ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 685
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061388376

感想・レビュー・書評

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  • 筒井康隆、いとうのしぢ、で即決めました。
    久しぶりの康隆ワールドでした。
    カマキリ、カエル、シュワちゃん。目の前に画像がすぐに浮かび、想い描くだけで楽しかったです。

  • この表紙からちょっと読むのをためらっていた筒井康隆さんの作品。

    いやぁ、色々ぶっ飛んでます(笑)流石筒井さん。ブラックユーモア効き過ぎてる感じ。ビアンカの行動とかどうなの?!みたいな。読みやすいし分量少なめだけど、表現にやや性的な部分があるから高校生以上向けかな?

    ウィットに富んだあとがきにも注目。

  • 二週間ほど前に「アルファルファ作戦」(1968年ですよ!)を読んだばかりです。「ビアンカ」の序盤、40年の隔たりを感じさせない筒井ワールドにニヤニヤしながら読みました。(各章冒頭のシーケンスが少しずつズレてく感じとかね)ラノベをよく知らない世界なのでメタとして理解できていないけど、多分こんなラノベは無いんじゃないかと思いました。そして僕も、お約束として言わせてもらおう、「太田が悪い!」

  • 筒井康隆初のライトノベル。ライトノベルなるものが何を意味するのか判らないが、内容はアモラルなジュヴナイルだ。擬似イベント、メタ構造、言語遊戯など筒井康隆の特徴が判りやすく盛り込まれたエンターテインメント。ラノベと云うものにはコミック風のイラストが不可欠らしいが、イメージが規定されるので邪魔。
     ちゃんと本になって出たので太田はそんなに悪くないと思う。

  • 数カ月前に発売されしばらく品切れが続いていたが、先日Amazonで在庫があったので購入。

    筒井康隆初のライトノベルという触れ込みで発売されたが、
    結局のところこれは筒井康隆お得意のメタフィクションである。

    従来のラノベによくありがちな設定だけで話を進める手法に対して、
    それをなぞることにより、これをライトノベルであるということを意識させつつも、その要素はライトノベルではタブーとされる、直接的な性表現や暴力表現を用いており、また人物が明らかにライトノベルのお約束を踏襲しようとする(結局踏襲はしないが)行動は、まさに筒井康隆的メタフィクションであると感じた。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    わたしは知っている。わたしがこの高校でいちばん美しい、いちばん綺麗な女の子だということを―。あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ生物研究部員。そんな彼女の前に突然、“未来人”が現れて―!?文学界の巨匠・筒井康隆が本気で挑む、これぞライトノベル。21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる。

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    筒井御大、血気さかんですなぁ。
    かるーく読めてしまった。さすがである。
    続編が読みたくなった。
    太田が悪い。
    途中、ちょっと痛いシーンがあった。
    太田が悪い。
    なんか編集がかわいそう。
    太田が悪い。
    (あとがき読めばわかりますw)

  • マジで筒井康隆のラノベだった。ラノベ文法とメタ小説文法とSF&筒井康隆エキスで作った話。ラノベ的には★3かと思うが、メタ小説で+★ね。

  • 凄い小説を読んでしまった。展開が非常に強烈なのだ。簡単に感想が書けない。
    それぐらい濃厚な一冊だ。

    あえて深く言及はしないでおこう。とにかく刺激的です。ただ万人にウケるかどうか心配だ。

  • これを77歳で書くって……マジか……

    と、その鋭さに思わずビビる一冊。

    いい意味でも、悪い意味でも「ラノベ」っぽい。すごくラノベっぽい。
    きっと、「悪い意味」でも方も狙って、やっているのだと思うと、いい毒を持ってらっしゃるなぁ、と思う。

    いや、楽しませてもらいました、本当に。

  • これはひどい(褒め言葉)がこれほどまでに似合う作品はない。いつも寸止めで終わるラノベの禁忌をものの20ページ足らずで破ってしまう。っていうか、これラノベ?前半は淡々とおかしい日常がつづき後半はあれよあれよという間に非日常がいつのまにか繰り広げられる。そして最後。完璧な締め。さすがによくまとめられていて、読みやすい。ファンならば表紙の絵柄に騙されないで是非読んでほしい作品。

著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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