- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101152103
感想・レビュー・書評
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豊臣秀吉のお話。これまで江戸時代以降の作品ばかり読んでいたので、初めて戦国の本を読んだ。豊臣秀吉という人物に対して思ったことは人の気持ちを推測してそれに合わせて行動する。もしくは自分がこのような行動をすると相手はこう思うだろう。と人の気持ちを察する、手玉にとることが非常に長けているなと感じた。自分の能力をひけらかすことはせず、信長という絶対的存在がいる時は、彼の道具として役割を全うする。その中でも自分の力には非常に自信がある人物なので、へいへいと言いながらも様々なことを思ったんじゃないかな。調略を行うのためには相手に信頼される人格を持たないといけないなと思いました。
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これまで司馬遼太郎作品は、主に幕末ものを読んできて、戦国物は初めてでしたが、さすがに面白い。幕末と違い、歴史的な情報が少ないため、かえって物語の面白さが際立ちます。
上巻は藤吉郎の生まれから、毛利攻めに関わるあたりまで。彼の物語は、これまで山岡宗八の「徳川家康」の中で読んだのが最も印象的でしたが、やはり太閤記として読むと、彼の陽気さ、強さが印象的。
今年の大河の官兵衛も登場して、いっそう面白い。 -
司馬も司馬史観とよばれる独自の歴史観をもつが、本質は経済の重要性を歴史発展の基礎におくもの。しかし、なんといっても司馬がえがく主人公は生命をもっている。
九州大学
ニックネーム:mob -
思ったより、面白かった
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現代人のための太閤記決定版である。初版は1973年発行なので、既に40年も経過している。天下人、豊臣秀吉のエキサイティングでファンタスティクな物語である。
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さすが、豊臣秀吉!と思います。以前、プロフェッショナルサラリーマンと言う本を読んだが、織田信長に仕える藤吉郎はその内容をまさに実践していた。
人間通で人の心の機微を理解し、上司である織田信長を儲けさせると言う発想。さらに自分の得意分野をいち早く見つけて、上司の希望をくみ取り、先回りして手を打っていく姿はサラリーマンの鏡。
上巻は織田信長に仕える前の苦節の時代から播州平定までだが、藤吉郎流のノウハウが詰まったビジネス書を読んだ気分になり、とても面白い。
黒田官兵衛が愛について語っていたが、確かにその通りだと思います。 -
“猿”よりビジネスのヒント、生き方を学ぶ一冊。
金なし、コネなしの状態から下剋上。
今の若者たちが社会でのし上がっていくために、
世の中の立ち回り方のエッセンスが詰まっていて、
今後の人生にとても役に立つ考え方が身に付きます。 -
初の太閤記、司馬遼太郎作品。
史実描写の中に語られる秀吉、信長の人となりや二人の関係性がとても魅力的で面白く、また読みやすい。 -
レビューは下巻に。