少女不十分 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.63
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本棚登録 : 3295
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828001

作品紹介・あらすじ

少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。-西尾維新、原点回帰にして新境地の作品。

感想・レビュー・書評

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  • 個人的には多少くどいと読み進めていて感じた。
    けれど、全くと言っていいほど面白かった。
    どう面白かったと横から聞かれてもうんともすんともつかない感想しか浮かばないけれど。
    一番印象に残ったのは主人公が担当編集者とお会いする最後のシーンだ。
    さすが小説家らしい終わり方。どうか不十分な少女が幸せであって欲しいと切に願う。

  • ノンフィクションのようなストーリーが良かった。

  • 何とも奇妙な題材。読み終えるまでこれは小説なのかそれともノンフィクションと疑い続け、尚且つ途中で止める訳にもいかず、一気に読み終えてしまいました。

    何とも奇妙な・・・

  • "913-N
    人気作家コーナー","

  • 2011/09/09購入・2022/11/05読了。

    1
    自分が小説家であること、そして仕事で特に20代を犠牲にしてしまったことをこれだけ長々と語れるのは凄いなと感心してしまう。

    2
    小説家で10年過ごしたけど、このまま小説家を続ける気はないということ…なのかな。よくわからんぞ。

    3
    描き続けてしまう理由がこの少女と関係あったりするのかな

    4
    編集者の寿退社記念での恩返し?に少女との事件を告白するのかな

    5
    事故現場に何度も出くわすって凄いな。しかし友達が死んだのにちゃんとセーブしてから駆けつける女の子も凄いな。何者だ彼女は。そしてそれを見てしまった主人公の運命やいかに。

    6
    少女Uが友人の事故現場を間近にしていたにも関わらず、冷静にゲームを終了する場面を見てしまった主人公。

    7
    わぁぁ目撃してたしされていた。どうなる主人公。

    8
    事件発生。少女、ソプラノリコーダーを主人公が運転中の自転車の車輪に突っ込む。根本的におかしな少女…なぜそのような行動に出たのか。

    9
    事件からしばらくして起き上がり大学に向かう主人公。学生証が抜き取られているとも知らずに。
    少女のおかしな行動に出た理由が既に明らかに…。確かに小学生が学生証の存在を知ってて抜き取るとは想像できないよな…。

    10
    学生証も鍵も少女に盗まれていたとは知らず、鍵屋に鍵を交換してもらって中に入ってしまう。鍵を落とした時は不審者が中にいないか確認してから入ろうな。うん。


    11
    事件発生。事件発生。逃げられたし。しかしふくらはぎ刺されてるなら動けないのか。ちょっと主人公の言い訳が残念な感じ。

    12
    ふくらはぎは刺されているというより切れてる。作家にとって手は命より大事だから彼女の手から刃物を奪う気になれなかったのだな。そして後ろを向いて背中を刺される。じゃなくて皮が切れる。U.Uの目的は何なんだろう。そして彼女の印象が育ちのいい子ども、というのが意外だった。てっきり虐待でも受けてるのかと思ったから。

    13
    主人公が刃物を突き立てられながら徒歩で目的地へ。人間、危機的状態に陥ると冷静に考えられないのね。そして少女の将来を案じて行動してしまうのね。どんだけお人好しなんだ…。リコーダーはカバンの中と告げた。

    14
    主人公が逃げ出すチャンスがあったにも関わらず少女の言いなりになって監禁されてしまったお話。しかしここまで事細かによく書けるなぁ…

    15
    ここまで長々と言っていたことを、まさか20字にまとめられるとは。
    10年前に少女に拉致監禁された事件の入り口がここまで。

    16
    物置に閉じ込められたけど警察への通報に躊躇する主人公。Uは虐待されてたのかな…そしてもう両親を殺した後、とか?

    17
    余裕があるが故に用心しすぎて寝落ちしちゃうというオチ。

    18
    夜にも帰ってこない両親。嫌な予感がしつつも1日だけ待つことにする主人公。帰ってくると良いけど、あの少女だからな…

    19
    普通に起床。そして両親は帰宅していない。挨拶だけする少女。主人公を放置して出かける少女。どうする主人公。昨日の昼から何も飲食していない事実が彼を襲う。

    20
    現段階で催さないのか…?という疑問が湧く。ほぼ丸一日経ってるよね。空腹は紛れるかもしれないけど排泄は容赦なくすることになる気が…

    21
    ようやくご飯がもらえた。それにしても何故逃げない…

    22
    電話しようとしたらおやすみなさいと挨拶されてしまった。それだけの理由で行動が止まるものなのだろうか…

    23
    3日目でようやく催すとは。多分飲食してなかったからなのか…そして意外に脱出できてしまうのがびっくり。彼が追い込まれるのは何故なのか…

    24
    両親がずっといない中少女が暮らしているから散らかっているのは想像できそうなもんだけどな…冷蔵庫が空。

    25
    他人事と考えていれば逃げられるけど、自分ごとと考えてしまったら終わるのだな…

    26
    主人公は優しすぎるな…少女が両親をコロしている可能性もあるのに。

    27
    さすがに26の感想は飛躍しすぎてたか。親が居なくなっただけだった。小学生の少女を置いて。もしかしたら少女の異常性に気づいて置いていったのかもしれない。しかし家まで捨てるというのはないか?まだ隠された事情がありそう。しかし主人公よく聞けたな…

    28
    親がいなくなった、帰ってこない、じゃなくていなくなった、という表現が気になる…そして明日は土曜日で小学校は休み。

    29
    一万円分のお買い物を頼む主人公。果たして少女は買えるのか…コンビニだと少ししか買えないか。

    30
    休み休みコンビニから買ってきたのが凄い。一万円分買ってくれた労力のために食べてもらうという話にすれば良かったのに

    31
    食べ物の件は何とかなったけど寝床が問題っぽい。しかし監禁最終日には横に寝ることすら出来なかったというのはどういうことだろう。物に溢れたとか?

    32
    「臭い」と書いてニオイと読む(作品中では「クサイ」だが)。それは確かに切実な問題だな…

    33
    ご飯をくれた理由今気になるか…?それより洗濯をしてあげた方が良い気がする…主人公着る服ないし。

    34
    本当に主人公をペット扱いしているのかな…そうでないと説明がつかない気がする。まさか主人公が風呂に入っている中で風呂場に入ってくるなんて。

    35
    衝撃的だったろうな…そうか、2000年ごろだとまだ虐待と躾の差が分からなかった頃なのか。いやそんなわけ無いだろ。明らかに虐待だろ…

    36
    早く逃げれば良かったのに何故両親のことを調べたのか…結局主人公は優しすぎる。

    37
    まさか洗濯と掃除をやってしまうとは。同情するにも程があると言うか、少しは帰宅を恐れた方が良い気がするけどな…一階の清掃が終わり二階へ突入。二階の一番奥の部屋は少女の部屋だった。ホテルのように綺麗だった。親に躾けられたのかな…

    38
    彼女を縛る何重ものマニュアル。これを守るために何度「罰」を受けたのだろう…とても辛かっただろうな…精神がなくなるほどに…。

    39
    人が互いに首を絞め合うなんてできるのか…?

    40
    何故少女は「いなくなった」と言ったのだろう。「死んでいた」じゃなくて。親は娘の教育方針を後悔したのだろうか…

    41
    ようやく少女の肩の荷が下りたのだろうか。ゆっくりお休み。お話を聞きたがる少女は少しだけ可愛らしい。

    42
    主人公西尾維新先生じゃないか!そんな感じがしてたけど!

    43
    後日談ありがたい。少女は海外に住む親戚に引き取られたのね。えらい両親で良かった。お咎めなしで良かった。

    44
    何故再会なのに「初めまして」なのだろう…この後の展開が気になる。柿本先生だったのか。

    途中までは普通の(普通とは?)誘拐事件なのかと思ったけど、途中からそうではないと分かり読む速度が上がった。夕暮さんはどう言う人間になったんだろう…「不自由帳」の呪縛から逃れられてると良いな。

  • 読み始めてからの前説が長くて、早く本題に入ってほしいと思いながら読み進めました。
    主人公の大学生と小学生の少女の関係性が独特で、終盤で一気に今までの事象がつながって面白かったです。

  • 面白かった記憶

  • 私小説のようでありながら、現実味があるのかどうか分からず、現実と虚構が入り雑じりながら進行していくお話。オススメです。

  • 『だから聞いてくれ』
    悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。ーーーーー



    物語シリーズから少し離れていたが、今改めてこの本を読めて良かったなと思う。他のタイミングだったらもっと違う読後感になっていたと思うので。
    最後の最後に何かを起こす描き方はずっと追っていた時から変わらずで、懐かしく読んだ。丁寧に描写していくのに「いやそうじゃない」と逐一自己分析しようとする僕は、読み慣れていて安心感さえあった。題材としてはとてもシンドいが、この物語が言いたい事はそこではなかったのでそこまで深みにハマらずに主人公の隣で物語を読み進めることができる。他の方の感想にもあったように、ラストの語ったところが、西尾作品を読んだ人には一番刺さると思う笑。こういう、スターシステムじゃないが、知ってると分かる(知らなくても大丈夫)という仕込みは楽しい。『隔絶された島で育てられた感情のない大男と恨みや怒りでその身を焼かれた感情まみれの小娘の物語』が大好きです。
    道を外れてもそこそこ面白く生きていくことはできる、というメッセージ、すごく良かった。

  • 半分位読み進めても、あれ?お話まだ始まってないのでは?このままこんな感じで最後まで行っちゃうのかなー?と不安になったが、一応後半は終わりに向けて話が進んで、読み手としては安心した。
    何はともあれ状況説明だけでこんなに読ませる技量は流石。話としてはさほど好きなタイプじゃなかったけど、それなりに楽しめた。
    著作を語る場面が楽しかった。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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