- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062162999
感想・レビュー・書評
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2011/08/13読了
障害者の教師、ではなく、ただの一人の新人教師として
クラスに向き合っていく。
終盤では、手足がないそれがどうした、出来ないことが人より少し多いだけで、普通の先生じゃないかと思えるくらいの、熱血教師物語と思って読んでしまった。
実際そうなんだろう。手足がないだけで、人一倍熱い心を持った教師なだけなのだから。
苦労や挫折も、熱い思いとか、工夫とか、理屈だけでは絶対に出てこない想いで乗り越えていったり…
小学五年生の、自分のしっかりした意志と純粋さを持った子供だからこそ、自分で考えて、友達と切磋琢磨して、反発したり、喧嘩したり、工夫したり
そういうことができるんだと思う。小学五年生以上・以下じゃ、きっとこれは難しいと思うし。
「自由と責任」
が、一番印象に残った。
子供は自由であり、そしてそれに伴う責任を実感しながら、遊んで学ぶべきだ。
でも最近は大人に責任がのしかかって、大人はそれを回避したいからって何でもかんでも禁止にして、子供から自由を奪っている。
子供のためとか言いながら、結局はダメージを受けたくない自分を守るためなんだよな。
リスクを負ってでも子供に自由を与えないと、学校という場所の「教育」の意味なんぞない気がする。
だからこそ、自由の意味を教えてあげる大人がいると思う。こういう先生が必要だろう。
先生のように、大人は生徒を無条件に愛して、涙して、失敗しながらも生徒と一緒に成長するべきだろう。
新人で、色々ハンデがあるからこそ、先生も生徒も一緒に学ぶ部分なんだろうな。
乙武さん筆ということを忘れ、ただの熱血教師物語として読んでしまった。
でもパワー溢れる小説だったと思う。良作!!詳細をみるコメント1件をすべて表示-
yuyuyukaさんコメント有難う御座いました。10月に乙武氏の講演会に行く予定なので、彼の人となりに触れ当日の話を楽しみにしています。コメント有難う御座いました。10月に乙武氏の講演会に行く予定なので、彼の人となりに触れ当日の話を楽しみにしています。2011/08/25
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手足のない赤尾先生(乙武)の小学校教師一年間の物語。幼なじみの白石君はじめ、ベテラン教師、先輩、何より子ども達に支えられての毎日だが、赤尾先生の存在こそが子ども達に真の教育をもたらしていると思う。とにかく、子ども達に温かい目線で、常に一生懸命な赤尾先生は素敵だった。清涼とした読後感だった。
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読んだ後結構気持ちがいいですよね。身体が不自由でも、そんなこと関係なく、ただただ生徒と向き合う熱血先生!って感じがして、好感が持てます。読んだ後結構気持ちがいいですよね。身体が不自由でも、そんなこと関係なく、ただただ生徒と向き合う熱血先生!って感じがして、好感が持てます。2011/08/24
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コメント有難う御座います。10月に乙武氏の講演会に行きます。彼の人となりに少し触れた気がしています。コメント有難う御座います。10月に乙武氏の講演会に行きます。彼の人となりに少し触れた気がしています。2011/08/25
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「こんなにモノわかりの良い小学生はいないよ」「こんなに、まとまりのあるクラスってある?」と、授業参観や行事の度に、母親目線で子ども達の様子を見てる私には、夢物語のような、きれいな話。
「明るい子。暗い子」の考え方には納得するけど、この本は、イマイチ賛同できなかった。残念。 -
よかった~。
電車の中で涙こぼれてしまった。
どこまでがフィクションでノンフィクションなのか?
すべてノンフィクションなら、小学校教師とは本当に素晴らしい職業だ! -
乙武さんらしい視点からの先生として、でもすごくそれに共感できて読んでいてすごく感動した!
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乙武さん自身をモデルにした小説
助け合いって何か考えさせられる作品です。 -
鼻啜り涙しながら読んだ。娘っこにどうしたの?と言われつつ。うんと昔の小学生の記憶が蘇る。この子は誰君やなぁとか、自分はこの子タイプやったかなとか。あーなんか胸がいっぱい。即長男の手へ。5年生になるしね!
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赤尾慎之介先生と28人の生徒の1年間。先生が生徒に
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一人ひとり性格や見た目は違うが、いいところが必ずあるはず。お互いで見つけて認め合い、自分に自信を持って。オンリーワンは結果、ナンバーワンを目指そう。やる前から諦めるな。だいじょうぶ!
「五体不満足」の乙武 洋匡さんが小学校教員の体験をもとに描いた小説。小5が読めるようにルビが振ってあるのでぜひ子供に読ませたい。
主人公赤尾先生は乙武さんそのもので、障害を個性として捉え、負けず嫌いな性格そのままに生徒にぶつかる。でも子供達の中には自信が持てずに心に引っかかりを持っている子もいるが、先生は悩みながらも真っすぐに子供達と向き合う。
赤尾先生を助ける幼馴染の白石さんや同僚の先生や先輩方、赤尾先生の彼女、意地悪そうな学年主任の先生まで実は優しい人であるところが、でき過ぎな話ではあるが、素直に読んで涙を流して元気をもらって欲しい本。