きりぎりす (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006130

作品紹介・あらすじ

「おわかれ致します。あなたは、嘘ばかりついていました。…」名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を、妻の告白を通して印象深く描いた表題作など、著者の最も得意とする女性の告白体小説『燈篭』『千代女』。著者の文学観、時代への洞察がうかがわれる随想的作品『鴎』『善蔵を思う』『風の便り』。他に本格的ロマンの『水仙』『日の出前』など、中期の作品から秀作14編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 表題作、「きりぎりす」を聴き読書。最近暑すぎて散歩ではなく自転車なので自宅で。わたし(24歳の女性)は19歳の時にとある画家と結婚した。絵を見て身震いがするほど絵に共感する。しかし夫は口下手で展覧会など興味を持たず好き勝手な絵を描く画家だった。そんな夫との結婚生活が心地よく、貧乏でもハリを感じた。しかし、個展を開いてから、夫は人が変わる。お金に固執し、成功者と一緒にいるようになり、夫への魅力、関心が無くなる。このわたしの寂寥感が夫には伝わらず、別れることを決意する。妻が思う過去の夫への未練が伝わった。⑤

  • 28〜33歳、中期の作品集。
    自虐と自意識の強さを、笑いながら差し出せる強さが太宰にはあったのだろう。

  • 太宰文学の中期に属する14編の作品を収めてあります。
    巻末の解説によると中期の作品は文学的、芸術的才能がのびのびと発揮され豊かに開花しているとのこと。
    精神上、安定していた頃のようです。

    私がこの14編の中で1編選ぶとするなら「日の出前」でしょう。
    この作品は世間的に、かなりの地位を得た洋画家一家の一人息子(勝治)が学生の身でありながら、金遣いが荒く、どうしょうもない放蕩息子で家族の生活が滅茶苦茶にされてしまう話。

    実はこの話、太宰が現実事件をモチーフにしていたという事に驚いた。
    1935年に日本で初めての保険金殺人事件とされている「日大生殺し事件」。
    この事件の概要をウィキで調べてから、再び「日の出前」を読んでみると、モチーフにされた方と作品とを対比せずにはいられない。
    どこか太宰の作品の方に上品さを感じる不思議さ。
    最後には息子を殺してしまうというのに。

    一家は逮捕され、勝治の妹の言い放った、「兄さんが死んだので私たちは幸福になりました。」は名台詞だ。

  • 今年もうかうかしてゐたら、既に桜桃忌も過ぎてゐました。今さらですが、まあいいでせう。良いものはいつ読んでも良いのだから。
    かつて筒井康隆氏は、「いい短篇集は長篇数冊分の読みごたえがある」と述べましたが(『みだれ撃ち瀆書ノート』)、この『きりぎりす』もまさに同じことがいへるでせう。
    解説の奥野健男氏が編んだ14篇が収録されてゐます。ちなみに文庫版の太宰全集といへば、ちくま文庫版が有名ですが、この新潮文庫も実は、全部揃へると実質的な全集となつてゐます。但し書簡集とか初期習作・雑纂は除きますが。

    太宰が最も安定してゐた時期(昭和12-17年)の五年間に執筆された珠玉の作品群であります。得意とする女性の一人称語りの作品がまづ目につきます。
    哀切にして心温まる「燈籠」、何かと自信を失つてゐる女性が吹き出物に悩む「皮膚と心」。これは夫婦愛の物語でもあり、佳作と存じます。夫の出世を喜べず、却つて心が離れてゆく「きりぎりす」、当時流行つたといふ「綴方教室」を題材にした「千代女」.....いづれも、冒頭の一行目から読者の興味を惹き、一気に結末まで読ませます。本当にうまい喃。

    ほかにも、自殺未遂のカップルを描いた「姥捨」、幼少時の心の闇を抱き続ける「黄金風景」、犬嫌ひを標榜しながら迷ひ込んだ野良犬に愛情を注ぎ「芸術家は弱い者の味方だつた」と悟る「畜犬談」(これは有名な作品で、わたくしは太宰の全作品中五指に入る傑作と考へます。この一篇の為だけに本書を購入する価値あり)、幼少時以来おしやれ好きを自認してきた語り手の恥かしい過去「おしゃれ童子」、衣錦還郷を目論んで出席した同郷会で醜態を演じた「善蔵を思う」、佐渡への紀行文を装つた(と思はれる)「佐渡」(『津軽』といひ、太宰は紀行作家としても一級品ですね)、新進作家と、彼が憧れ続けたヴェテラン作家との緊張感漂ふ往復書簡「風の便り」、「水仙」「日の出前」では、太宰のストオリイテラアとしての実力が遺憾なく発揮されてゐて、私小説的作品しか知らぬ人が読むと、眞に新鮮に感じるでせう。

    久しぶりに一冊通して読みましたが、やはり「ご馳走」といふ言葉がぴつたりの豊穣な作品群であります。太宰はとつつきにくいと感じる人には、絶好の入門書とも申せませう。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-755.html

  • 私は、太宰治さんのファンになりました。笑える楽しさをもつもの、恐ろしいほどの冷たさをもつもの、それぞれ作品に、それぞれの凄みがあります。
    でも、私は太宰治さんの「作品の」ファンである、という点を保持したいと思っています。

    ご本人の生い立ちや生涯については、あまり踏み込みたくはありません。

    私は、文学作品をあくまでも消費しているのであって、文学者のように作品の成り立ち等を研究云々することには、決して目的を見出していません。

    太宰治さんに限った話ではないですが、殊にこの方の作品の語られ方には、背景のようなものと強固に結びつける向きがあったり、ときに背景が全面に強調されていたりすることがあるような気がします。

    したがって、太宰治さんが各作品をどのような境遇と心境の下で紡いでいったか、ということは、あえて知らずにおきたいと願います。

    そのほうが、純粋に物語が楽しめると思うのです。


    <目次>
    燈籠/姥捨/黄金風景/畜犬談/おしゃれ童子/皮膚と心/鷗/善蔵を思う/きりぎりす/佐渡/千代女/風の便り/水仙/日の出前

  • 物語の世界に没頭したい質の私はあまり短編集は好んで読む方ではない。しかし、本書は素晴らしかった。
    太宰治の執筆活動による中期に書かれた作品集なので、晩年のとことん破滅的、反逆者的な側面は少々なりを潜めており、所々普通に笑かしてくる。
    特に「風の便り」ではお笑いコントのような軽快さで偏屈な貧乏作家と毒舌なベテラン老作家の手紙のやり取りがなされていく。突然の「馬鹿野郎」は声に出して笑った。
    だからといって、やはり太宰治なので一貫して厭世的でありネガティブである。
    太宰治は「人間失格」で完成されてしまっているので、作品順に読んでいくのもまた一興。

  • きりぎりすのみ読了。

    売れない画家の妻となった女性の語り短編小説。
    売れた夫の変わり身に嫌気がさす…

    売れないバンドマン、売れない芸人の彼女や妻って
    こんな気持ちなんだろうか。

    売れて「あなたはこんな人じゃなかった」と
    思うことがあるのはよくわかるけど…

    夫がラジオで「わたしの今日あるは…」の続きは、
    きっと「妻のおかげ」と言っていたでしょうに。

    それを聞いていたら何か変わっただろうか。

    コオロギだとわかっているのに
    「きりぎきす」と言い換え、それをそっと仕舞う気持ちはわからないけど、そこに凛とした強さを感じます。

  • オーディブルにて、きりぎりすのみ読了(読み聞かされ了)

    最初の一文から作品に引き込まれる。

    語り手=婦人は、自分にしか愛せない人を愛そうと思った。

    結婚した相手は、最初はただの絵描きだったが、次第に売れ始め成功を収める。

    富を得ることで人は変わってしまう。
    夫も、夫を取り巻く人も変わってしまった。
    婦人が言っているように、夫のような生き方が正解なのだろうか。婦人の考え方はおかしいのだろうか。

    貧しくたって、家族に見放されたって、なんとかやっていける。そんな時に二人で食べる食事が一番美味しかった。裕福になってから飲食店で食べるご馳走なんてちっとも美味しくない。そんな思いは夫には少しも通じない。

    きりぎりすは、ちょうど自分の真下で鳴いていて、自分の体の中から響く声のよう。自分の思いを、背骨の奥から発するこの微かな声を、一生忘れずにいきていこうと決意する。

    世間的には間違っているのだろうが、どこが間違っているのか、自分にはまったく分からない。

    お金・成功がテーマの一冊だと感じた。

  • 昭和57年9月15日 18刷 再読
    太宰治中期の14編

    戦時下の作品なので、各作品とも社会生活の貧しさや不便さは表現されているのですが、どこかコミカルであったりピリッとアイロニーを感じたり粒揃い。
    女性の一人称で語られる作品が、深層心理まで描けていて戸惑うほど。これは、モテたでしょうね。

    「きりぎりす」は、売れない画家に嫁いだ女性が、著名になっていくにつれ俗物的になっていくご主人に別れを告げる物語。この女性の気持ちは共感できる。とは言っても、好きなのは「ヴィヨンの妻」の底知れぬ強さ。
    「日の出前」は日大生殺し事件をモチーフにした作品。太宰本人をも投影させ悲哀さが増されている。イヤミスの原型のよう。

  • 「きりぎりす」
    こういう芸術家気取り、居るよなぁという感じ。
    妻が、芸術家の夫の欺瞞に満ちた本質を暴く。
    そこには時代を超えたリアリティがある。
    好きです。

  • 14編の作品たち。
    夫婦が心中に失敗する話や、お金が無いくせに佐渡へ旅行に行く話。絵画の腕前を褒められて過信し、自滅した女の話。家の金を勝手に使ってしまう長男を父親が事故に見せかけて殺す話、などなど。
    ひとつも明るい話ではなかったのに、笑える場面が何度もあった。
    過剰な自意識に苛まれ、生活が破綻していったり、わりとそのまま過ごしていったりするひとたちの様子を見ているとどうしても親近感が沸き上がる。そして、自意識もほどほどにしておかないと酷い目に遭うなあと思い、笑ってしまう。
    悲劇なのに喜劇、とでも表せばいいのだろうか。

    なんだなんだ太宰って笑えるじゃん、とふんぞり返りながら巻末の解説ページを眺めると、女と心中しようとして失敗、太宰だけ生き残ってしまったことなどが詳細に書いてあり、なんともいえない気持ちになる。
    自分の人生を切り売りするタイプの作家は本当に偉大だ。

  • 言いたい事はなんとなく分かる。
    綺麗事ばかりでは生きていけないよなとか思うけど、誰しも一度は考えたことがあるんじゃないかな。

    キリギリスととコオロギの違いをネットの記事で調べたけど、コオロギというのは総称らしい。
    「きりぎりす」には個々人が持つ特性や信念が埋没することを表現していると思った。
    太宰はそんな事を感じてたのかな。

  • 面白い短編が多くて楽しめた
    すごくいい
    大誠堂書店(一宮市)にて購入

  • 14編の短編集。
    昭和12年から昭和17年までに書かれた太宰文学の中期に属する作品。

    【きりぎりす】

    お金で人が変わる所を私は見た事がない。
    周りにも、親戚にもお金持ちなんていないし、唯一知っているお金持ちのお家は元々お金持ちだから。
    でも仕事で成功して人が変わるのは普通のこと。
    付き合う人間の質も変わってくるし、仕方の無いこと。
    でも、奥さんは旦那さんとの代わり映えのしない毎日を望んでいた。
    貧乏を生活の軸置く生活。
    貧乏好きがいるなら裕福好きもいる。
    「私」はまだ24歳なんだし、そんなに苦しいならさっさと離婚するべきだと思った。

    あと、個人的に「私でなければ、お嫁に行けないような人のところへ行きたい」はちょっと怖い。
    よほど尽くすのが好きなのだろう。


    【燈籠】

    「私」は余程水野さんが好きだったんだろう。
    5歳も年下なら尚のこと世話したなり、つい出来心で水着を盗んでしまったんだろう。
    だがこれは犯罪だ。
    そこまでしても水野さん喜ばない。
    その前に水野さん金持ちだ。
    これを母性と呼ぶのかストーカーと呼ぶのは髪一重。
    面白かった。


    【姥捨】

    誰にでもある経験ではないとは思うが、この人を支えようとか一緒に居ようと思って覚悟しても、ふとした瞬間に「あ、もうどうでもいいかも…」っと思うことはないだろうか…?
    さしたる理由はないのに、この人と一緒居るのは心地よくない…といった様な。
    だから、嘉七は酷い奴だが、ちょっと気持ち分かる。
    かず枝もかず枝でちょっと重い感じだし。
    でもあんな風に捨てられたんじゃかず枝の最大の悲劇は生き残った事だ。
    嗚呼、明日は我が身。


    【畜犬談】

    結局はポチのこと大好きなんだな。
    醜く見えていた所は実は自分を見ていたんだろう。
    だから嫌いだったのだろう。

    【皮膚と心】
    人を学歴、見た目などで選ばなくても、幸せになれるんだなと思った。
    自分がどんなに醜くても、変わらず傍にいてくれるって嬉しい。

    【水仙】
    面白かった。
    見抜けなかった才能
    才能への嫉妬。
    八つ当たり。
    悲劇のラスト。
    実話。

  • うーん、やっぱり太宰治はおもしろいなぁ。

    著者中期の14の短篇を収録した本書では、どの登場人物も貧しくて自虐的な性格なため、正直読んでいてうんざりすることも少なくなかったのですが、それでも(むしろそれだからこそ?)全ての作品を楽しむことが出来ました。
    とりわけ、クスッと思わず笑ってしまいつつ、最後はちょっとほっこりした「畜犬談」には著者のユーモラスな一面を感じ取れたり、「鷗」や「風の便り」といった作品からは著者の考えのようなものを学び取れたりしました。

    しかし、強く印象に残ったのは最後の2編。「水仙」と「日の出前」です。どちらも後味の悪さが醍醐味かと。とりわけ後者のラストには人間の不気味さを感じられて、なんだか単純でないその言葉の意味を考えてしまいました。

  • クスッと笑えるものからちょっと考えさせられるものまで様々な物語が入った短編集。
    個人的には畜犬談、きりぎりす、風の便り、水仙、日の出前あたりが面白かった。
    太宰の作品は人間失格から入ったのでああいう系統の作家なのかと思っていろいろ読んでみたが読むたびにその引き出しの多さに驚かされる。
    それぞれが今の作家にはない面白さがあると思う。

  • 新潮文庫の太宰の短編集では「きりぎりす」がNo.1!ちなみに角川文庫ではダントツ「女生徒」。太宰は書き出しがすさまじく上手な作家だけど、「きりぎりす」はしめの一文が素晴らしい作品が多い。とくに「黄金風景」と「善蔵を思う」!何度も読んでるがやはりいい。
    太宰はキリスト教徒だったのだろうか、と前々から疑問。

  • いくら文章を書くのが好きだとしても、誰もが物書きになれるわけではない。才能がないとそれで食べていくことはできない。文章で食べている、という事実だけで才能は認められているのに、芸術は数値化することができないから太宰を苦しませる。「わたしには文章を書く資格などないのです」と至るところに書いてある。太宰は、何を拠り所に自分の価値をみつけたらいいのかわからず苦しんでいるように感じた。でもそれは、わたしが常に感じていることだと思う。
    自分ははたして価値のある人間なのか?自分の価値とはなんなのか。他人に評価されなければ自分には価値がない?
    わたしは、自分はこのように偉そうに感想を述べるに値する人間ではない、と本気で思っている。

    • kwosaさん
      tommealさん

      『風が強く吹いている』のレビューに引かれ、本棚を拝見しました。
      他のレビューも素晴らしく、胸に迫りました。
      tomme...
      tommealさん

      『風が強く吹いている』のレビューに引かれ、本棚を拝見しました。
      他のレビューも素晴らしく、胸に迫りました。
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      2013/01/15
  • 太宰治にしてはあっさり感があるけれど、どれも読み易く面白かった。
    特に『きりぎりす』『畜犬談』『水仙』『佐渡』が印象に残った。
    俺って本当にダメな男なんですよ、と言いつつも、どこか自信ありげなところにコノヤロウ、と腹が立つが。

  • 日中戦時下に書かれたとは思えない、不思議な明るさというかユーモアを含んだ作品が多い。
     太宰治自身の経験にも重なるはずなのに、滑稽に心中失敗をえがいた姥捨、犬に嫌われる自信をもって実際犬がキライで生きているのになぜか子犬に好かれてしまいハッピーエンドな畜犬談、吹き出物に悩む肌自慢の妻の憂いと妻を思いやる夫のやりとりが素敵な皮膚と心、中国戦線から慰みで投稿される兵隊たちの小説を読みながら平穏な場所に住む自分の存在をおしの鳥になぞらえて自虐する鷗、百姓女に押し売りで買わされた薔薇が値段の割にはかなりの良い出来だと褒められ当惑する善蔵を思う、売れない画家の夫が不本意にも売れて俗物になりかえって没落を妻が望むようになったという少し歪んだでも皆目理解できないわけでもない価値観のきりぎりす、佐渡島を何も見る価値がないとバカにしてかかったが実はという佐渡、綴り方を絶賛されたことでかえって創作を怯えるようになった女性文体の千代女、お金持ちの女性にお追従でおべっかをならべて絵を書かせその女性の人生を台無しにしてしまったことの象徴であるよくできた水彩画を破った水仙、日本最初の保険金殺人と称されている日大生殺し事件をモチーフに親による子供の偽装殺害事件をそれほど暗くもなく描いた日の出前、こんな感じだが、どれも太宰治の短編群の中では水準以上の出来だと思う。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太宰治の作品

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