ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
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  • / ISBN・EAN: 9784091395603

作品紹介・あらすじ

名作「ポーの一族」40年ぶりの新作続編!

不朽の名作「ポーの一族」から40年。ついに新作の続編がコミックスに!!

永遠の時を生きるバンパネラ(吸血鬼)であるエドガーとアランは、
1940年代戦火のヨーロッパ、イギリス郊外でナチスドイツから逃れてきたドイツ人姉弟と出逢う・・・

そしてその出逢いが新たな運命の歯車をまわすーーー


【編集担当からのおすすめ情報】
2016年月刊フラワーズ7月号に第1話が掲載されてから、伝説の復活に大反響を呼んだこの作品は、エピソードとエピソードの間の小さなお話ではなく、物語の根幹に関わるドラマティックで今現在の萩尾望都さんの想いがつまった作品です。かつてファンだった方も初見の方もともに夢中になる渾身の物語です。お読みください!

感想・レビュー・書評

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  • 本誌のflowersで全話読んでいたにもかかわらず、今回のコミックス発売が楽しみでしょうがなかった。そして、改めてまとまった一冊を読んでみて、クォリティの高さとストーリーの重厚さをひしひしと感じたのだった。
    雑誌で1話目を読んだときは、「ポー」新作というより「萩尾望都」作品の新作という印象が強かったのだけど、新キャラが何人も登場して話がどんどん広がっていく一方で、エドガーやアランに昔の面影を感じられるようになっていき、場面によってはエドガーの横顔の美しさに「あ、懐かしい、この感じ…!」と一瞬ドキリとすることもあった。
    第二次世界大戦下というシビアな現実や登場人物の不気味な行動…骨太なストーリー展開はさすが、萩尾先生のこれまでの軌跡を彷彿とさせる。「エッグ・スタンド」をちょっと思い出した。
    大老ポーなど懐かしいキャラクターが登場する一方で、ちょっと中性的な紅ルーシ出身の吸血鬼(ヴァンピール)ファルカの登場、レイ(妖精の鎖)ラインなど、ヨーロッパの歴史についても詳しく調べて作品に反映させているのだなということが窺える。
    70年代ポーの儚さも好きだけど、今回のポーのずっしりとした感じも読みごたえがあって、決して別物ではなく地続きだということが今回よくわかって嬉しかった。今後の展開が本当に楽しみだ。

  • 萩尾望都さんと大島弓子さんが、漫画家の中では、一番?好きです。私のりまのという名は、萩尾作品、ユニコーンの夢 、の中の、リマノという花の名前から付けさせていただきました。    ポーの一族の続きが読めるなんて!とても嬉しかった。

    • shukawabestさん
      コメントを読む限り、りまのさんの「大のお気に入り」の感を受けました。

      今のところ、「ぞうさん」しか知らない僕ですが、まどさんの世界をゆっく...
      コメントを読む限り、りまのさんの「大のお気に入り」の感を受けました。

      今のところ、「ぞうさん」しか知らない僕ですが、まどさんの世界をゆっくり味わってみたいと思っています。
      2022/03/02
    • りまのさん
      とても好きな詩集です。
      こうしてお話していると、また読み返したくなってきました。
      今からちょっと、読み返します。
      ありがとうございました♪
      とても好きな詩集です。
      こうしてお話していると、また読み返したくなってきました。
      今からちょっと、読み返します。
      ありがとうございました♪
      2022/03/02
    • shukawabestさん
      りまのさんも10数編、まどさんの詩を載せてくれているものの、僕にとってはどれも初対面です。

      読み終わったら、僕なりの感想書きますね。

      お...
      りまのさんも10数編、まどさんの詩を載せてくれているものの、僕にとってはどれも初対面です。

      読み終わったら、僕なりの感想書きますね。

      おやすみなさい。
      購入報告、ありがとうございました。
      2022/03/03
  • まさかまさかの続刊とは!

    ありがとう…です。

    エドガーはナチスをどう感じてみてたのか…興味あります。人間の残酷さ、弱さ、傲慢さを知る。人間よりもなにかの存在をみつけようとしているのか、今後の展開が楽しみです!

    生きていると思いがけない読書体験ができるのも本読みにはたまらなく幸せですね。
    これからも素敵な読書体験ができますように…


    ぜひ〜

  • 大人になってから本屋さんで漫画を買ってこんなにウキウキした気持ちになったのは久しぶり。あやうくスキップして帰るところだった(笑)40年ぶりのポーの一族新作!!

    最初はやっぱりちょっと絵柄の変化に違和感を覚えましたが、読み進めているうちにすぐに慣れます。とくにアランのほうが絵柄の変化が大きいのだけど、喋ると相変わらず、ヤキモチ焼きで子供っぽい駄々をこねてはエドガーを困らせてるあのアランのままだった。そして相変わらず皮肉屋のくせにアランには過保護なエドガー。

    終盤ちかくでエドガーが「アランがいないと自分は幽霊になってしまう」というようなセリフを言う、そのコマの感じが一番昔と変わらないエドガーだった気がする。

    時期的には1944年、戦争中。前のコミックスをひっぱりだし「ランプトンは語る」の最後のページの年表で調べてみたら、「小鳥の巣」のギムナジウムにエドガーとアランが現れたのが1959年。つまり今回のシリーズはそれよりは少し前の話。「エディス」は1976年だったんだなあ、なぜか感覚的にもっと昔の話のような気がしていたので、今回初めて戦争というワードが出てきて、これまで吸血鬼ということは別にしてもファンタジーのようだった彼らの生きた世界に、ちゃんと現在と地続きの歴史があることに不思議な気持ちがした。

    新キャラのファルカ、ああいうパワフルなタイプは好き。吸血鬼にもいろいろ系列があるらしい。

    クロエとその仲間たちのようなタイプのパンパネラがいるのはちょっとショックというか残念。仲間に加えるには基本的には厳しい承認審査がある=美しく賢いものしか仲間にするべきではないのだと思っていたので、ああいう下品で欲望まみれのタイプがいるのは嫌だなあ。

    挟み込みの月刊フラワー予告では2018年春くらいにまたこの続きが連載されるようなので、また1年以上続きを待たなくてはならなそうだけど、楽しみに待ってます。

  • 表紙のエドガー、宝塚のスターさんを彷彿とさせる美しさで思わずため息が…。
    宝塚舞台のポーも素晴らしかった〜。

    正直今回は物語そのものよりも(笑)、美麗なカラーイラストの数々に感動した。

    時代を超えて生き続ける途方もない孤独感と喪失、人間的な感情の振り子の揺れ幅が小さいエドガーと、それが大きいアラン。
    ああ、愛しいこの世界、この二人。
    また読むことができるなんて。
    ありがとう萩尾先生!

  •  40年ぶりのポーの一族の新刊。

     もーさまは、絵柄が色々と変わっている。
     エディスの時で、正直ちょっとなってなっていた。なので、まぁ自分の幻想をぶち壊すこともあるまいと、傍観をきめこんでいたのだが…。

     
     もーさまが生きてるこの時代に生まれてよかったよ。
     ポーの新作読めて、本当によかったよお。

     やっぱり、もーさまは偉大なのである。

     第二次世界大戦中のイギリスの島で、エドガーとアランは、ドイツから来た姉弟と出会う。
     
     エドガーたちも、ただ二人だけで生きているわけではない。
     ヴァンパイアのコニュミティが存在し、その中で利用したりされたりしている。
     なんというか、年を経たからこそ、人は一人では生きていけないということが、その意味がわかる。
     そういうことが、強くでていると思う。
     と、同時に哀れも感じる。
     過去作品では、それこそ幻想の中でだけ生きていたエドガーたちが、そこのままにはいられないこと、時代が幻想をそのままにはさせてくれていないことを実感するのである。
     
     ビアンカのような少女を描かせたら、本当に上手いなと思います。
     下着のシーンで赤面するところとか、暴力と恐怖で落ちていく表情とか、胸が痛かった。

     …昔は、いらっとしたアランの我儘っぷりが、今じゃむしろ安堵の対象であるって、自分が年食ったのを実感したよぉ。

  • 永劫の時を生きるエドガーとアラン。第二次大戦中ふとしたことで出会った少女ブランカとの交流。絵が綺麗で本当に春の夢のような作品。

  • 驚愕。まさかの驚愕。エピソードとエピソードを繋ぐ物語ではなかった。

    ここに来て、まさか「ポーの一族とは何か」つまり、エドガーとは何者なのか?つまり、あゝもうそれ以上は怖くて言えない。そんな話になってくるとは。

    もちろん、次回作はあるだろう。なくてはいけない(来年の春らしい)。怖いけど。

    昨年驚きの連載開始を経て、7ヶ月間のインターバルを置いて5ヶ月間連載された物語は、一話とは全く違った話になっていた。もはや歴史的事実は背景に落とし遣られ、大老ポーまで、2度も登場して、物語を動かした。

    今の私は??マークでいっぱいだ。もっとも、重要なネタバレになるので、ここでそのひとつひとつを検証する野暮なことはしない。ともかく、青春時代にポーの一族に殺られた人は、必読作品である。

    2017年7月17日読了

  •  昨年の『月刊フラワーズ』での連載開始から大反響を呼んだ、伝説的名作の40年ぶりの新作。

     私は近年の萩尾作品にはあまり馴染めないのだが、1980年代前半までの作品は夢中になって読んだ。もちろん『ポーの一族』も。
     
     絵柄が昔とは(微妙に)変わってしまったことは致し方ないが、ストーリーと雰囲気は昔のままである。かつての『ポーの一族』が好きだった人なら、間違いなく楽しめる作品に仕上がっている。

     難点は、今回の作品ではアランが“ただのお荷物”になってしまっていて、キャラとしての魅力がほとんど発揮されていないこと。
     次作では、ぜひもっとアランに光を当ててもらいたい。

  • 作者が袖にて言う通り、「絵も顔も変わ」っている。
    やたらエドガーが分別臭そうな顔をしていたり、中年女性の業が戯画化されていたり。
    しかし作品の根底を流れる優しさは変わらず。
    p.38「泣いていいのに」
    エドガーはブランカに言うと同時に自分にも(、つまりは生きとし生けるものすべてに)言っている。
    これは他の作者、他の作品ではあり得ない優しさだと思う。(従来の非情さよりも優しさが前面に出てきたか)
    さらには、
    p.177「アランがいないと、ぼくは幽霊になってしまう」
    これはもはや愛であり恋であり執着であるという意味で、人類すべての尊くもあり醜くもある感情すべての吐露だ。
    萩尾先生の創作における真面目さ・律義さ・厳密さは大変に好もしい、そして心強い、と思った。
    (浦沢直樹の漫勉で、媚びへつらいネームバリュー関係なく、見てよかったとしみじみ感じ入ったのは、萩尾先生の回。)

  •  連載中の「秘密の花園」にケイトリンという一族が出てくる。彼女の名が「春の夢」に出てくると指摘するブログがあって、再読する。確かにそう。自分は何処を読んでいたのか。
     初めて読むように面白い。
     二次大戦下のエドガーとアランの生活が描かれる。
     バンパネラ、広く不死の一族の設定が厚みを増す。
     新キャラクター ファルカから授かった能力は、今後の展開、とりわけ現代編にどう影響するのだろう。

  • 美しい装丁
    40年ぶりの新刊

    数年前に宝塚歌劇が初めて舞台化したことで
    売ってしまった全作品をふたたび買いなおし
    読み直していたのでブランクを感じることなく…

    とはいえ舞台化されるまでも時折読み返したくなる
    作品でしたけれど

    続きがあるなんて思いもしなかったからお得な気分でした

    この作品全体が時系列にそって書かれていないので
    いったいどの巻のどの話の続きなのか
    旧作を読み返しながら考えるのも楽しみのひとつ
    (年表を作って公開してくださってるファンも!)

    題名の「春の夢」はシューベルトの歌曲「冬の旅」から

    「美しい愛の歌だ」とエドガーが言う

    ウィルスの影響で遠出は控えていますが
    身近で季節が動く様子を日々目にしながら
    この曲を聴くと(ドイツ語で意味はわからないなりに)
    今世界中で起こっていることを忘れてしまいそうに…

    April 2020

  • ポーの一族の続編が出るなんて…!
    もしかして、アランは生きてたのか、とかあの結末の続きが??とかの期待も若干あったけど、元々まぁ時系列が順番ではない物語だったので、新作が読めただけでも満足です。

    物語は第二次世界大戦も終わりかけのイギリス・ウェールズのアングルシー島。赤い家に越してきた二人。
    島には親戚の家にナチの迫害から逃れてきたドイツ系ユダヤ人の姉弟がいて、周囲からの阻害に人一倍過敏になり厳しく弟を守ることに使命感漂わせる姉、無邪気な弟とやがてエドガーは親しくなる。
    血が薄く体調を崩しているアランはいつものちょっと焼きもち。
    そこにポーとは違うヴァンピールの一族の昔馴染みファルカを呼びアランの治療をしてもらったり、ポーの村のシステムが少し判明したり、姉弟が不幸な結末を迎えたりのお話。

    ここで新たに明かされる別のヴァンパイアの一族が複数存在していたり、新しい能力を得たり、キングポーが生きてたり、不思議の数々の一端が明かされて嬉しい限り。

    次のお話ユニコーンもとても楽しみ。

  • ポーの一族を初めて読んだ流れで(萩尾先生の作品を読むのも初めて)本作を読んだため、絵柄の変化についていくのがやや困難だった。
    本編のエドガーとアランは不可侵というか、ある意味本当に天使のような存在だったが、本作では地上に降りた天使のような感覚(なんとも形容しがたいのだが堕天使と言いたいのではない)であった。
    まあ、言ってしまえば昔の絵柄の方が個人的には好きだ、ということである。

    しかし、40年ぶりの新作とあってもその全体の世界観は衰えを見せず、非常に完成度の高い作品であると感じた(そりゃ当然なのだが)。

  • いたたた。
    胸が痛い。

    望都ちゃんのお話はどれも、感情の強さがすごい。
    それから、何かを求める力も。
    奪われたもの、失ったものを取り戻そうとする思いの強さ。

    登場人物たちの感情がどんどん自分に流れ込んでいくような気がして、ぶんぶん揺さぶられる感じ。

    ファルカ好き

  • 前シリーズを持ってたと思ったのに見つからない。
    萩尾望都作品はずっと読み続けているので、絵に違和感はないですね。昔に読んだ時より、歴史を意識させられます。
    まだ小学生だったので、時代背景を知らなかったからかな?
    吸血鬼ものは時代の移り変わりを描写した方が物語に重厚感が出る。
    老成して生気が失われていくエドガーと我儘な少年であり続けるアラン。
    ふたりの旅路を今後も読み続けていきたいです。

  • 第二次世界大戦の頃の話。

    ポーの一族の関係や村の成り立ちなど、核心的な話でした。

    さすがにだいぶ絵が変わっていて、線がはっきりしていました。
    昔のふんわりとしたやらかい線と、ふわふわした雰囲気がとても好きでした。
    昔のエドガーの方が見惚れる程の魅力があったなぁ、と思ってしまった。

  • 1940年ロンドン空襲を逃れてイギリスの田舎へ。ドイツから来たブランカとノアの姉弟、別の一族の叔父、空間を移動する力を持つスラブの一族のファルカ。

    40年、お話の中では短い時間、千年以上も続いているんだから。でも読む側、描く側にとっては結構大きい。

  • あまりの名作の続編
    期待しないわけはない
    でもこの作品はどうかな。
    作者が意図したことなのかヒロインの少女が猥雑で
    作品に魅かれない。

  • 望都さん大好き。
    エドガーの孤独が切々と伝わってくる。

  •  何十年?ぶりかの続編らしい。
     以前の作品より画力が大分落ちていて、「妖しい雰囲気の美少年2人」という感じがなくなってしまっていた。
     2人の素性を知る同族やポーの一族のゴタゴタが出てきて、何というか、幻想さが薄れている。特に「2人に好意的な同族」というのは、「完全な味方がお互いしかいない」という状態が好きだった私にとってはかなりガッカリ。しかもラスト味方になりそうなのが更に増えるし。
     続編はない方が良かったんじゃないかなあ…。
     あとテレポート?は科学っぽくて何か作品の世界観と少し違う。

     エドガーの行く先々で女の子引っ掛けて遊んでる感じと、アランのあからさまな態度は相変わらずで、そこは好きだった。

  • 絵柄はずいぶん変わったように思う。
    これについては変わらないほうがいいのか、変わったほうがいいのか私にはわからない。絵にも流行り廃りがあり、プロの方は日々努力をされていると思うので。
    自分にとって萩尾先生は一流のミステリー作家なので、切ない心理描写、耽美な世界観に垣間見える伏線の巧妙な張り方、物語の作り方に驚愕した。全く衰えてない!某漫画家も『吸血鬼』と称されているけれど、萩尾先生も実はそうなのでは…?(笑)
    本編のオマケやスピンオフではなく地続きの物語であるというところがすごいです。先生の中にエドガーやアランやメリーベルは生きて存在しているのでしょうね。

  • 迷わず星5をつけるファンの皆さんが多いなか、自分はちがうのだなと、しみじみ感じた。どうして諸手をあげて称讃できるのか、そうした大称讃レビューが大多数なのか、理解できないままだ。

  • 絵柄は昔と変化しています。でも話の進行に伴い確実に作者の筆が「ポー」の世界の空気を思い出し、それでいて全く新たな物語を紡いでいるのが分かります。
    かつての流麗でいて繊細で柔らかなタッチで描かれ、永遠の少年の妖しい美しさと哀感に満ちた「ポー」を好きだった者としては、現在のモーさまの流麗さは変わらないながら硬質なタッチの画風で描かれる、綺麗事だけではない言わばポーの一族の人々のリアルな大人の事情にひとりで対応するエドガーの姿は、それなりに衝撃でした。
    しかしそれでも、旧作のたくさんの謎のほんの一部とは言え、40年の歳月を経ていくつかの真実が解き明かされるのに立ち会えたことは、やはり幸運であると思います。そして謎や隙間を穴埋めするにとどまらず、旧作には登場しなかったキャラクターも加えて新たな物語を見せてくれたことを、読者としては喜ばしく思うとともに、今はさらなる続編の執筆を待ち望むばかりです。

  • オリジナルをほぼリアルタイムで読んでいたので当時の漫画界ではありえないほどのクオリティの高さにこの人はなんなんだと思った。

    他の作品も大好きです。
    今回の続編はできれば出してほしくなかった。
    あのラストで十分満足していたので。
    それにやはり絵が変わっているのがつらい。
    好きすぎて思い出はきれいなままで残したかったのが本当の感想です。

  • Alanが少し肥えた様に感じ、
    対してEdgarは端正な顔立ちに肉が付いた様に感じました。

    そしてこれまではEgdar達ポーの一族を中心に
    人とは違う人達の特徴が描かれていたので、
    Ruthenia Rubra(赤russi)出身のFarkaの空間を擦り抜ける能力に驚きました。

    そしてBlancaとNoahの姉弟の再会が叶わず、悲しかったです。
    彼女は生きて近くまで訪ねたのに会えないなんて…。
    それでも祖母がVeneziaへ訪れている時に、
    祖母と伯父にだけでも会えたらと願わずには居られません。
    Jewsだからと、Deutschland出身だからと
    Deutschの言葉や歌を封じていた幼年時代を送っても、
    成長したNoahがEdgar達と出逢った家で伸び伸びと歌っている姿に安堵しました…。

  • 待ちわびたコミックス。雑誌で読むのとまた違った味があるんだなあ。絵が変わったとか言われてるけど、私は全然気にならなかった。読み出したら、40年ぶりなんてとても思えず、まるで昨日の続きのよう。

    以前と同じく、描かれる運命の残酷さに心が震える。エドガーもアランも、少女漫画的王子様ではないところがすごいなあと思う。

    こぼれ話的なものではなくて、ポー一族の謎に関わる物語であったことに感激した。キングポーが登場するとは思わなかった! まだ続きがあるのだろうか。メリーベルをふたたび目にしたりできるのだろうか。

  • 学生時代に萩尾望都ポーの一族読みふけった
    アノ世界観、異国にも憧れる
    SF概念も無く目新しくも居心地が良い
    そのモー様が
    40年ぶりに新作を引っ提げてきた
    新たな設定もあるのに・・・2年が過ぎた
    設定が活かされる作品を待つ (´・ω・`)

  • 連載でも読んでいたけど、改めて単行本でもじっくりと再読。40年ぶりでも着想が新鮮、そして新たな謎が増えた展開にさすが、と唸るばかり。

  • 時を経ての新作だから当然なんだけど、絵が今の萩尾先生!
    新たな事実が提示されたり、同類達が現れたり、色々盛りだくさん。
    1944年という時代背景も好き。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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