奇面館の殺人(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930833

感想・レビュー・書評

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  • 建築家中村青司の手による風変わりな建物で起こる数々の事件。本作品は9作目ですね。8作目の「びっくり館の殺人」を読んでいないので、見当違いかもしれないけど、7作目の「暗黒館の殺人」が個人的にはミステリ風味が薄いと感じて少々物足りなかった分、久しぶりである本書のミステリ風味に期待する気持ちがとても強かったので、文庫化までの3年間(かな?)本当に心待ちでした。

    タイトルからも察することができそうですが、設定からパズルと言いますかロジックの話になりそうですよね。登場人物が頭を覆う仮面を被らされて脱げない中、同じく仮面を被ったままであろう主人が殺害されるが、その主人も頭部と指が持ち去られ、実のところ主人である確証すらない。

    身元不明死体と仮面で顔の見えない登場人物達。特にミステリ好きでなくても、誰かが主人と入れ替わっているんじゃないかと想像するわけですし、実際、上巻もそこが論点になるところで終わり、下巻へと続いて行きます。

    でもきっと、そこには私の想像できないようなカラクリがあるのでしょうね。単純な人物入れ替わりなどで終わらないような何かが。上巻のこの時点で、期待通りと言いますか古くさいって言われても提示された謎についてあれこれ可能性を論議するスタイルが好きなので、とても面白いです。

    文章自体も読みやすいです。若干気をもたせる書き方ではあるけれど、くどくはないですし。少しだけ過去の作品について語られるので、知っていれば「ああ」となりますかね。知らなくても読めますけど、知っている方がいい…かな?

    何はともあれ、下巻にも期待です。

  • 感想は下巻読了時に。

  • 感想は下巻に。

  • 20150819

  • 下巻に続く

  • 推理物が読みたくてジャケ買いしました。
    結末が気になる!

  • 文庫版再読。
    ミステリとしてのネタは一見シンプルなのに、ある意味異様な作品だなあやっぱり。こういう設定でしかあの特殊なシチュエーションはあり得ないし。
    そして「未来の仮面」の妖しい魅力は何度読んでも変わらず。館の仕掛けも素晴らしく、世界観にどっぷり浸る幸せが味わえました。

  • 久々に読んだ館シリーズ。連絡手段を断たれて孤立した館で起こる殺人事件。このコテコテの設定が大好き!

  • 読み始めてすぐ、しばらく放置してたけど、上巻中盤あたりから面白くなってきた!雪が積もった館って設定がなんとなくありがちで、ちょっとがっかりしたけど、それでも綾辻さんはおもしろい。

  • やっぱり綾辻行人の館シリーズ好きだ。 でも、ちょっと普通すぎるのではないかなぁ。 密室、外部との連絡遮断。下巻への展開を期待します。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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