- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094070583
感想・レビュー・書評
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四部作の三作目。父が遺した千葉の家で空き家管理や農業を始めた文哉。台風で打撃を受ける。罠猟師との出会い、旧友との再開。生きていくとは何か・・・
相変わらず良かった。文章が巧いからかすらすら読める。晴耕雨読の生活。文哉に憧れてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文哉が一人でできることが増えてきていい感じ。逆風もこういうこともあるって感じで乗り越えようとする。自分の力で何でも出来るっていいなぁと思いました。
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襲ってきた自然災害。
どれだけ対策をしたとしても何が起こるかなど見通しは付かず、どうにか生き延びても生活は大変だろう。
田舎と都会の考え方の違いではなく、新たな暮らしの中で見つけたことなのだろう。 -
03月-02。3.0点。
海が見えるシリーズ、第三弾。房総になじんだ主人公、本格的に農業へ取り組む。また、法人設立し、事業として進めていくが。。。
大きな挫折あり、どうなるかと思ったが、何とかなるもんだ。大学時代の友人に放った言葉が良い。
次作が早く読みたい終わり方。 -
生きるために食べるという感覚を忘れていました。
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文哉が言う「食っていく」ということ、市藏が言うあたりまえの「行い」はオイラにはわかりづらい、というか考えたことがない。食べ物を自分で育てたり、捕ったりするのは現実的ではなくて、お金で買うものだ。幸吉や市藏から出てくるようなの言葉をオイラも言ってみたいものだが、そうした経験がないのだから残念ながら想像しかできない。わかるはビジネスマナーや少しのパソコンスキルといったところで、幸吉や市藏のように人を唸らせる言葉にはなりえない。そんなかで市藏の「自分ができることをよそに任せてばかりいたら、生きることの意味がわかんねぐならねえか。実感できなくなるんじゃねえか」という言葉はオイラにもわかる。オイラは労働を売ってお金を稼いでいる。そのお金でいろんなモノを買ったり、サービスを受けている。都倉と同じだ。昔、井上陽水がCMで「くうねるあそぶ」って言ってたけど、全部お金で買ってるものばかりだ。まあ、サッカーしたりランニングしたりはお金に頼らず自分のカラダで楽しんでいるからオイラの生きてる実感は「あそぶ」にしかないことになる。
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続きが気になる、、、
後半、面白かった。
田舎のリアルな暮らしは私には合わないからこそ、この本で知れて面白い。
まぁシリーズ通して全体的に少し退屈ではあるけど。 -
まさに題名のように「逆風」が終始吹いている巻だった。
これまでの、若者が田舎で逞しく生きるいわば千と千尋的な雰囲気からはガラリと変わり、「大型台風」に呑まれた現実を突きつけられた主人公がどう受け止めていくのか、同年代として同じように悩み考えながら読んでいた。
ただ、これまでよりも主人公が確実に逞しく、心強く成長していることも感じられる作品。
これまでの2作より現実的な面が前面に出てくるので、これまでの雰囲気が好きな人は、その辺りを理解してから本を手に取ると良いかもしれない。 -
田舎暮らしのネガティブな面が前面に出た一冊
都会暮らしと田舎暮らしの考え方の違いみたいな話が結構出てきた
田舎暮らしが長いと
・問題に対してアプローチがすぐに思いつく
・行動が早い
・応用が効く
と言った印象を受けた
ただ新たな考え方だったり技術の受け入れはしんどいのかな -
シリーズ第三弾、今作は台風や野生生物により壊滅的な被害を受けた主人公たちが、自分を見つめなおしていく物語。
補修、農作物栽培、狩猟と地味な展開のまま終わるという、なんとも肩透かしな展開でしたね。