密謀(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247120

感想・レビュー・書評

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  • 御館の乱ののち、上杉景勝と直江兼続、そして兼続に仕える忍び(こちらは創作)が織り成す策謀ストーリー。
    時折どこが史実でどこが創作なのかわからなくなるくらいに、話の流れがスムーズでいて胸を打つ。

    とにかくセリフがかっこいい!とくに景勝のセリフになんどわたしがもだえたことか!!(おちつけ
    他の作品では見られない、感情あらわにした景勝がみられますので俺得

  • <上巻>2009.9.23~29読了
    <下巻>2009.9.29~10.4読了

  • 上下巻読了。

    御館の乱後から関が原の戦い後までの話。

    藤沢周平著作品は初めて読んだのですが結構読みやすかったです。
    景勝・兼続主従が好きな方は読んでみる価値ありです。
    自分の中での景勝像に結構近かったかなと読んでて思いました。
    個人的にこの作品の直江は好きです。

  • 上下巻。直江兼続の話。

  • '09大河のイメージで読むと「ん?」という感じがするかもわからんね。
    大河の直江とは真逆な印象を受けました。
    まぁ、大河も総集編しか見てないので分からんのですが。
    大河の直江が感情をストレートに表すタイプなら、こっちの直江はどこまでも淡々としている感じです。
    感情表現の苦手な景勝様+感情を表に出さない直江というものすごくドライな印象の主従。個人的には好きです。

    ただ、途中途中がとても年表なので読むのが若干面倒だった…。
    あと時系列がわかりにくい箇所があったりしたのも残念。

  • (朝読書)
    史実に近いのでしょうか。
    盛者必衰ですね。

  • 「直江兼続とは、何者なのか?」と興味を持ち、そして楽しみにしていた大河ドラマ「天地人」の薄っぺらさに呆れ、代わりに読んだのが本書。さすが藤沢周平、こちらを大河ドラマの原作にすればよかったのに、と思わされます。戦国武将の天下取りに向けた権謀術数渦巻く攻防だけでなく、草のものたちの人間関係を織り交ぜ、史実を超えた小説になっています。
    ただ、関ヶ原で西軍につきながら、「謙信公以来の上杉の家」を守るためとはいえ、戦後あっさりと家康に屈服してしまうというのは、感情移入し難いところがあります。「上杉の義」とは、何なのだ、といいたくなってしまいます。もっとも、その苦渋の決断をせざるを得なかったところが本書のいいたいところなのかもしれませんが。。。

  • 不識庵謙信以来の武門の誉れ高い上杉家を率いる景勝と、それを補佐する智謀の将、直江兼続。天下一統へと大きく展開してゆく情勢の中で、天下人として現れた豊臣秀吉にどう対するか。一つ間違えば一家を失いかねない、策謀と陥穽に満ちた時代を、どうすれば武門の家の誇りを守りながら生き抜いていけるか。智謀の限りをつくす兼続と、彼に従う「草」と呼ばれる忍の一族の活躍を通して、一つの時代の終焉を描く。

  • 上杉関ヶ原のテッパン作品。
    三成と兼続の友情もあり?と思いきや、割とドライな関係だったような。
    景勝さまの男前さには惚れる。

  • 大河ドラマでお馴染みの上杉家と言うことで買った1冊。<br>
    大河ドラマで不足している政治的駆け引きがあって面白いです。<br>

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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