舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫 の 1-2)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.36
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本棚登録 : 726
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048685818

感想・レビュー・書評

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  • 工学部の大学院生・舞面真面は、ある年の暮れに叔父の影面からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。
    そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、財閥の長だった男、舞面被面が残した遺言の解明だった。
    従姉妹の水面とともに謎に挑んでいく真面だったが、不思議な面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に進み…。

    アムリタの野崎まどの作品。
    やはり、アムリタと比べるとどうしても読み終わった後の驚きは少ないか。
    キャラについては全員が強烈な個性を持っていてその目線目線で読み進めるとなかなか面白いかと。

    自分的にはアムリタの方が好き。

  • うーん、いまいち。私には合わなかった。理由は二つ。
    その一。主人公の名前の発音の仕方が分からなくてイラっとした。舞面真面(まいつらまとも)という名前の主人公なのだが、「真面」をどう発音すればいいんだ。「ま」に力を入れるのか、平坦に読むのか、はたまた違う発音なのか。
    その二。一大財閥を築き上げた祖父の遺言状の謎を解くという、いかにも「ミステリーです!」な流れが駄目。さりげなく人が殺されたりして、ミステリーになっていく展開が好きなの。

    読み始めは失敗したと思ったけど、仮面少女みさきが出てきてから、少し面白くなってきた。やっぱり人物の会話が好きだわ、私。
    最後まで読めば、ちゃんとどんでん返しもある。

  • 野崎まど気に入りました。こういう話、大好きです。私的には、ライトな三津田って感じ。あと、お面の女に萌える。

  • 前作同様いい意味で裏切られた。ラストに向けた展開と読者に対するミスリードが上手い。次の作品も楽しみだ。

  • 作品の途中までは、多少クセはあるものの、十分に楽しむことができた。しかし、最後のオチについてはあまりに解せない点が多い。

    というのも主人公がどういう思考の持ち主で、その上でどうやって生きているかの背景については理解できるものの、最後の行動に如何ような意味があるのか、その点については文中の理由だけでは少し弱い。

    最後にどんでん返しとして用意している以上、その点についてはさらに練り込む必要があったのではなかろうか。前著同様、後半の粗さが目立つ。

  • 曾祖父が残した遺言の謎を解く大学生たちと謎の仮面の少女の話。文章が硬く、内容がまとめきれていない。けれど、まだまだ伸びる作家。

  • 表紙が面白いので買ってみた。

    いわゆるライトノベル?らしいけど
    そこまで想像していたものより酷い展開じゃなかったな。

    最初は、ただのリアルな相続の話の頭脳戦だったんだと
    思って、最後のチャプターを読んでなかったのですが
    後日、まあ読み終えるべきだろう、と思って読んでみると
    これがまた。

    現実的なEDと、幻想的なEDの2種類用意されていたようです。
    作者が意図していたかどうかは謎ですが。

    ヘンな日本語もなかった(と思う)し、普通に面白いです。

  • いつもながらネーミングセンスを疑う名前だよね。水面が終盤空気過ぎて涙が止まらない
    終わり方がちょっとあれだったなぁと思うが、そこに至る過程は好みだったので★4

  • 書店のポップに「ラノベと見せかけて、実は革新的ミステリー」とあったけど、ラノベでした。ミステリーだけど、ファンタジーでした。お面の女、妖しいのはすぐわかるっしょ。

  • 前作同様ミステリ仕立て、登場人物たちの軽妙なやりとりが愉しい。謎解きは至ってシンプルで、ラストのサプライズもいくつも前例があるようなものだが、そこへと至る過程や見せ方がひねくれていて興味深い。今後にも期待大。

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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