生活を送っていた。
    友人のほとんどいない一弥は、学校内の大図書館の迷路階段の最上階で、書物を無造作に流し読む少女と出逢う。
    彼女はヴィクトリカ。何故か男性名の彼女は、すごく美形で、すごく小さく、すごく頭が良く、そして、まったくとりつく島もない少女だった。
    ある日、一弥とヴィクトリカは近くの村で起きた事件を解決した関係で、船旅に招待されることに。

    高校の先生が数年前の年賀状に「今更ハマってる」と書いていたこのシリーズ。
    気になっていて、ようやく読む。
    ヨーロッパの由緒ある学園にただ1人の東洋人の一弥と、なにやら秘密を抱える少女。
    彼らが乗り込んだ豪華客船で次々と起こる殺人。
    この本だけだとちょっと肩透かし、早々に登場人物が激減するので、犯人も思惑もある程度読めてしまう。
    ホームズとワトソンを彷彿させる2人にはニヤニヤするけど、ありがちかなー。
    一弥の頑張りと、ヴィクトリカの素直でないところは可愛いんだだけども。
    グロテスクなシーンも多いので、次を読むか迷ってる。

  • 映像化を意識した登場人物なのは分かるけど、一部の人物はあまりにも鼻につく感じで好きになれなかった。
    主人公の2人の掛け合いについても、もう少しTPOをわきまえてやれば良かったとも思う。正直、ウリのはずな掛け合いがドスベリして、その状況をぶち壊している場面もあった。
    続編があったら読むかというと、ちょっとどうかなという感じ。

  • 『私の男』の桜庭一樹さんの作品だと思って読んだら、あまりの違いに驚かされた。いや、何でも書けるんですね。相変わらずの文章の上手さ。細かな設定と少し緩い謎解きもこの世界観にピッタリだ。
    表紙のイラストの影響で、ヴィクトリカの容姿がゴスロリに誘導される。ずいぶん前にアニメ化もされてるそうで、「まるで老人のようなしわがれて低い声」と記されているヴィクトリカの声も聞いてみたい気もする。不思議な魅力のある作品。

  • 歴史的に「占い師」は歴代の帝王などが重宝した人材なのかもしれない。頂点に立つ人物ほど孤独で猜疑心があり、誰にも真実を明かそうとしない。そこで信頼できる人材とされたのが「占い師」となっていたのは歴史上史実である。それがこのミステリーを面白く、楽しくしている。人はどこまで信じるのか。

  • GOSICKという題名の響きだけで読みました。

    正直どんな感じか全くわかりませんでしたが、読み始めた瞬間に分かりました。「ラノベみたいな本だ」って。

    ヴィクトリカが可愛くて、ミステリーはちょっと物足りない感じはしたけれども、満足の1冊だったかと。

  •  断捨離のため長年の積読本を片付けていく計画。想像していたよりもライトだったが、内容はかなり陰惨。こんな雰囲気とは思わなかった。デスゲームがメインかと思いきや、あくまでも主題は<野兎>が誰なのかに絞られている。Queenberry号の真相はかなり胸糞悪い。一弥の間抜けさと秀才ぶりのチグハグさが正にラノベのキャラクターっぽく、やや受け入れ難い。とはいえ、そこそこ楽しめたのでシリーズ追いかけてみてもいいかな。

  • ヴィクトリカが探偵役で一弥が助手役?になるのかな?ミステリー的には面白いが、個人的には色恋が好きではない…が2作目が気になる。ただ1冊完結?で読みやすい。

  • 確かに人気が出そうなキャラ小説でした。ただ、謎があまりに簡単すぎて一巻単体だと微妙。シリーズ通してのストーリー展開は膨らみがありそうなので、それを期待して読み進めたい、かな。

  • 2021年1月24日

    犯人は途中でわかったけど、猟犬の存在は分からなかった。
    ヴィクトリカのツンデレな感じがよい。

    最後と、後書きを呼んで物語のスケールの大きさを理解した。
    欧米の恐怖小説、探偵小説をスマートに取り込んで現代というスパイスを振りかけたキュートなシリーズ。

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば・かずき):1971年鳥取県出身、小説家。1999年、「夜空に、満天の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞し、翌年デビュー。『GOSICK』シリーズが注目され、さらに04年発表の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。07年に『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞を、翌08年に『私の男』で第138回直木賞を受賞。おもな著書に『少女を埋める』『紅だ!』『彼女が言わなかったすべてのこと』『名探偵の有害性』など、またエッセイ集に〈桜庭一樹読書日記〉シリーズや『東京ディストピア日記』などがある。

「2025年 『読まれる覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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