教場0: 刑事指導官・風間公親

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 656
感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864787

感想・レビュー・書評

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  • 捜査一課の新米刑事を鍛える風間道場。
    風間は有能なんだろうが、研修生がうまくできないと、交番勤務への異動をほのめかし脅したり、勝手に異動願いを作成し見えるところにおいてプレッシャーをかけるなど、とんでもないパワハラ野郎、これは好きになれない。
    強引なストーリーも相変わらずだけど、一章が短くて読むのが楽なので、通勤にはいいかも。

  • いつか出るのでは、と思っていました。風間教官が現役刑事だったころの事件を描く、倒叙ミステリ連作集。しかし警察学校でないにせよ、この事件現場もまた「教場」なのですね。風間が凄いのはまあ分かっていることですが。ここで鍛えられる新人刑事たちもまたなかなか有能で頼もしい限りです。
    お気に入りは「ブロンズの墓穴」。いいトリックなんだけれどなあ、これ。でもばれちゃうのねやっぱり。そして「指輪のレクイエム」も印象的でした。この真相が何とも切なくって。全体的に、犯人たちの切なさが印象的でした。でも当然、全部暴かれちゃう宿命なので。やりきれないなあ。

  • 現場百回

  • 教場シリーズの最新刊は、風間教官が警察学校の教諭になる以前に警官時代に風間道場という若手刑事育成担当をしていた時代のエピソード短編6編構成でしたが、どの話も風間の慧眼が凄かったですね!風間相手であれば、どんな難事件もあっという間に解決してしまうのではないか?と思ってしまうのでした。また、どうして風間の片目が潰れてしまったのか?という謎も解き明かされましたが、その後のエピソードも気になりました。

  • 刑事経験3ヶ月の新人が風間道場に入門、鍛えられていく。巧妙な伏線と登場人物の心の機微を描く筆力は相変わらず。ただし、それとぐいぐい引き込まれる作品の力とはちょっと違うんだよなあ。自分が読んでいるというより付き合わせられている感が強い。

  • ある事件に関連する犯人はわかっていて、犯人の特徴などを基に犯人像を明らかにさせ、追い詰めていく。後輩刑事が刑事として一人前になれるように、風間が刑事に厳しく接していく姿が印象的だった。交番は警察の基礎で、全てが詰まっていることは、交番は地域住民の安全を守るためにあらゆる仕事をこなしていく大変さからも、治安を守る要だと感じる。被害者と犯人との接点等を洗い出していく刑事の洞察力をフルに働かせ、風間も犯人と動機を見抜くのだが、隙を見せてしまったのは以外で何か引っかかるものがあると勘ぐったのが謎である。

  • 【収録作品】第一話 仮面の軌跡/第二話 三枚の画廊の絵/第三話 ブロンズの墓穴/第四話 第四の終章/第五話 指輪のレクイエム/第六話 毒のある骸
     倒叙+教育。 

  • 2017/11/2

    教官になる前の、刑事•風間。
    警察学校のエピソードの方が人間の嫌らしさがより出てたと思う。
    ラストはここかー!!とゾワっとした。

  • 警察学校を舞台とした『教場』シリーズ第3弾は、風間が警察学校の教官になる前を描いているわけなんだけども・・・
    風間教官、ターミネーターかも?www

    選ばれし新米刑事を風間の下に送り込む「風間道場」なるシステム・・・コワイわー!w ちびりそうwww

    そして、風間教官の義眼の秘密が明らかに!

    いやー、この人がいたら迷宮入りの事件とかなくなっちゃうでしょ!ww 人間離れしすぎだわさwwwww

  • 風間教官の刑事時代を描く教場シリーズ第3弾。

    第一話 仮面の軌跡
    第二話 三枚の画廊の絵
    第三話 ブロンズの墓穴
    第四話 第四の終章
    第五話 指輪のレクイエム
    第六話 毒のある骸
    の六編が収録された連作短編集であり、シリーズの原点にもなっています。
    風間が刑事課に配属されて3ヶ月経った新人をマンツーマンで鍛えるというのは、教官になる原点とも言えるし、毎回担当する若手刑事が変わってその性格が異なるので飽きないようになっていました。
    しかも、自分の好きな倒叙ミステリーで、各話のタイトルにコロンボの初期作品のタイトルがもじられているのはうれしかったです。
    ですが、短編すぎて犯人のミスがこじつけっぽいものもあり、大満足とは言えませんでしたが、第5話と第6話は大変良かったです。
    この前の風間道場を始める話とか、この後の前線を退いて教官になる話とかは、また別の機会かな。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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