- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087485929
感想・レビュー・書評
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小説すばる1987年7月号〜1989年12月号連載のものを1990年3月集英社から刊行し、1997年集英社文庫化。第11回(1990年)日本SF大賞受賞。世界の謎と、理由を行き当たりばったりの冒険にちりばめて語るストーリーは絶品でわくわくする。登場する人、モノ、イキモノ達に魅力がある。インパクトがあって、記憶に残る話でした。
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椎名誠さんのSFは、私的に至極の一品
気持ち悪さの描写がリアルで生々しく、爽やかな場面ではより爽快感を感じられる
定番な表現だけど、自分がそのSFの世界に入り込んだ様な錯覚を覚えて毎回本当に楽しめる
お金の無かった10代の時に図書館で借りて読み、すぐに買った本であり、大切な本です -
最初に読んだ時に途中で挫折して、数年後に再チャレンジで挫折したところを頑張って読み進めて最後まで読んだら、あれっなんか分からないけれど凄く良いかもって思って、3回目じっくり読んで何故か透明フィルムで傷まないように表紙コーティングして大切な一冊になりました!
でもやっぱり途中の樹木のところはしんどい(--;)
ソコを乗り越えて頑張って最後まで読んでほしいです!
余談ですが、この本をみると私の頭の中には何故かムーンライダーズの『Y.B.J.(YOUNG BLOOD JACK)』という曲が流れます! -
私が一番面白い小説だと思う「水域」と並べて(三部作として)紹介される本。
地下に閉じ込められたり、大海原に落ちたり、大勢の鳥に襲われたり、およそ「嫌な死に方」に隣り合わせの環境を、逞しく、たまに途方に暮れて進む。「こんな状況だから」と、お互いの憎しみを棚に上げて頼る・連れ立つ関係性に、妙な説得力があり、微笑ましい。
非実在虫を描かせたら日本一。 -
何回読んだかわからない、名作。
違う世界に行ける、純粋なエンターテインメント
表紙のイラストがすごくぴったりです -
四半世紀ぶりに再読。やはりこの独特の世界観には強く引き込まれる。この世界の話をもっと読みたいと思うが、未だ他の作品は出ていない。いくらかの重要な謎を残し、いかにも続編がありそうな終わり方なのだが。
とても映像化向きの作品なのに、そうならないのは作者の意向なのだろうか(アニメ化の話はあったそうだが立ち消えたとの噂でもあるし)。
椎名さんのSFを読むと、想像上の事物に対するネーミングに強いこだわりを感じる。「名は体を表す」というが、可能な限り「名で体を表そう」とされているようである。中には、名前だけ出されて説明がなされないことすらある(いきなり出てくる「指巻きや腸出しといった重刑」って何だ...)。
名前を聞いてそのモノの姿かたちを想像するというプロセスは、この本の楽しみのひとつだろう。しかし、一度でも映像化してしまえば、そういった楽しみ方はできなくなってしまう。そういうことなのだろう。 -
オズの魔法使いかな
世界観に驚く。古い本だがアイデアと作り込まれた世界が素敵だ。筋書きよりも、その世界観を楽しむ物語だな。少し長いので一気読みは辛いな。 -
舞台は未来都市、主人公のマサルが父親を探す話
制御できないアンドロイドが話に関わってくる