終物語 (中) (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062838610

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ16冊目。

    夏休み最後の日前後を補完する巻であり、ほぼ扇ちゃん以外の伏線は回収された感じです。
    矛盾があるかもしれませんが、「しのぶタイム(鬼物語)」と「つばさタイガー(猫物語白)」が見事につながったと思いました。
    八九寺亡き後の神原とのやり取りもうれしかったです。
    いよいよファイナルに向かう感じですね。

  • 暦物語より時系列は遡る。
    八九寺と別れた後くらい。
    突然現れた鎧武者は忍の一人目の眷属、死屍累生死郎だった。
    忍ことキスショットにただ会いたいがために、暦に忍と別れるように言う。
    忍にとって、彼はもういなくなって亡くなった存在。
    彼よりも大切な存在、暦のために生死郎を食べる。
    途中の忍と神原との取っ組み合いが凄くて、本音を言う神原に好感が持てた。
    吸血鬼と眷属、主従関係は複雑でいて簡単でそして可哀想にも思えた。
    話を聞いていた扇が意味深だが、扇のことも次巻でわかるのだろうと思う。

  • 「しのぶメイル」
    復活した初代怪異殺し。
    最後の最後で声をかけた忍ちゃん。
    あの言葉が一人目の眷属さんに届いていたらいいな…。
    時系列としては、猫物語(白)の頃だろうか。

  • 「不幸でいつづけることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ」

    全体的に補足的な章となっていて、物語もそろそろ終わりに近づいているということを感じさせてくれる一冊。次の下巻で特に象徴的なのだけど、西尾維新は本当にまとめるのが最初期に比べてうまくなっていて、そこにまず着目してしまう。この章でのまとめ方は一見”雑”なように見えるところもあるのだけど、それすら大きな話の流れでは妥当であるというのがうまい。”雑”であることの意味がある。

  • 評価:☆4.5

    「謝る?はは、何を言っておるのだ。私こと忠実なる後輩、神原駿河は、いまや阿良々木先輩の肉体の一部のようなものではないか」
    「自分の膝がほっぺに当たったからといって、人は自分に謝ったりはしないだろう」
    「立て板に水の酷い理屈だな!」

    久しぶりな気がする神原との楽しいやり取りには笑いまくりw忠誠心高過ぎるww
    そしてあの臥煙さんを以てしてもその足を止めさせる阿良々木くんチョイスのエロ本には草不可避w
    やっぱ物語シリーズはこういうのもないとね。

    今巻のメインは謎の鎧武者、その正体は忍の第一の眷属『初代怪異殺し』の生死郎。
    400年前に投身自殺をし、消滅したかのように思われていた彼が400年の時を経て復活したというのだ。
    忍は様々な理由から会うことを拒むが、そんな忍に怯まず言葉をぶつける神原が気持ちよかった。

    「確かに、知らない。でも、私にはわかる」
    「初めての気持ちも、二番手の気持ちも」

    詳しいところまでは知らない神原だけど、その真っ直ぐな言葉は忍の心を動かす。

    「儂のほうこそ悪かった――生死郎」
    「今しばらくは、そやつのための儂でいたい」

    残る大きな謎である扇ちゃんですが、下巻で決着は着くのだろうか。

  • 「猫物語白」の時間軸での暦パート
    気になっていたところだったので物語になってよかった。

  • 初代怪異殺しの話。いまいち

  • 『終物語』の中巻ではあるが、『傾物語』『鬼物語』の続編に近い。
    というか本格的に時系列が分かりづらい。『猫物語(白)』と同時期にあたるが、なんだっけそれ(とは言わんが)である。まぁ時系列はWikipediaを読めば分かる。

    ざっくり言うと初代怪異殺しがメインで、舞台となる町と怪異との関連性が明かされるというお話。駿河も久し振りだ。
    そしてやっと学習塾跡が焼失した(白のときってその描写自体は無かったよね?)。

    これにて夏休みの件は終了。
    整理するために『猫物語(白)』をもう一度読みたい気もするなぁ。

  • 初代怪異殺しとの遭遇から始まる終物語中巻。
    初代がどういう想いで復活し、どういう意図を抱え、どんな結末を迎えたくて二代目である阿良々木くんに決闘を望んだのかを主題にした物語。
    忍野忍を巡る駆け引きといってしまえばそれまでだが。

    斧乃木余接の活躍もいいな。
    活躍というか考え方。
    『不幸でい続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ』
    ここに至るまでの掛け合いが好き。

    西尾維新のハッピーエンド観やっぱいいな。

  • 猫物語(白)の裏側を埋める物語。「これはまったくウケない」には最高に笑わせてもらった。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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