ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061850064

感想・レビュー・書評

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  • 20140131

    別れた妻だってコールセンターの女の子だって、僕は本当には求めていなかった。
    そしてだんだんもう一つの世界に近づいて行った。
    羊男は言った。これ以上損なわないためにも、人が感心するくらいに踊り続けろと。
    君が求めて僕が繋げるのだと。

    何も求めなかった主人公が、ラストではユミヨシさんを現実的に求めたことに感動した。
    五反田君を失った。
    村上春樹の小説は非現実的であるようだけど誰の心にも通ずることのある普遍的な心象を描いているように思う。
    喪失感。
    かっこう。

    このシリーズの中で一番好き。最初から最後まで独特のスピード感がある。
    そして私は今とてもハワイに行きたい。

  • ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)

  • 最終的にセックスに帰着する。だから好き。

  • 初めて読んだ時の印象と随分と違う気がする。環境も違うし、自分の年齢も変われば、感じ方も違うのだろうが。でも、この感じ方はいいなぁ、と思う。
    久しぶりに読み返して、よかった。

  • 「人というものはあっけなく死んでしまうものだ。人の生命というのは君が考えているよりずっと脆いものなんだ。だから人は悔いの残らないように人と接するべきなんだ。公平に、できることなら誠実に。そういう努力をしないで、人が死んで簡単に泣いて後悔したりするような人間を僕は好まない。個人的に」

  • 生きることは失うことだ。

  • 一言で感想を述べてしまうことがためらわれる作品だ。
    来るべき時がきて、うつろってゆく。
    とどまることを決意した僕。
    決して手を離してはいけない、気をぬいてはいけない。
    羊男とキキの声が聞こえてきそうだ。

  • ときどき五反田くんに会いたくなってこの本を開きます。

    曖昧で微妙な世界、それでも現実にとどまることを決めること。
    素敵な物語です。

  • 高校生の頃に読んだノルウェイの森がどうも好きになれなくて村上春樹はずっと敬遠していたのだけど、ノーベル賞の候補に何度もなり海外での人気も高い村上さん。高校生ではなくなってずいぶんと大人になった今読んだら何かが違うかもしれないと思い、わりと村上さん好きな夫にオススメを聞いて読んでみた。

    結果、やっぱり苦手だった。
    印象の流れとしては、中二病こじらせてる→カフカの影響受けてるのかな?→ちょっとおもしろくなってきたかも→苦手な理由がわかった。自分が少女漫画を苦手な理由と似ている。

    おもしろくなくはないのだけど、やっぱりどうしても苦手だということがわかった。
    苦手な理由をながながと書いてもおもしろくないのでやめる。

    でも嫌だと思うことも含め、様々なことを感じさせるところはやはりすごい作家さんなのだろうと思う。

  • 12/91

  • 主人公の僕と五反田君が真面目に冗談を言い合っているところなんかが良かった。感情の動きが、中学、高校時代の頃に戻った、青年のような感情の揺れを、私も小説から感じ、感動的だった。(感想がまだまとまっていないので、ちょくちょく書き足していこうと思います。)

  • ★2.5かな。
    どうやら『ノルウェイ』の次の作品みたいだけど、こりゃアンチは飛びつく内容かと。現時点の作家の到達点からの振り返りもあるが、悪とか嫉妬とか人間のダークサイドが全く表現されていない気がする。ただただ内向的な男の煮え切らないお噺。「踊り続けるんだ」というキャッチーな言葉だけが宙を漂っている感じで、『ノルウェイ』の次、あるいは羊シリーズという観点からも後退感を受ける。

  • キキの線が手詰まりになり、ユキと一緒にハワイに行く僕。


    再読のはずなんですが、ハワイに行ってたなんて全く覚えて無かった。
    ハワイ?
    北海道との情景の差が激しい。

    僕とユキの会話が好きです。13歳ということを置いておいて、きちんと彼女と向き合っている僕に「大人だなぁ」と感心する。

    意外なほどのハッピーエンドなんですが、最後のいるかホテルでのシーンは本当に夢なんでしょうか?
    まさか!ユミヨシさんと一緒にあちら側に行っちゃうの⁉︎とハラハラしました…

    現実の世界といるかホテルやホノルルの死の部屋のような世界との境界が曖昧な世界観に引き込まれます。
    心象風景ということなのか。

    このシリーズは終わりですが、「壁抜け」や「喪失」など特徴的な表現やテーマだけでなく、珍しい苗字だから行く先々で電話帳で同じ苗字を探す、とかの小ネタが別の作品との繋がりを感じて面白かったです。

  • たまらん

  • 人は誰しも現実と非日常というふたつの世界を意識の中で行き来しているのではないか?自分の為の世界。失われたもの、失いたくないもの、様々な思いが錯綜し、また出口の見えないまま、大抵は終わりを迎える。

  • 久しぶりに読みました。
    小説っぽくて、楽しい。
    「村上春樹っぽい」かっこよさがあふれている本だと思います。
    ユキがとってもキュート。
    ハワイに行くから読もうと思ったのに、帰ってきてようやく読み終わりました。
    ラストシーンが好きです。

  • 何度読んでもこのラストには感動させられる。ずっとダンスを踊り続けてきた主人公が現実とのつながりを取り戻す場面である。ユミヨシさんのやさしさとやや残る緊張とがバランス良く、主人公の現実帰還を後押しする。温かな気持ちになる、大好きな場面だ。
    ユキの描写と活躍が楽しい。エンター性もあり、村上作品の中で個人的に1、2を争う好きなものである。
    おそらく8回目。今回も楽しませてもらいました。

  • ブクログ登録日以前の読了の為レビュー無しです
    ※興味グラフ表示させる為に入力してあります

  • 「後悔するぐらいなら君ははじめからきちんと公平に彼に接しておくべきだったんだ。少なくとも公平になろうという努力くらいはするべきだったんだ。でも君はそうしなかった。だから君には後悔する資格はない。全然ない」

    主人公が放つこの言葉が、高校1年生の自分には強烈に突き刺さった。

  • これといった特徴のないような主人公の淡々とした語り口に引き込まれて読まされる。
    舞台がころころ変わるのに違和感なく読み進められるのがさすが。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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