黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240619

感想・レビュー・書評

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  • あんまり関係してこなかったそれぞれの国が一緒に1つの目標に向かって行くのがすごくワクワクした。
    書き下ろしが早く読みたい!

  • ずいぶん前に読み終わっていたのですが・・・記録するのを忘れていた。
    これから先は、講談社版ではなかった未知のゾーン。
    早く続きが読みたいー!

  • 行方不明の泰麒。案じる陽子。王としての道をそれでも過たずに進む陽子はすごい。
    さて戴国はどうなるのだろう。12年ぶりの新作は、その後が描かれているといいなぁと切に思います。やはり作家として描いてほしい。

  • 少年に戻った気分で読めるのが心地よい。

    • dyddshigさん
      再読。5年ぶり。
      感動は変わらない。どころか、懐かしいところと新鮮なとこがあって嬉しい。
      だけじゃない。5年前、僕は悩みとともに、東京に向か...
      再読。5年ぶり。
      感動は変わらない。どころか、懐かしいところと新鮮なとこがあって嬉しい。
      だけじゃない。5年前、僕は悩みとともに、東京に向かう新幹線で、これを読んだのを思い出した。本って、いいなぁ。
      ありがとう。
      2019/11/16
  • エピソード0の『魔性の子』を十二国側から描いた作品。
    やっぱり陽子が活躍する巻は大好きだなー。
    どんどん強く逞しく、そして王らしく。

    民の上に立つ『王』。
    王を天啓によって選ぶ『麒麟』。
    そして、全ての上に立つ『天』。
    王が斃れると国は傾き、荒廃への一途を辿る。
    ただ、それは十二国のうちの一つ。
    でも、他国の王である陽子は前例が無いにも拘らず「戴国を救いたい!」と突き進んでいく。

    頑張っている民を天は見放すのか、王が圧迫しているのか、それとも民は民自身で苦しんでいるだけなのか…

    私たちの生きている毎日とは全く別世界だけど、
    今ある境遇をどう捉えるか、それは自分自身。

    今回も読みごたえ抜群!

  • 十何年ぶりかの再読。相変わらず色あせないなぁすごいなぁおもしろいなぁ。
    ファンタジーとしての面白さもかなりレベル高い(個人的にはこれより上を知らない)けど、途方もない宇宙みたいな理に呆然となるこの感じは、どこまでもリアルだなと思う。なさけはひとのためならず。
    新刊はやく読みたい!

  • 戴の国では戦乱が終わり平和の兆しが見えてきていた。が内乱が起こり王が出征した後で、麒麟が蝕を起こし行方不明。さらには王も行方不明になり混乱に陥る。
    十二国記の世界観というか天の摂理、ルールを説明するかのようなストーリー。他国に攻め入ると王と麒麟が死ぬ、虚海は伯以上の仙しか渡れないなど。
    そのため展開はスロー。最後も、麒麟は戻ってきたけど王は見つかっておらず終わり切っていない感じ。

  • 07/01/2014 読了。

    読み応え半端ないですね!
    魔性の子の高里のその後も知ることのできる物語。
    魔性の子と対になっている話でもありますね。

    泰麒は戻すことが出来たけど、王はまだ行方知らずで・・・
    早く続きの巻を!!

  • 『完全版』として連続刊行されるべきストックは現状ではこれがラスト。このいたたまれない状況からどうなるのかという続刊は果たしていつ出る事やら…。

    『華胥の幽夢』とは刊行順が前後しましたが、なるべくしてなった順番。『華胥〜』の後に読んだ方がいろいろと補足事項も踏まえてわかりやすい。
    現状これをもって『魔性の子』に戻るようなものだから、十二国記シリーズがはじまってからようやく繋がるべき所が繋がった。
    時間としてそうなるのはわかっていたものの、幼い泰麒(11歳くらいと言われてもどうしても7歳くらいのイメージなので尚更)と中学生の高里少年が同一であるという感覚が実感できていなかったけれど、時間が繋がった事でようやく、6年という歳月を実感した気がする。そこまでの隔たりを感じる程泰麒を苦しめ、戴もまた苦しんでいた6年なのだと思うと一層いたたまれない。

    この巻は李斎が主役と言っても過言ではない。十二国記では、人が人であるが故の矛盾や残酷さや浅ましさも全て踏まえた上で、それでも人が人である故の光や愛しさや優しさを説いてくれる。そして苦悩を乗り越えた人達は皆少し強くなる。李斎もまた苦悩し、これを乗り越えて一層強くなってほしい。どうか無事で。

    泣きポイントは423頁です…うう(嗚咽)。
    しかし李斎って外見は結構しっかり女性らしい方なんですね。いやなんか男勝りな将軍なので、朝服の挿絵から戦う様子があまり想像出来ず。表紙はまあ鎧だけれども。

    遂に範の2人も絡んできたし、「天とは」というあたりもじわじわつっこまれてきた。続きを…続きを…ををを…。

  • 陽子が活躍するのはいい。
    泰麒がようやく帰ってくるが、泰王はまだ行方不明。
    話の進みが遅い。
    阿選が単なる悪のように描かれているので、それなりの理由がほしい。

  • 世界観は素晴らしいものの、なかなか話がすすまないのと、この先が知りたいのに!というところで終わるのがもやもや。

  • シリーズ第1作目(エピソード0)『魔性の子』の裏でどんなことがあったのかを十二国側から描いてあり、『華胥の幽夢』の漣を訪れる泰麒の話(冬栄)から『魔性の子』に話が飛んでいたもやっと感が解消されるパート。

    筆者独特の言葉回しや普段と使うのとは違う漢字を当てられた単語、この巻だけではありませんが、やはり十二国記、少し読み始めただけで話の中に引き込む力がすごい。毎日少しずつの読書も好きですが、休日を使って一気に読むのがこの本には合っているように思います。

    「戴国を救いたい」。今までの前例から考えるとできることはほとんどない。それでも十二国の世界の規律(天の摂理)のなかで、真に国を思い、新しきことを成していく陽子の王としての在り方がすばらしい。

  • 新潮社版で再読。やはり良いです。新作が待ち遠しい。

  • 魔性の子の十二国側のお話。
    私の中でやっと話がつながりました。
    続きが気になってしかたがないです。
    他の国の王や麒麟と一緒に行動する一大プロジェクトみたいなのがすごいいいなーと思いました。
    いままでの話で主人公になったことがある王様たち一同に会したら面白いのに。

  • 【再読】魔性の子を読んだ後にこれを読み返すと感慨深さが増すのなんの……。
    早くこの続きが読みたいです。

  • 十二国記、エピソード8。

    何故泰麒はまたあちらへ行く羽目になったのか、『魔性の子』の表裏でどんなことがあったのか、泰麒をこちらへ戻らせるために何があったのか、そういう物語。

    景王・陽子がますます成長していて格好いい。
    いつも思い切りがよくて格好良くて好きな延王がかすむくらい(笑)

    それにしても、泰麒がどうしてこんな辛い目に遭ってばかりなのか、可哀想すぎる。
    話としては同一時期なので、何度も、って訳ではないのか。

    『魔性の子』の、主に十二国側の話、なので、話として全体は進んではいないのだけど。
    でも、希望はある、と思いたい。

    今回の話で、また、十二国の世界観に少し深く入ってきた感じがする。

    次は新作書下ろし長編だそうなので、すっごく期待して待ってます。

  • 新潮文庫化で再読。結局、最後までシリーズ再読してしまった。続けて読むと、各物語が相互に多くの伏線やキャラで繋がっているのがよくわかる。図南で描かれた王になるための試練たる昇山が雲を超えて飛べばあっという間とか、シリーズ世界観の根幹にかかわる天と人のかかわりに関する登場人物の悲痛な叫びが印象深い。この続きを読みたくて待っている人が多くいるだろう。

  • 十二国記はどの話も好きだけど、やっぱり陽子が主役の物語なんだよな。
    さあ、この先はどうなる?

  • シリーズ第1作「魔性の子」との双子小説といった内容なので、シリーズのファンとしてはもちろん楽しめました。
    過去の主要登場人物大集合といった趣もあり、珠晶が全く顔を出さなかったのがむしろ不思議なくらい。今回のストーリーは、これまでの話の総集編的で、今までばらばらだった話がいよいよつながり、シリーズ全体を通じたテーマが徐々に現れて来て、ラスボスとの最終戦に向けて緊張が高まっていくその序章となる話、のような印象を受けました。それだけに、この後十数年間続刊がなかったというのは、ちょっと不思議。何か構想に問題が出たのでしょうか。
    この本の中でも、ルールの解釈にこだわり、ファンタジーとしての整合性を重視する姿勢がうかがわれるので、少しでも説得力に欠ける展開にはしたくないということで苦労されているのかもしれませんが、やはりできるだけ早く続きの話を読みたいものです。

  • 神が存在する世界設定でも、神が人間に関与しない話にするならば、最後迄関与しなければいいのでは?と、邪推してみたり…

  • 十二国記シリーズを読み始めたのはつい最近のこと。
    あれよあれよと読み進めている内に既刊をすべて読み終えてしまった。
    『魔性の子』と対になる今作は、戴国内の争乱から十二国を巻き込んだ大掛かりな話へと発展する。
    国交の貧弱な十二国世界で国同士が連携する様は新鮮さを感じさせ、また世界観がスケールアップしたと感じる。
    動乱の続くこの世界の中で、戴が、慶が、登場人物たちがどうなっていくのか、誠に楽しみである。

  • 発売と同時に購入してはいたのだが、なかなか手が出せなかった。悲しい物語なのがわかっているから。物語とわかっていても泰麒が 驍宗に再び会えることを願ってしまう。

  • 条理を作った天の不条理。

    神とは何か、天とは何なのか。
    疑問を残す形で物語は終わる。

    どうも、天界戦争へ突入しそうな伏線に見えてしまうが……いかに

  • エピソード0の裏側が語られる作品。
    エピソード0はホラー色が強かったが、本作では主人公たちの会話やファンタジー世界の世界観・ルールに対する疑惑などが中心に丁々発止が続いている。

    キャラクターがより強く立っていて読みやすい。

  • 人間の内面を抉る内容ではなく、どちらかといえばあの世界のルールや秘密に迫る感じだったので、今回は良くも悪くも普通のファンタジーだったかなあ、と。構えて開いたのにさらっと読めてしまった。
    でも正直、わたしはこの新装版から入ったので特に何も思っていなかったけれど、これを出されたまま10年も放置されていた古くからのファンの方は相当の苦しみだったのではなかろうか…

    前々から李斎の正義感とか義務感とか、エゴすらも好ましく感じていたので、首尾よくいって欲しいなあと思うのだけれど、このシリーズに限ってそんなご都合主義が罷り通るはずがないとも思ったりもして…。続編待ってます。

  • 李斎・・・
    戴でも無事でいるといいです・・・

  • 続きが気になる!!
    戴はどうなるんかねぇ

    陽子が動いたことで国交ってものができた12国の関係性も気になる。

  • もったいなーい。
    読み終えてしまいました。
    もう新刊出るまで待つしかないのか……

    ついに戴麒カムバック。
    そこに至るまでの周囲の協力が迫力満点にえがかれている。
    本来は他国に干渉しないはずの国々が実際に動くとこんなに大掛かりなのか。
    改めて物語全体のスケールの大きさを噛み締めました。

    相変わらず陽子は気持ちがいいです。
    この人が物語のスタートにいたから、ここまではまったのかも。
    人を救うには自分がしっかり立てないといけない。
    まさにそのとおり。

  • やっと魔性の子と繋がった。
    戴のその後が気になり過ぎて…新刊がすごく楽しみです!

  • 2014.4.28 am1:03 読了。最新作!長編。時間を忘れて夢中になった。次々と回収される伏線。「極めて優れていることは、極めて悪いことと実は同じなのではないか」(146頁)今回もはっとさせられる言葉多数。前半は十二国記全体が「天」の手のひらの上で踊らされているようだった。操り人形のようで、ときおりふと滑稽に感じていた。しかし徐々に天はどのような存在なのか明らかになるにつれ、このもやもやとした思いは大体解消。戴国の行く末が気になる。次巻早く出て欲しい!期待‼︎

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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