忍者に結婚は難しい

著者 :
  • 講談社
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感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065276020

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったけど良く似た話があったと思う。
    スパイが忍者に変わっただけですね。
    運命と思っていたのが実は仕組まれていたというのは
    驚きました。

  • 伊賀と甲賀の違いがはっきりしている設定が面白い。現代社会に、忍者が絶滅していると考えるより、暗躍している人や、末裔というより会社化・組織化されているというのは現実味があるなぁ。郵便屋さんを見る目が変わりました。
    2022/8/13読了

  • 物語の設定がぶっ飛んでいて、面白かったです。しかも、リアルさを感じさせるような描写も多く、しばらくは郵便局員の人を見る目が変わりそうです(笑)吾郎と蛍は今度こそ、本当の夫婦になれるのではないかなぁ。あとは、小夜が可哀想で、彼女も幸せになってほしいです。

  • ルパンのシリーズもそうだがこの人は相容れない関係を描くのが好きだな。この話は結婚した夫婦が実は敵対?する忍者(伊賀と甲賀)同士だったというもので忍法帖シリーズのような趣もある。ラブコメ的な売り方をしていたがコメディ要素は案外少なめで後半になるに従って中々にシリアスなムードが出て来る。まあ流石に物語の構成上、分かりやすいプロットなので気負わずに読むことが出来るのは良い。最初はどちらも忍者を隠しているのだがそれがバレてからが面白い。特に核となる事件の真相とネタには驚かされた。そうきますか横関さん。

  •  ドラマが面白かったので、原作を読んでみたいなと思って。

     伊賀忍者の主人公と甲賀忍者のヒロインがお互いの素性を知らずそれぞれが素性を隠して一般人として結婚し、数年で冷めきった夫婦に。

     そんな夫婦に離婚の危機が訪れるのですが、あるミッションをきっかけに夫婦の運命が変わる。

     日本版のスパイ同士の夫婦生活を描いたアクションより?のエンタメ小説です。

     ドラマと比べてとかは置いておいて、ストーリーとか設定は違うものの、ドラマの設定が補完されるのでどっちも楽しめるのではないかと思います。

     ただ、ドラマから原作に入ると、登場人物の顔がどうしてもドラマの役者さんの顔で再生されてしまうので、想像力を駆使して楽しむということがあまりできないので、読書としての楽しみは半減するかもなと思います。

     設定の面白いところは、夫婦それぞれに隠し事があるということ。

     うちは隠し事なんてないという夫婦、そんなにありますか?

     大なり小なりパートナーに嘘をついてでも隠したいことってあるんじゃないかな?と思いますし、実は作中の主人公ヒロインも素性はどうであれ、実は普通のその辺にいる夫婦だなと思い、親近感が湧きます。

     主人公の嫁に対する愚痴やヒロインの旦那に対する愚痴や不満、どこにでもある内容だなと思いますし。

     設定はなかなか大変な話なのですし、忍者に結婚は難しそうですが、敢えて言うと

    「普通の結婚も難しい」

    でも、その難しさは乗り越えられるものなんだろうなと思います。少なくとも、本作ほどの2人みたいな障害は大体ないはずですから。

  • 設定もストーリーも面白かった。

    敵対している伊賀と甲賀がお互いの素性を隠したまま結婚してしまう。
    アクションシーンでは映画の「Mr.&Mrs.スミス」を思い出した。

    伝統や男社会、集団行動の伊賀と最先端技術を駆使して効率性重視の甲賀との対比も面白かった。

  • 評価高いし、設定面白いのに、なんでかハマらなかった…
    伊賀と甲賀のそれぞれの忍びが水面下で戦う話だけど、政治的要素が絡んでて、もっとアクションを期待してしまっていたのかもしれない…
    ルパンの娘シリーズが大好きで、同じ系統かと期待したが、ちょっと違った…むずかしい

  • 面白いけど出木杉クン。

  • 伊賀忍者の夫・悟郎、甲賀忍者の妻・蛍。
    お互い忍者とは知らず、ソロキャンプで知り合い、交際・結婚。
    素性がバレないように生活して二年経ち、離婚の危機!? 忍者ラブコメディー。

    同じ忍者でも、組織が違えば技も違うし、考え方も違う。面白かった!

  • 初めて横関さんの本を読んだ。
    どの本も設定が面白そうで、
    本から『面白そうだろ?』と誘われてるのが分かってても読み出したらドツボにハマるタイプ。
    そんなイメージを持ってたけどまさにそういう感じだった。
    夫は伊賀忍者、妻は甲賀忍者。
    犬猿の仲のこの忍者同士がお互い忍者だと気付かず結婚。
    冷えきった夫婦関係からお互いの任務が被りそこからお互いが忍者だと気づく。
    まぁもうそこからはドタバタ劇と言う展開。
    安心して身を任せられるコメディ本。
    戦争だ。
    コロナだ。
    と重い本を続けて読んでいた側からしたらとても良い気分転換になった。

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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