- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061836853
感想・レビュー・書評
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1980年代に時代の寵児となった村上春樹と糸井重里の二人がいくつかのカタカナ語に対して、一つの物語を作るという形式のショートショート集。
めいめいの文章にはキレがあり、言葉遊びがいい感じにドライヴしていた。糸井重里の文体が昭和軽薄体調だったことを初めて知りました。昭和軽薄体と云えば、椎名誠と嵐山光三郎と思っていたけど、もしかすると、80年代に同時多発的に起こった一つのムーブメントだったのではないか、とこの本を読んで思った次第です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
辞典のようにアから始まり、カタカナ文字の外来語をお題にして村上、糸井両氏が好きなように書いている。この好き勝手さがなんともいい。
ショートショートの連続、コントのようでもある。 -
苦痛でした。
作家の名前だけで本を買ってはいけないね。
他人がみた、面白かった夢の話を聞いている気分。 -
六日にデートした女の子とはまるで話があわなかった。僕が南極について話ている時、彼女は北極のことを考えていた。
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アスパラガスの話が好き。
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デートとブルー•スエード•シューズが好きだった。どのカタカナの話が好き?て好きな人に聞いてみたいなーと思った。
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これは何にカテゴライズされるのか…
おそらく超短編のオムニバス集(を五十音順にラベル化したもの)だと思います
村上さんも糸井さんも頭の中、どうなってるんだろう?
と思わずうなってしまいました。
長編よりも短編を読んだ時のほうが、普段の思考している脳を
ちょっとのぞき見てしまったような印象を受けます
ちなみにこれを書かれたときの村上さん37歳くらいのようです
私は特別に村上さんのファンなわけではないですが、
若かりし日の村上さんの頭の中を少しのぞいたような気になって
なんだかちょっと得した気分です -
イトイさんとハルキさんがリレー形式で綴るショートショート。再読です。この短さだと、輪郭しか記述できないな、ということが発覚。その輪郭をどうとるのか、そこが課題。心理描写に触れない軽やかさはよいけど、情緒をそれであぶり出せるかな…。もうしばらく、考えてみます。