教場0: 刑事指導官・風間公親

著者 : 長岡弘樹

• 小学館 (2017年9月26日発売)

感想・レビュー・書評

[snowtopさんの感想 · 2018年6月3日]

　刑事指導官・風間公親シリーズの第３作。６編の倒叙ミステリが収められている。
　鋭い観察眼と頭脳を持ち、独特のやり方で警察官を指導・育成している風間のもとに、今回も六人の警察官の卵が送り込まれる。
　表面的な証拠に目を奪われず、犯罪を隠蔽しようとした人間の心情を推し量り、事件の真実を見抜く”刑事の目”を彼らは現場で養われ、真犯人にたどり着く。
　トリックを描くことに比重が置かれすぎている作品もあったが、「指輪のレクイエム」と「毒のある骸」はよかった。

[kaaazunokoさんの感想 · 2024年1月14日]

風間さんが教官ではなく刑事をしている！と思ったけどやってることはマンツーマンの後進育成なのであまり変わらなかった。鬼教官はもうその頃からだったんですね。右目を負傷していない風間さんというのはちょっと新鮮でした。連作短編集なので読みやすい。

[yuyuchi84さんの感想 · 2023年11月6日]

風間主任に若手刑事を交番送りにする権限あるのか？風間はキャリアなのか？
ドラマの方が犯人に粘りがあったみたい。アメリカだったら、絶対弁護士呼んで、黙秘を貫きそう。

[白波さんの感想 · 2023年10月8日]

警察学校ではなく、現場で若手刑事を指導する風間公親の凄さを知る為の短編集。一話ごとに変わる若手と、テンポ良く事件を解決していく刑事目線の内容。その中で、五話の被害者の想いと、二話で自首をした被疑者の想いが印象的。

[tetatetaさんの感想 · 2023年9月10日]

シリーズ三作目、風間教官が学校ではなく現場で刑事指導官として活躍していた頃の短編集。

指輪のレクイエムの被害者の気持ちと行動が切なくて印象に残った。

ラスト、風間教官が片目を失う事件が発生してしまう・・・。

[花音*さんの感想 · 2023年6月29日]

ドラマが面白かった分パンチは少なかったけど、まあまあ面白かった

[nnさんの感想 · 2023年6月27日]

脳内はあの感じ。これはこれで。、

[はらぺこあおむしさんの感想 · 2023年6月24日]

テレビを見てから読んだので、風間がキムタクにしか見えない。続きも読んでみたいと思った。

[bookjiroさんの感想 · 2023年5月30日]

今回は学校じゃなくて現場の話。

[ライオンさんの感想 · 2023年4月11日]

今回の刑事指導官僚、も楽しめた。こんな指導を乗り越えるのも楽じゃないけど、実際のOJT現場では、こんなヒントは出してもらえないかも。
ただ、交番勤務に戻るか！？はない分、楽なのかも。

著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の１位、「本屋大賞」６位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」