文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (1376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062732475

感想・レビュー・書評

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  • ボリューム満点。坊主でお腹一杯。
    「何で痴情が縺れるよ!」が一押しのセリフ。

    これを中学時代に読んでいた同級生を尊敬する。
    当時はその豆腐のような凶器に恐れをなした記憶がある。

  • 仏教の奥深さがわかる本。。

    禅について臨済宗と曹洞宗の違いからはじまり、
    そもそも仏教とは?禅とは?公案とは?何ぞや?
    ということを京極堂が教えてくれるが、最初は半分も理解できなかった。。

    でも、そんなわからない仏教知識が、殺人事件に大きく影響していて、気が付くと引き込まれているのが、この本の魅力。

    京極堂が、禅と戦わずして負けを認めているあたりも、奥深さを感じさせる。


    仏教を勉強してから、もう一度読んでみたい。

    「悟った」なんて軽々しく言ってはいけない。私はずっと魔境に憑かれていた。

  • 思えば、ここから京極作品にはまったのでした。C.Cとしては、どうかなーって思うけど。

  • 雪山の情景を感じる美しい文体。
    おぞましい事件。
    シリーズで最も好きな巻です。

  • 690gもある文庫本ですので、当然ながら寝ながら読書には向きません。ただ、読むうちに「禅」についての知識も増えるというお得な本。前半までは傑作の予感でしたが、後半の謎解きが私にはやっつけ仕事&苦し紛れ感が拭えませんでした。

  • シリーズNo. 1って言われてるみたいだけど同感。最高だった。あんなに長いのに全く間延びしないずっと面白い。

  • 2016/11/24

  • 禅や仏教の話で難しすぎて飛ばし読み⇒飛ばし過ぎて意味不明で読めませんでした。狂骨の夢までは楽しく読めたのですが。いつか読み直します。

  • ノベルス版以来、約20年ぶりの再読となる。かなり前に笠井潔御大は今作を最高傑作に挙げていたが(今は不明)、本質直観に関する記載(1080P)はノベルス版から既にあったのだろうか。山内氏や明石先生の元ネタ等、初読時には気づかなかった箇所も含め読み返してみたが、第一の感想はやはり〈圧巻〉、この一語に尽きる。京極堂はいつも通り美味しいところを掻っ攫っていくが、要所要所で大立ち回りを演じる榎木津の無類のカッコ良さといったらもう……! 菅野との問答や京極堂に合流する件は改めて惚れ惚れする。
    そして気絶した関口を麓まで運んだのが榎木津であるという衝撃の事実まで判明し、只でさえBL色もとい衆道色の強い今作は弥増しにその度合いを深めていくのでありましたw

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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