教場0: 刑事指導官・風間公親

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864787

感想・レビュー・書評

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  • 風間さんが警察学校の先生になる前の話。
    短編集。

  • これまでのシリーズよりも読みやすさアップ。あれ?風間教官やさしいじゃないか。それにしても、入社3ヶ月で才能を見極められて、風間道場みたいなところに放り込まれるって、なかなかの恐怖。いや、そういうのも良いかもなぁ。
    2018/1/27読了

  • 1作目、2作目と比べて引き込まれ方が薄くて読むのに時間がかかってしまった。
    最後の風間の右目の理由がわかるところが感情の最高潮になった。
    厳しい世界に身を置きたくなる

  • 教場シリーズ3作目。警察学校の指導官になる前、 刑事としての風間の下に配属されその指導を受ける若手刑事達を、事件と共に描いている。
    まだまだ新米の警察官が、風間の指導により、どんどん刑事として磨かれていくのが面白いし、風間の凄さも感じられる。ラストの作品の終わりがちょっと衝撃的。

  • 教場シリーズ第3弾は、教場3ではなく教場0。1と2で警察学校の教官だった風間公親がまだ学校の教官になる前、県警で刑事指導官をしていた時の6つの事件。

    T県警捜査1課強行班係にある刑事育成システム「風間道場」。刑事になって3ヶ月の新米刑事が、風間公親の元で3ヶ月みっちりと教えを受けるいわばOJT。
    6人の刑事たちが、6つの事件を経て成長していく過程が描かれていく。
    どの話も前半で事件の加害者目線で事件が語られ、後半は新米刑事目線で犯人を落としていく過程が描かれる。
    安定のパターンで読みやすいが1話1話が短い分、事件としてはあっという間の解決で面白味に欠ける。とはいうものの、新米刑事が風間から何かを学び、刑事としての覚悟を芽生えさせていく過程は清清しい。

    とはいえ、二言目には「できないなら、交番勤務からやりなおせ」という風間さん、それは今なら立派なパワハラですよ~笑笑
    でも、そこに愛があるから皆、くらいついてくるし、最後には立派に道場を卒業するんだな~

  • 風間さんが優しい!!

  • 警察学校の風間教官になる前、彼が現役の刑事で若手に現場でOJTをさせる風間道場を開いていたときのお話。
    短編集なのでやむをえないが、事件が皆、何と言ったら良いか、まぁ強引だ。
    被害者がたまたま名前をタクシーで・・・
    被害者がたまたま一時的に蘇生し痕跡が・・・
    被害者がたまたま県境に住んでいて・・・
    犯行現場付近がたまたま土砂崩れで・・・
    指輪の人ももっと頑張れたはず・・・
    もちろんつまらなくは無いが、この県警はこんな事件ばかりなのかと苦笑した。
    青酸って、よくアーモンドの匂いと書かれているが、桃の匂いでもあるのか?確かに木としては同じような種類だが、素人がアーモンドの匂いと書かれているものに、そこから桃の香りをイメージできない。
    調べたら収穫前のアーモンドの香りらしい。そんなもの嗅いだ事無いでしょ普通。

  • 短編6編。
    今作は警察学校の教官ではなく、風間が刑事として登場。新米刑事を現場にて指導する、通称「風間道場」が舞台。プレッシャーをかけながらもヒントを出し、事件解決へと導く。
    第五話「指輪のレクイエム」の切なさが印象に残った。
    最後に風間のエピソードも。

  • 風間が「教場」に来る前のエピソード集だそうだが……

    薄すぎる(内容が)。これじゃ単なる「ベテラン刑事と新米デカの事件簿」だ。
    フツーの短編ミステリ集なので、これが1冊目なら「へー、ま、よくできてるほうかな」という感想だが、前2作を知っているため、がっかり度は高い。
    犯人の情に訴える系も多く、そこもイマイチだ。

    風間のあの性格・観察力はどうやって形成されたのかが描かれると思っていたら、すでにあの性格だったし、片目を失った事件も陳腐というか当たり前すぎるというか想像通り。

    このシリーズは警察学校だからこそ面白いのだ、ということが改めてわかった。

    もしかして、この著者、このシリーズに飽きちゃったのでは?
    あるいは某人気コミックシリーズのように
    「編集者に続けろと言われたのでしかたなく書きました」の類か、と思ってしまうほどテンションが低い。

    なので逆に「教場3」が読んでみたくなる。

  • 人気の教場シリーズ。今回は警察学校から外に出て事件に挑むようになった短編集。あいかわらず新人に厳しい風間だが、風間のヒントがちょこちょこ出てきてそこから解決の糸口が見えるのは風間のわかりづらい優しさ?なのか。今回はそれほどインパクトはなかったが、それなりにひねったしかけのある短編集だった。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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