深夜0時の司書見習い (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.33
  • (20)
  • (42)
  • (74)
  • (21)
  • (4)
本棚登録 : 1437
感想 : 55
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049140576

作品紹介・あらすじ

北海道のとある私立図書館。そこは夜になると喋るネコや“著者の幻影”が闊歩する不思議な図書迷宮だった。司書に任命された高校生のアンは、「一人でも多くの人間に本を読ませろ」という任務を果たすことになり!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白かったです。冒険もののファンタジー小説で、楽しかったです。展開ももたつくことなく一気に読むことができました。

  • アニメとか映像化すると面白そうな作品。
    続き読みたいな。

  • ずっと昔に購入して積読にしてた本を開いてみた。
    ある日唐突に父に『北海道にホームステイいってきて★』というノリで放り出される主人公。ホームステイ先はなんだかふしぎな図書屋敷だった。不愛想な屋敷の主に色々禁じられるが、主人公は早々に破ってしまう。そのせいで色々ふしぎなことが起きてしまって…………!?という本。
    図書室とか図書館が好きな人なら楽しめる本。作中少女向けの本がいくつか出てくるが、この本もいい感じに『少女が冒険を通して前を向く話』って感じで、良い感じ。あまり長くもないし気軽に読めて良い本でした。

  • ファンタジー要素がとても楽しい物語だった〜!
    なんかアニメ映画とかの映像で見てみたい!と思わせてくれる、そんな図書迷宮の世界
    シーズンアニメよりも映画かなって
    終わりのまとめ方もすっきりしていて読みやすいなと思った

    北海道に行くことになったアンちゃんがホームステイ先で出会った青年と猫ちゃん
    猫ちゃんに連れられて図書迷宮の司書見習いへ昇格
    図書迷宮には物語の登場人物やその著者がいる世界
    読み手がイメージした世界に変化するってとても魅惑敵な内容で面白かった
    今回は崩壊寸前の図書迷宮なので本の外敵が多くくらいイメージもあり少し恐ろしくも感じたけれど、たくさんの人々に読まれた時代ならどれほど色鮮やかだったことだろうかと想像掻き立てる
    ちょっと怖くてそれでいて楽しそうな図書迷宮、私も覗きに行ってみたい!

    アンちゃんについても、本と図書迷宮と共に成長する姿がとても良かった
    最初は私なんて…、どうせ出来ない、としり込みしていた彼女が本との触れ合いを通して成長する姿が好ましく感じられる
    だけど、ちょっと彼女のトラウマ案件が過激というか壮大すぎてしまってそこは心に響かなかったかな苦笑
    実際に起こしてしまったら、多分同級生の言葉よりも人気の人を貶めてしまったことに対して気を病みそう…

  • 父のせいで北海道にホームステイすることになった女子高校生。着いてみるとそこは私立図書館だった。図書屋敷と呼ばれるそこは、夜は図書迷宮という謎の空間に。主人公は猫に導かれ司書見習いとして働くことになってしまう…。
    海外の児童書とかでありそうな雰囲気。「本を守ろうとする猫の話」といい、猫と本はよくある組み合わせなのかな?
    「オーダーは探偵に」は合わなくて1冊目で断念したけど、こちらは結構好きかも。

  • アリスをイメージしながら読んでいたので、わがはいがチャシャネコとダブってしまい、ラストで裏切るんじゃないかと、ドキドキしながら読んだ。

    なんとなく鬱屈を抱えているアンちゃんが、失敗を重ねながら、少しずつ強くなっていく姿は、いじらしくもあり素直に応援してしまった。

    しかし、ラストの迷宮の描写に想像力が追いつかず、フウフウしながらもなんとか読了できてよかった。
    まぁ、当たり前だけど、セージくん、呪いが解けてよかったよかった。
    登場人物に、嫌な人がいないのもよかった。
    お父さんは訳がわからないけど…

    2024/01/12 18:57

  • 図書館で発見し気になって手に取った『深夜0時の司書見習い』(近江泉美)。

    今まで図書室を利用する人達の話では『耳をすませば』(宮崎駿)、『ぼくがスカートをはく日』(エイミボロンスキー 西田佳子)、『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』(香月美夜)などを読んできましたが、

    司書として働く話では、『税金で買った本』(ずいの 系山冏)ぐらいしか読んだ事なかったので、

    その枠をさらに広めるのもいいかもしれないと思って読んでみました。

    私が日々利用している図書館は「公立」ですが、

    ここで登場するのは「私立図書館」です。

    あまり聞いた事や行った事がなかったので調べてみると、特徴としては以下3点。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ● 民間の団体が管理する
    ● 公立図書館よりも運営や管理などにコストがかかってしまうため、図書館によって料金を取る場合がある
    ● 専門的な内容を取り扱っていることが多い

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    本書では地主が無償提供してくれてましたが、代が変わって土地を買い取るかお金をもらって立ち退くかを不動産屋に迫られる形になっていますが、

    リアルにありそう。

    そんな私立図書館で主人公が自身の父親から強制的にホームステイさせられる事になるのですが、

    そこで繰り広げられる司書の仕事がまぁ面白い。

    「人に本を薦めるというのはこういう事なんだ」という事を暖かく教えてくれる。

    そうして本を介して人に触れるシーンを経て主人公の内面が変わっていく様子が見え、

    引いては私の中の気持ちも「あぁ、これってこうなんじゃないかな…」と整えられていく感じがしました。

    得た情報としては、大まかに【老若男女関係なく読める本】【北海道の環境】【ネット環境下の情報過多時代、及びそこでのいじめ】などがあり、

    いろいろ知れて楽しかった。

  • 深夜0時の司書見習い #近江泉美
    ホームステイに来た女の子が廃れた私立図書館を救っていくファンタジー作品
    司書しか扱えない想像の力をつかってみんなを救っていく主人公がかっこよく迷宮の仕組みも面白い
    しかしかなり内容がとっ散らかっていた気もしたのでそこは個人の自由かなと
    #読了 9/17

  • 雰囲気は好きだけど要素モリモリしすぎて少しとっちらかった印象(主人公の家族とか背景とか)シリーズ化前提なのかな?本が好きで大切にしたいって想いは伝わってきました。セージさんのことは予想出来てしまってまぁそうだよね、っていう。ワガハイは頼りになるし可愛かったです。

  • ジブリみのあるファンタジー。父親が絶妙に毒親スレスレじゃない…?娘のこと考えているようで考えてないように見える。読者の想像力で図書迷宮の姿が変わるとか、司書の想像力が最強とか設定はなるほど~と思った。最後にはインターネットミームの世界になったな…とも思ったけれど。これで終わっても良いし、続くこともできそうな感じ。

全55件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

メディアワークス文庫『オーダーは探偵に』シリーズ著者

「2022年 『深夜0時の司書見習い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

近江泉美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ソフィア・サマタ...
原田 ひ香
辻村 深月
知念 実希人
凪良 ゆう
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×