薄闇シルエット

著者 :
  • KADOKAWA
3.42
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  • (9)
本棚登録 : 751
感想 : 157
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737388

感想・レビュー・書評

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  • すごいわかるなぁって読んだ。なんかすごいわかる。
    けど終わり方がむーんとして、すっきりせず。どうなったらすっきりするのかわからないけど、すっきりするのがいいのかわからないけど、消化不良。
    わかるなぁ。

  • ほかの角田作品と同様
    ぐいぐいひきこまれて読んだ。

    が、他作品に比べて、
    なんとなく物足りなさを感じたので
    ★3つにした。

  • 主人公の感情がすごく、身近でうなずける反面、すごく嫌悪してしまう部分もあり、複雑な読後感...

  • だめだ・・・主人公にいまいち共感できずだった・・・。
    あとももう少し、歳を重ねてから改めて読んでみたいかも。

  • 折に触れて読み返したい一冊。

    妙齢女子にはぜひとも一読していただきたい。

  • はじめは主人公のハナちゃんと自分を重ねて読んでいたけれど
    読み進むうちに、どの登場人物にも共感できるところがでてきてゾクゾクーっとしました。

    例えばハナちゃんの否定的な「〜しない」の言葉私もよく使ってる。人の言うあたらしい意見に、なんだか反発してしまうところ私にもある。
    保守的なのかな。   …なんて思うところ多々ありで。

    この小説は淡々とした印象ですが、生き方や考え方を見つめなおすきっかけになるとても素敵な本だと思います。

  • 等身大の人間像があざやかだ。ありふれたドラマのような展開なのだけれど、ドラマというよりも、現実感がひしひしと伝わり、不謹慎な言い方をすれば、まるで他人の家を覗くように嬉々として読み進め、ページを繰るたびに、心のなかを見透かされているように戦々恐々としてしまう。幸せってなんだろう。生きるってなんだろう。そこここから負け犬の遠吠えのようなものを感じる。自分の立ち位置を考えるとき否定したはずの何かが自分の前に、大きくたちはだかる。例えば親だったり、親友だったり、自分よりも才能やチャンスに恵まれていると思われる人だったり。でも、私は私なのだった。

  • 等身大の人間像があざやかだ。ありふれたドラマのような展開なのだけれど、ドラマというよりも、現実感がひしひしと伝わり、不謹慎な言い方をすれば、まるで他人の家を覗くように嬉々として読み進め、ページを繰るたびに、心のなかを見透かされているように戦々恐々としてしまう。幸せってなんだろう。生きるってなんだろう。そこここから負け犬の遠吠えのようなものを感じる。自分の立ち位置を考えるとき否定したはずの何かが自分の前に、大きくたちはだかる。例えば親だったり、親友だったり、自分よりも才能やチャンスに恵まれていると思われる人だったり。でも、私は私なのだった。

  • 今の私だから共感できた一冊。
    ハナの違和感も、妹の生活に埋もれていく痛みも、経験したものだし
    チサトやキリエでさえも独身時代の私に似ているところがある。
    否定することなく、まっすぐ前向きに物語が進むところも好き。

  • エッセイ以外の角田さんの作品の中で一番好き。
    あんまり好きでない話に一番初めに出会ったけども、この本読めてよかった。

    妙齢の40位の女性の結婚観とか死生観とか仕事のこととか。
    いろんなことが、ものすごくリアルにありありと感じられて悶絶。

    ちょっと泣いた。

    そのやるせなさは、きっと誰もが通る道なのでしょうか。
    いやだー、だってそれって、今のぼんやりとした悩み事がすごーく濃ゆーく煮出された結果だもの。
    今、放置していることごとは、きっとあんまり変わらず傍らにあり続けるんだろうな。

    何があれかって、描かれている、手作り教のお母さんが、うちのマザーにそっくりで。
    それが、なんか、おかしくて悲しかった。

    あーやるせねーーー。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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